パチンコ台をド突く人はホントに嫌だ……台をド突くという行為は責任転嫁もはなはだしい

シリーズ名
運留のふっといでぇ (毎週土曜日更新)
話数
第138回
著者
運留
隣の人との距離が近いというのはパチンコの大きな特色といえる。四十を超えた見ず知らずのおっさん同士が2人もしくは3人で肩を並べて遊びに熱中する、なんてことはなかなかない。

3人もしくは4人で遊ぶ麻雀は四十を超えたおっさんが集まることはあれど、座る配置は四角の雀卓のそれぞれ一辺。肩を寄せ合うことはない。釣りという遊びに自分はそれほど明るくないが、これもまた肩を寄せ合うイメージはあまりない。

普段は交わることのないおじさん達が片やタバコを吸いながら、片や頭をかきながら肩寄せ合うという不思議な風景はパチンコならではのモノだと思う。

それ故にやたらと隣が気になるというデメリットもあるわけで。


先日は無双を一日実戦するという取材。

自分は朝イチから13連をかます上々の立ち上がりで、今日はこの台と共に生きん! と心に誓った頃、まず左隣に帽子をかぶった四十過ぎの男が座った。自分がポロリとこぼしてしまった数発の銀玉をソッとこちらに返してくれる。マナーとしては最上級のデキる男だ。

時を同じくして右隣にも人が座る。白髪交じりの五十過ぎのお方で、狭い席の間を「ごめんなさいよ」とばかりに片手を突き出しながら座する。こちらも感じが良い。

お互いパチンコを愛するもの同士。ガツンと出しまくりまひょやー、と心で語りかけながら打つわけで、これぞパチンコの魅力。


ところが、だ。自分の台が順調に初当たりを重ねていくのに対して両隣の台は一向に当たらない。そうなると様子が変わってくる。

まずは左の帽子が1000回転近いハマリをやらかした頃、ボタンの押し方が変わり始めた。ガツンガツンの強打である。あちゃー、紳士的だったのになー、なんて思っていると、右の白髪もこれにつられたのかガツンガツンとボタン強打を始める始末。右を見ればこちらのハマリも1000回転に達しようとしている。

参ったな、こりゃ。と思いながらも、こういう時にはよくあるもので、

ハマリ台に挟まれた自分の台はすこぶる順調に当たってくれる。

赤保留はあれどキリン柄でも出ないと当たらないと思っていたvsゴランがあっけなく大当たり。だとか、保留変化もないのでホケーッと見ていたら一撃当千でサクッと大当たり。など、両隣がハマる間に自分の台は4回の初当たりを射止め、その全てが確変という絶好調ぶり。

そうなるとガツンガツンは止まらないわけで、ガツンがゴツンに変わり、ゴツンがバチコーン! に変わってくる。左の帽子に至ってはボタンをバチコーン! からガラスをバシン! さらにはこぼれた銀玉を上皿に思いっきり叩きつけるものだから、跳ね返った玉が自分の箱に入ってしまう(一玉儲け…)。

こうなってくると、普段はあまり隣を意識しない自分でも少々腹立たしくもなってくる。が、そこは元来気の小さい性分なので「バチコーンはヤメたまえ!」などと注意する事も出来ず、早くヤメねーかなー、と祈るのみなのです。

結果、右隣は1300まで回したところでヤメ(その後に座った人が1000円で確変)。左隣は1500過ぎまで粘った挙げ句に通常当たり。やっとこ強打はおさまったが、やはりこちらの気分も乗らないので予定の時間キッカリで終了しました。


台をド突く人はホントに嫌だ。1000ハマリをやらかしたのは台のせいではない。自分のせいなんです。当てられない事、ヤメられない事が原因なのだから。台をド突くという行為は責任転嫁もはなはだしいわけで、もし仮に怒りがおさまらないのなら自分の頭をガツン、もしくはバチコーン! と叩くのが正しい。

台を叩く人がいたら、モノの道理を分かっていないかわいそうな人という目で見てあげましょう。自分の頭をバチコーン! と叩いている人を見たら、この人は賢明な人だと思って見てあげましょ!

つって、やっぱり隣で自分の頭を叩いている人を見たら絶対離席するだろうなーと思った終日実戦なのでした。肩寄せ合いながら興じる遊び。マナーは大事ですね。