今の時代のパチスロライターに必要な素質は「野心とブレない個性」

シリーズ名
悪☆味の『ちょっといい話(仮)』 (毎週日曜日更新)
話数
第125回
著者
悪☆味
ツイッターで読者さんとやり取りをしている中で、『パチスロライターは文章を書くのが好きな人がなる職業だって書いてましたよね?』と言われたんですよ。

たしかに、どこかでそんなようなことを書いた記憶があるし、実際にそう考えていた。以前はね。


というのも、パチスロが好きだという人なんていくらでもいるし、その度合いには基準もない。それこそ、パチスロが好きだという気持ちがあっても、パチスロ雑誌を作る仕事が好きになるかどうかなんてわからないじゃない?

なので、パチスロに対する最低限の興味さえあれば問題ないと思うんですよ。パチスロに対する知識だって、仕事をしているうちに増えていくわけだし。

だからこそ、もっと実務面で考えると、文章を書くということが苦手だと、やはり仕事を続けていくうえでは大きなハンデとなるんじゃないかと思っていた。

でもね、今はちょっと変わってきているだろうなとも思う。


自分がパチスロライターになった当時と比べると、パチスロライターになりたいと言う人間は激増している。それは、編集部などに送られてくる履歴書の数を見れば明らか。

それは、動画の普及によって、ライターというものを目にする機会が増えたというのが、大きな切っ掛けになっているのでしょう。

それと同時に、パチスロライターにとっても仕事環境に大きな変化をもたらした。そう、何度も書いているように、今は文章を書いているだけで成り立つ仕事ではなくなってきているんですよね。


おそらく、若い子たちの大半、もしかしたら全員かもしれないけど、文章を書いている時間よりもカメラに撮られている時間のほうが長いんじゃないかな? そんな現状を考えれば、むしろ文章を書くのが嫌いでも、それほど問題ではないのかもしれない。

逆に、映像だとパチスロに対する姿勢は視聴者さんに伝わりやすいから、パチスロが本当に好きだっていう人のほうが良いだろうね。本当に好きで打っている人と、そこまで好きではない人とでは、雰囲気に差が出てしまうだろうから。

そして、野心とブレない個性、それが必要な資質になるんじゃないかな。今の時代のパチスロライターは。


そう考えると、自分は良い時代にパチスロライターになったよなぁと思う。

基本的には裏方の仕事だったし、裏で文章を書いているだけならヴィジュアルが問われることもなかった。今のパチスロライターは表に出る仕事が多いから、多少なりともヴィジュアルが重要な資質のひとつになっている。

いやほんと、今の時代であれば、自分なんて絶対にパチスロライターになれていないからね。そりゃパチスロは好きだったけど、野心などあるわけもなく、パチスロを打ちながら生活したいなという思いだけしかなかった。本当になんとなくの流れで、いつの間にかライターになっていたのだから。

10年くらい前なら、ライターの若い子たちにアドバイスとかもできたけど、今はもうアドバイスなんてできないからね。できないというより、何をどう言えば正解なのかすらわからない。

だからこそ、新時代を担う若い子たちには、本当に頑張ってもらいたいなと思いますわ。