パチスロとは本来「自分で攻略要素を見つける」というのも楽しみの1つ

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第128回
著者
ラッシー
パチスロ攻略誌を作る仕事を、もう14年ほど続けている。そんな俺が言うのもなんだけど、パチスロとは本来「自分で攻略要素を見つける」というのも楽しみの1つだと思うんです。

攻略情報を100%メディア(攻略誌や動画、WEBサイトなど)に頼るのも悪くはないし、この仕事をしている俺からすれば、むしろそういう方がたくさんいてくれたほうが嬉しい。でも、やはり攻略する楽しみを知って欲しい…と思う気持ちもあるんです。

そんなわけで今回は「どうしたら攻略要素を見つけられるか」について語っていきましょう。単純に出玉だけがパチスロじゃない。出玉や大量上乗せにしか興味がナイという人は、そっとこのコラムを閉じて構いません。

攻略誌やWEBサイトを見ながら打っているけど、イマイチ何がアツいか分からない。自分で分かるようになりたい。そんな人に読んで頂けたら幸いです。なお、何年か前にも似たようなことを書きましたが、内容は結構違うのでご安心を。


【1.効率・最適化を考える】

「いかにラクして効率的にプレイするか」

これは俺が攻略を考えるうえで重視している美学の1つ。「簡単で効率的な打ち方」こそカッコイイと思っているのです。たまに面白さ優先で効率を無視することもありますが、基本的な考え方は先述した通り。

たとえばハナビのハサミ打ち小役狙い。第2停止時に消灯が終わり「1消灯」となれば、氷がテンパイしていても、中リールで氷を狙う必要はありません。1消灯での氷はナイためです。

ディスクアップのハサミ打ち小役狙いも全く一緒。たとえスイカがテンパイしても、第2停止までに一切の演出が非発生なら、中リールは適当打ちでOK。スイカ成立時は必ず何かしらの演出が発生しますから。

当然、きっちり氷・スイカを狙っても構いません。小役狙い効果は一緒ですから。でも知っていればより効率的に、ラクに打てますよね!? 目押しが必要ないシーンで、わざわざ目押しをする必要はない。

仮に高設定だったらなるべく多く回したいし、当然長時間粘る可能性もある。だからこそムダな労力を減らし、極力ラクに打つことが、パチスロにおいてはオシャレだなと俺は思うのです。


目押し不要の小役を目押しする人もよく目にします。いや、個人の自由だから構いませんけど、もっとラクに打って、そのぶん演出や他のところで楽しみませんか?

有効ラインとリール配列図さえ見れば、攻略誌やWEBサイトを見ずとも分かるハズ。パチスロには「最大で4コマスベリ」という揺るぎないルールがあるし、5号機には「引き込み範囲内に成立フラグがある場合、必ず引き込む」というルールもある。

複数の小役が同時成立した場合は引き込みルールが覆ることもありますが、基本的にはコレだけ押さえておけばいいでしょう。いかにラクに楽しむか。これが攻略の基本です。


【2.法則性を探す】

一般的に言う広義的なパチスロライターではなく、俗に言う攻略ライターという人たちは、この「法則性を探す」という一点において優れていると思います。そう、パチスロは単純に出玉を獲得するだけでなく、法則性を探すゲームでもあるのです。

まずはリール制御。

特に重要なのがハズレ目で、その法則性をある程度把握すると良いでしょう。中リール中段は必ずベルかリプレイだな、右リール上・下段にはボーナス絵柄が止まらないな…みたいな。そしてその法則が崩れると「おや、リーチ目か!?」と分かるわけです。

小役の入賞ラインもそう。機種によっては「左第1停止だと、ベルは必ず右上がりに揃う」といった法則性があったりします。それを打ちながら把握すれば、楽しみ方が格段に増えます。たとえばレバーONで「ベルorボーナス」の演出が発生し、左リール中段にベルが停止したら、ベルは中段に揃わない=ボーナス1確と分かるようになります。


また、演出も法則性の塊です。逆に言えば法則性のない演出など、面白くもなんともありません。ノーマルタイプなら、予告音やリールフラッシュの対応役を覚えていくといいでしょう。

「この予告音ならチェリーorスイカorボーナスだな」とか、「このフラッシュはチェリーのあとに発生するんだな」とか。そうすると矛盾に気付くことができるわけです。


ART機の前兆だってそう。本前兆でよく発生していて、ガセ前兆ではなかなか発生しない演出をピックアップしましょう。それだけで「この演出が頻発すればアツそうだ」と分かります。

あとは起点となったレア役・ボーナスからの前兆ゲーム数。「いつもなら11〜13G目で前兆ステージに移行するけど、今8G目で移行したからアツいかも!?」などと予想できるわけです。

この「いつもと違う」という感覚が大事! 前兆ステージ移行や連続演出発展が何ゲーム目で起こりやすいかの統計をとれば、自ずと法則性が見えてくるハズ。


【3.常識を疑う】

ここからは少し上級者向きかな。つい先日、新人編集の後輩から「あの状態中に2枚掛けできますか?」と訊かれ、ハッとしました。俺は3枚掛けしかできないと思い込んでいたけれど、実際はできたのです(※)。

※ルパンのヒーローズロード(HR)中ではありません。HR中に2枚掛けすると、高確率でHRが即終了となるので絶対にヤメましょう。


結局できたところで攻略には繋がりませんでしたが、その「こうすればどうなるだろう」と疑うことが大切なのよ! 凄いぜ新人くん! おっちゃんは感動したよ!!


小冊子やWEBサイトに載っている情報だけで十分というのであれば、それでもいい。でも「より機種を楽しみたい」、「自分だけの攻略ネタを見つけたい」と思うのであれば、常識を疑ったほうがいい。

実際、大昔の攻略法にはこんなものも…


4枚掛けで遊技する
レバーをゆっくり叩く
スベリからストックの有無が分かる
リール窓を押して物理的にリールを止める


どれもパチスロを知っている人ほど「んなバカな! そんな攻略法あるわけねーだろ」と思うモノばかり。常識的に考えたら…の裏側にこそ、大きな攻略法が隠れているケースがあるんです!

ただ、こういった「このときこうしたらどうなる?」を実際のホールで検証するのは結構難しいんですけどね。メダルや時間を損するケースも多いですから。その損を自ら進んでやるのが、パチスロ攻略誌の編集・ライターという職業なんです。

でも、たまにホールでも出くわすんですわ。損しながら自力で色々と探っている猛者に。こんな時代でもそういう好奇心旺盛なプレイヤーがいるんだなと嬉しくなる反面、先を越されてはならないなと焦りも感じます。

他の人より少しでも得をしたい。それが攻略。それを自力で探して実践する人は、単純にカッコイイと思うな、俺は。同じプレイヤーとしてね。