私のマネー事情【特別コラム】
- シリーズ名
- 町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
- 話数
- 第127回
- 著者
- ラッシー
※お盆特集ということで全ライター共通テーマで書いています
さて、今回の統一テーマは見ての通りだが…困ったことに、パチスロ以外にコレと言った趣味がない! 最もお金を使ってるのは言うまでもなく、趣味兼仕事であるパチスロ。これが支出の大半を占めている。
「いや、ライターなんだから勝てや!」ってツッコミはナシよ。ネタ探しのために収支度外視で打たなきゃいけないときも多いのよ。
下流家庭のパパともなると、自分の趣味ばかりにお金と時間を使えない。そんなわけで、自然とお金のかからない趣味へ移行してきました。
そうだなぁ…最近ハマってるのは天体観測なので、今回は天体観測・天文学について書いていこう。
■天文学が好き
いや、天文学ってほど立派ではないかな。専門的に学んだわけではナイし。宇宙の話をしたり、勉強したりするのが大好き。宇宙については昔から大好きで、子どものころは宇宙飛行士になるのが夢だった。まあ、そんな頭脳は持ち合わせてないし、目も悪くなったから諦めたけど。
■宇宙はお金がかからない
テーマを完全無視で申し訳ない! あまりお金がかかりません。使ってるとすれば…
[1]天体望遠鏡…約10,000円
[2]プラネタリウム代(※)…大人1,500円、子ども900円
[3]科学雑誌…1,000〜3,000円程度
[4]宇宙図鑑…2,000円程度
※場所によって変わります
こんなものかな。あと宇宙関係の番組を観るために衛星放送を視聴しているけれど、これはマンションの管理費に含まれているから算出不可。

天体望遠鏡は、つい先日購入。天体観測って、想像を絶する難しさなのよ!
たとえばお隣の火星を観てるとしましょう。手元で1ミリでもズレると、観ている対象のズレはウンキロ〜ウン百キロになってしまうわけ。
さらに普段は気にならない地球の自転速度も驚くほど早い。あっという間に対象が観測範囲から外れてしまう。月なら容易に観られるけど、火星ともなると難しいんですわ。買ったことは一切後悔していないけどね。
さて、ここからは「宇宙のなにが魅力なのか」を語っていきましょうかね。

空気の澄んだ山奥などで夜空を見上げると、空一面に星が広がっていますね。カンタくんを使用しても、到底カウントできないほどの数です。その星のほぼ全てが「恒星」!
「あの星にも生き物がいるかな?」なんて想いを馳せる人もいるでしょうが、それ恒星ですから! 太陽のように自ら光を放つ星ですから!
惑星で見えるのは金星・火星・木星・土星くらいかな。つまり地球から肉眼で見える範囲だけでも、膨大な数の恒星があるというわけ。
もちろんそれら恒星の中には、太陽と同じように惑星を従えているものも。むしろ、惑星を従えているのが当たり前と言って良い。惑星は恒星が作られる際に余ったガスやチリ(岩石)からできるため、有るほうが自然なんです。
本当に空気の澄んだ山奥や孤島などに行くと、天の川銀河が見えますね? あれこそまさに、我々が住まう銀河系。直径は約10万光年。
光の速さで10万年だよ!? 光の速さは秒速約30万km。時速にすると約10億8000万km。その速度で10万年かかるんですよ! 銀河系、広すぎぃぃぃ!!
諸説あるけど、銀河系の恒星の数は2000億個くらいと言われています。ちなみにいずれ天の川銀河と衝突・合体する「アンドロメダ銀河」の恒星の数は、およそ1兆個だそうな。そしてこの宇宙にある「銀河の数」は、2兆個ほどではないかと予想されています。
どうです? もうワケが分かりませんよね?
そう、宇宙のスケールはワケが分からないのです! もうデカいとかいう次元じゃない!!
さて、ここまで読んでまだ「生き物がいるのは地球だけ!」と言い切れますか?
地球はたしかに奇跡の惑星。様々な偶然が重なり、生命が誕生し、文明が栄えました。しかしながら最近は「地球のような惑星は珍しくないのでは?」という見方も出てきました。そう、この宇宙には文明を持つ知的生命体がたくさんいてもおかしくはないのでは…!?
■カルダシェフスケール
ソ連の天文学者ニコライ・S・カルダシェフは、宇宙における文明の発展度を3段階に分類しました。それがカルダシェフスケール(カルダシェフの定義)です。
【レベル1.惑星文明】
惑星のエネルギーを余すことなく使える文明レベル
【レベル2.恒星文明】
恒星のエネルギーを余すことなく使える文明レベル
【レベル3.銀河文明】
銀河のエネルギーを余すことなく使える文明レベル
ざっくり言えばこんな感じ。地球人類はまだ地球のエネルギーさえ100%使い切れていないので、宇宙文明で言えばレベル1にさえ達していない。0.7程度と言われています。
じゃあ地球人類よりレベルの進んだ文明はあるのか…。恒星間があまりにも遠いため確認できていませんが、興味深い話も。
■今、ダイソン球がアツい!!
ダイソン球とは「恒星をすっぽりと覆う人工構造物」のこと。たとえば太陽を太陽光パネルですっぽりと覆ってしまえば、太陽が発する膨大なエネルギーを100%利用できるというわけ。
アメリカの理論物理学者フリーマン・ダイソン博士は考えました。「レベル2の恒星文明に達すれば、きっとこの構造物を作るハズ(※)」と。
※ざっくり書いております
このダイソン球、SF映画やSF漫画にはちょこちょこ出てくるんですが、ちょっと前に現実でそれらしい天体現象が観測されたんです。まだ詳細は調査中だけど、とある恒星の光の遮られかたが「人工構造物としか考えられない」というのです! 否定派も多数いますが、その否定の根拠も弱い。まだ決着がついてないんですわ。
だってもしダイソン球なら、地球人類より遥かに高度な文明を有した知的生命体がいるってことなのよ! でもそれでもレベル2だからね。宇宙ヤベぇ! ヤバすぎるぜ!!
あと100年もすれば地球外に知的生命体がいるのか、地球人類より優れた文明を持つ知的生命体はいるのかがハッキリするでしょう。
宇宙について知らないことはまだまだあるし、もっと専門的に学びたいなとも思う。東京・神奈川あたりにいると、結構有名な天文学者の講義を受けることもできるしね。まあ、パパにはなかなかそんな時間ないんだけど。
実際に天体望遠鏡で月を見たことはありますか? 結構感動すると思いますよ。プラネタリウムも、俺らが子どものころとは全く違う。今はCGですからね。もう立派なアトラクションです。電車で行ける範囲にもプラネタリウムがたくさんあるから、ここから数年の内に娘と回ろうと思う。
今はネットで好きなときに宇宙の番組が観られるんだもん、良い時代になりましたなぁ。無料で学べるわけだからね。宇宙の分からないことを調べ始め、ネットサーフィンだけで1日が終わることも…(働けや)。
パチスロには規則があるから、調べればだいたい答えが出る。でも宇宙は調べても答えが出ないケースも多いし、理解を超えていることも多い。「もうルール無視で謎です!」みたいな。でも、そこがまたイイ。
みなさんもたまには星空を眺めてみてはいかがでしょう。