ギャンブル依存症に対する業界の自主規制として、射幸性が特に高いと認められた遊技機、「高射幸性遊技機(高射幸機)」の削減がここ数年に渡って行なわれてきた。
既にパチンコでは、いわゆるMAXタイプを中心にした機種の撤去が2016年をもって完了しているが、パチスロにおいては段階的な削減として、昨年12月に高射幸機の店内設置比率を30%以下に、来年1月末には15%以下、さらに再来年の2020年1月末で5%以下、そして2021月1月末までには0%にするというスケジュールで進められていた。
なお、パチンコとパチスロで削減に関して温度差があるが、パチンコはクギ曲げにより違法機と見なされていたため、早急に撤去する必要があった。
パチスロに関しては、検定時と性能が変わらない合法機なので、検定・認定期間が残っている間は設置可能だった。ただし、業界として社会問題になっている依存症問題へのアピールとして、あくまでホール団体が自主的に高射幸機を撤去するという趣旨のもと、スケジュールに沿って削減するということになったのだ。
今年の4月には改めて前記の削減目標が決議されているが、この際に新基準(5.5号機、5.9号機、6号機)に該当しない遊技機の設置比率を30%以下にすると変更されている。今年の4月の時点で高射幸機はすでに30%以下になっていたが、それ以外の高射幸機には該当しないものの新基準機より射幸性が高い旧基準機も、削減の対象となった形になる。