パチスロを打っているときに泣いた理由
- シリーズ名
- 回胴皇帝的必勝塾ドッカーン (毎週木曜日更新)
- 話数
- 第131回
- 著者
- スロカイザー
先週末は近所でお祭りがあったので覗いてみた。ここ数年、お仕事と重なることが多くて、まともに行くことができなかったのでミラクルハイテンション。さあ、お祭りを堪能してやるぞ、と意気込んで真っ先に行なったのは、
買い食い。やはり、これがお祭りの醍醐味だ。
タコが入っていないことがある作りが雑なタコ焼き、「和牛」と書かれているが本当に和牛を使っているのか疑惑だらけの串焼き、どう考えても高すぎるキュウリの1本漬け…などなど、そんなお祭りだから許されるB級グルメに舌鼓。
そして、次に向かったのは…
(C)円谷プロ
ホール。
お祭りは2日間開催されたが、両日ともにホールに向かった。
投資額:9万6000円
回収額:6万2500円
収支:-3万3500円
うむ、高いお祭りになった。
(C)車田正美・東映アニメーション
いやね、勝てるチャンスはあったのだが…
(C)DAITO GIKEN,INC.
あったのだが、ART中が下手すぎた。星矢は聖闘士アタック1回のみ、政宗2は武将対決が下手過ぎて3回ぐらいしか勝てなかった。
ということで、「ふっざけるなよ、どうして引けないんだよ。別に奇跡的な確率を求めているわけじゃないのに、どうしてだよ…」と、うな垂れたお祭りとなった。
さて、皆も知っての通り、ラッシー氏が2週続けてパチスロで泣いたエピソードを公開している。なので、今回はそれをマネて私も泣いたエピソードを書き綴ってみる。
泣いた話で真っ先に思い出すのは、『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』で、まどか・ほむらエピソードを初めて見たときだ。
今は「よっしゃ、ワルプルギスの夜(アルティメットバトル)や!!」と心の中で高らかにガッツポーズを決めているが、初見時は瞳がウルルン滞在記だった。涙の理由は悲劇的な物語を思い出して…というのもあるがそれだけでない。
そういえば、アニメが放送されていた当時はネット上で色々考察されていたけど、それらはことごとく『考えすぎ』だったよな。でも、それが楽しかったよな。
次が放送されるまでの1週間の間、あれこれと想像できる。調べても答えはどこにも載っていない。これこそ、リアルタイムで見る醍醐味だよな。学生時代『新世紀エヴァンゲリオン』で盛り上がったときもこんな感じだったな。
そういえば、1カ月ほど最終回の放送が遅れたよな。「ありがとウサギ、こんばんワニ、あいさつの魔法、ポポポポーン」。本当に色々あった、色々ありすぎた。
…などなど、当時の記憶が雪崩のごとく蘇って、思わず感情のコントロールができなくなったのだ。
あと、初めて1万円負けたときも泣いた。今はダメ人間的に心が鍛えられているが、昔は違った。「1万円あったら何ができた。これも買えた、あれも買えた、旨い飯だって食べることができた」と後悔が止まらなかった。
そして、初めて3万円負けたときは「自分は何て馬鹿なことをしたんだ」と自暴自棄になった。ホールから帰宅するとき、真っ直ぐ歩けなかった。フラフラになって倒れそうになった。目の前が真っ暗になった。
あと、社会人(飲食業)時代にフリーターのバイトの子からメールが届いたときも泣いた。
その日は休みで特にやることもなく、ホールでレバーを叩いていたら携帯がブルル。休日の連絡は「トラブルが起きた」的なものしかこないというイメージが強かったので嫌な予感しかしなかったが、チェックしてみたら「就職が決まりました」との文字。
思わず涙した。くっそ生意気なやつだったけど、そうか、ついに就職か…と感慨深い気持ちになった。打ちながら泣いていると大負けしたと勘違いされるかもしれないので、急いでホールの外に出たのを覚えている。
そして、「なので、バイトは今月で辞めます」という最後の一文を見て「ああ、人が足りなくなる」と再び涙腺を刺激した。
こんな感じで、パチスロを打っているときに私は泣いた。辛いとき、感動したとき、嬉しかったとき、つまらなさすぎて思わずアクビをしたとき…などなど、色々な理由でいっぱい泣いた。
ただ、「ふっざけるなよ、どうして引けないんだよ。別に奇跡的な確率を求めているわけじゃないのに、どうしてだよ…」と、うな垂れながら流す涙が一番多い。
ちなみにパチスロとは関係なく、最近泣いたのは先週末だ。
実戦が終了して帰路の途中でドーンと花火の轟音が夜空に響き渡る。「早く早く、終わっちゃう」と足早で絶景ポイントを目指すカップルたち。
そして、独り花火は切なすぎるからと彼らとは逆方向に進む私。涙が止まらなくなった。