設定付きのパチンコの設定6の出玉率がスゴイ⁉ 導入されたら設置場所にも注目!
- シリーズ名
- 現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
- 話数
- 第125回
- 著者
- アタマキタ
今回は2つの質問に答えていこう。
【ゴン太さんの質問】
店によって違いがあると思うのですが、パチンコ店の社員さんの昇進の基準みたいなものを教えてください。
【回答】
パチンコ店の昇格基準というのは、会社が「何を大切にしているか?」というところが大きく、簡単な査定から複雑なものまで多岐に渡る。
俺が初めてパチンコ店に入社した28年くらい前まで遡ると、その頃は店の責任者が勝手に昇格を決めていたような気がする。
ある日会社に出勤したら、「お前そろそろ班長をやらないか?」と言われ、「頑張ります」と伝えると、「白いワイシャツを用意してこい」と言われた。こんな簡単なやり取りで、俺は一般従業員が着ている制服から卒業した(苦笑)。
そのような昇格は、それはそれでいいのかもしれないが、スタッフが「どう頑張ればこの会社で評価されるのか?」という明確な基準がなければ、頑張りがいがない。そういうこともあり、昔とは違って今ではきちんとした昇格基準がある会社が増えてきている。
また、一般職やアルバイトスタッフの場合は、店舗の営業成績を絡めないケースが多い。それは、新台入替の機械選定や出玉配分の決定など、数字に関わる仕事をほとんどしていないからだ。逆に職階が上がれば、売り上げ、稼働数、利益といった部分が査定では重要視されてくる。
大体の店舗がそうであると思われるが、一般職の査定は、
【1】勤怠(遅刻、欠勤、早退がないか? シフトに柔軟性があるか? 転勤に応じられるか?)
【2】接客態度(立ち姿勢、挨拶、声掛け、笑顔、玉流し、カウンター業務など)
【3】業務理解(機械台の扱い、各設備機器の扱い、修理、清掃、メンテナンス)
【4】バックヤード(スタッフ休憩所、ロッカールーム、食堂、共同トイレの管理)
【5】機械台知識(遊技機のスペック、ゲーム性、機種の特徴)
【6】他者評価(上司、同僚、部下からの評価)
こういった内容で査定される。査定内容はまだまだ書ききれないくらいあり、さらにそれは店舗によりまちまちなので、これはほんの一例だ。
当然査定がされるということは、その項目全てにマニュアルがあり、教育されているので、教わる方もそうだが教える方のスキルも大事になってくる。
よく面接のときにこういった査定のことを聞かれて、色々と答えたりするのだが、前職もパチンコ店で勤務していた人は、会社によって違う昇格基準に驚くこともある。
先日30店舗ほどの中堅大手チェーンのパチンコ店を退職した人が、当社の社員募集の面接に来たのだが、その会社の評価制度は驚くような内容であった。
それは、「接客はどうでもいい」と教えられてきたという。そんなことよりも、「とにかく客をあおり倒し、打たせろ」と。それが上手なスタッフは昇格していったという。そんな方針に嫌気がさして辞めたと話していた。
働くスタッフにとって、「自分たちが何によって評価されるのか?」ということを知っておくことは重要だ。しかし、時としてこのような自分に合わない会社に入社してしまったら、速やかに辞めるという選択をすることも大切だと改めて知らされた。
これらの件に関して、業界団体が標準的なスタッフを教育する教育機関や評価制度を作ればいいと思う。そして、そこで資格を得た人間が最低でも30%くらい占めるような店を作っていけば、お客様から安心安全な店だと思われるし、トラブルも避けられ、良いことづくめだと思うのだが…。しかし、まだまだその領域に達していないのが現実だ。
【全台456さんの質問】
設定付きパチンコがそろそろ出ます。ネットの情報ですが、最高設定のボーダーは等価交換で11回転以下の機種もあるみたいですね。釘を露骨に調整できない状況で、そんな甘い台を置けるわけがないので、最高設定なんて夢のまた夢だろうなって思っていますけど。
展示会などですでに設定付きの機種を何機種も見ていると思いますが、ネットの情報通りに最高設定はスゴいのでしょうか? また、導入後に最高設定は使われそうですか?
【回答】
設定付きのパチンコに関しては、書きたいことが山のようにあるのだが、書き始めると長くなってしまうので、今回は触りだけということで(笑)。
設定付きのパチンコは今月の後半から登場する予定で、SANKYOのヴァルヴレイヴ、ニューギンのミルキーバーなどが導入される。
設定付きパチンコについて、各メーカーに売れ行きを聞いてみたのだが、「設定付きはよく分からない」という理由から、非常にホールからの反応が悪いらしい。
こういった新しいものに関しては、他店舗の様子をうかがい、営業成績が良いようであれば後から導入すればいいという感覚の店舗が多いという。また、新規則の機械なので、スペックが悪くなっている印象が強く、怖がって最初は導入を避けるのがセオリーのようだ。
そして、導入すると決めた店舗の考え方も様々で、低設定をガンガン入れてぶっこ抜き専用で使うという店もあるし、高設定を積極的に使っていこうという店もある。
あくまでも俺の考えだが、この設定付きパチンコで重要なのは「最高設定の大当たり確率」と「出玉率」だ。これは各メーカーによって違い、どれが正解とは言いにくいのだが、今月の後半に導入される機種ではミルキーバーが1番面白いのではないかと思う。
このミルキーバーの設定6の大当たり確率は約1/68という破格の数値で、出玉率も124%ある。この出玉率というのが大切で、仮に1時間の打ち込みを5000個とし、10時間打った場合、
50000個(打ち込み玉)×1.24(出玉率)-50000個(打ち込み玉)=12000個(出玉)
となり、理論値ではあるが12000個の出玉が得られる計算だ。
しかも、初当たり確率が約1/68なのでかなり打ちやすく、高設定を掴めば1日打ち込める機械なのは間違いないだろう。ヴァルヴレイヴも設定6の出玉率は125%あるのだが、ミルキーバーと比較すると初当たり確率で引けを取っている。ただ、あくまでもこれは設定6が入っていることが前提の考えではある。
設定の件だが、ホールによって考え方は違うが、設定付きのパチンコは高設定を入れなければ設置する意味などないと俺は思っている。
そして、低設定ばかりを使っている店がお客様から信頼を勝ち取るのは難しいとも思う。玉をじゃんじゃん出せばいいというものでもないのだが、設定看破要素などが多く含まれていることを考えると、初めから高設定投入を考えないホールは、そのあとにどんなに頑張ったところでお客様から見向きもされないだろう。
怖いという気持ちもあるのだが、高設定を入れてみたい(笑)。そんな願望が俺にはあり、導入されたら初めから設定をフルに使っていくつもりだ。
最後に、覚えておくと少しは役に立つ情報を1つ。この設定付きパチンコを1つのコーナーにし、まとめて設置してくるようなお店があれば、チェックしていただきたい。どこにあるのか分からないようなバラエティコーナーに設置するホールと比べれば、まとめてお客様の目にさらされるぶん、出そうという意思があると思うからだ。
そんなことにも注目して、設定付きパチンコのホールデビューを楽しみ待っていただきたいと思う。
ではまた来週。
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【ゴン太さんの質問】
店によって違いがあると思うのですが、パチンコ店の社員さんの昇進の基準みたいなものを教えてください。
【回答】
パチンコ店の昇格基準というのは、会社が「何を大切にしているか?」というところが大きく、簡単な査定から複雑なものまで多岐に渡る。
俺が初めてパチンコ店に入社した28年くらい前まで遡ると、その頃は店の責任者が勝手に昇格を決めていたような気がする。
ある日会社に出勤したら、「お前そろそろ班長をやらないか?」と言われ、「頑張ります」と伝えると、「白いワイシャツを用意してこい」と言われた。こんな簡単なやり取りで、俺は一般従業員が着ている制服から卒業した(苦笑)。
そのような昇格は、それはそれでいいのかもしれないが、スタッフが「どう頑張ればこの会社で評価されるのか?」という明確な基準がなければ、頑張りがいがない。そういうこともあり、昔とは違って今ではきちんとした昇格基準がある会社が増えてきている。
また、一般職やアルバイトスタッフの場合は、店舗の営業成績を絡めないケースが多い。それは、新台入替の機械選定や出玉配分の決定など、数字に関わる仕事をほとんどしていないからだ。逆に職階が上がれば、売り上げ、稼働数、利益といった部分が査定では重要視されてくる。
大体の店舗がそうであると思われるが、一般職の査定は、
【1】勤怠(遅刻、欠勤、早退がないか? シフトに柔軟性があるか? 転勤に応じられるか?)
【2】接客態度(立ち姿勢、挨拶、声掛け、笑顔、玉流し、カウンター業務など)
【3】業務理解(機械台の扱い、各設備機器の扱い、修理、清掃、メンテナンス)
【4】バックヤード(スタッフ休憩所、ロッカールーム、食堂、共同トイレの管理)
【5】機械台知識(遊技機のスペック、ゲーム性、機種の特徴)
【6】他者評価(上司、同僚、部下からの評価)
こういった内容で査定される。査定内容はまだまだ書ききれないくらいあり、さらにそれは店舗によりまちまちなので、これはほんの一例だ。
当然査定がされるということは、その項目全てにマニュアルがあり、教育されているので、教わる方もそうだが教える方のスキルも大事になってくる。
よく面接のときにこういった査定のことを聞かれて、色々と答えたりするのだが、前職もパチンコ店で勤務していた人は、会社によって違う昇格基準に驚くこともある。
先日30店舗ほどの中堅大手チェーンのパチンコ店を退職した人が、当社の社員募集の面接に来たのだが、その会社の評価制度は驚くような内容であった。
それは、「接客はどうでもいい」と教えられてきたという。そんなことよりも、「とにかく客をあおり倒し、打たせろ」と。それが上手なスタッフは昇格していったという。そんな方針に嫌気がさして辞めたと話していた。
働くスタッフにとって、「自分たちが何によって評価されるのか?」ということを知っておくことは重要だ。しかし、時としてこのような自分に合わない会社に入社してしまったら、速やかに辞めるという選択をすることも大切だと改めて知らされた。
これらの件に関して、業界団体が標準的なスタッフを教育する教育機関や評価制度を作ればいいと思う。そして、そこで資格を得た人間が最低でも30%くらい占めるような店を作っていけば、お客様から安心安全な店だと思われるし、トラブルも避けられ、良いことづくめだと思うのだが…。しかし、まだまだその領域に達していないのが現実だ。
【全台456さんの質問】
設定付きパチンコがそろそろ出ます。ネットの情報ですが、最高設定のボーダーは等価交換で11回転以下の機種もあるみたいですね。釘を露骨に調整できない状況で、そんな甘い台を置けるわけがないので、最高設定なんて夢のまた夢だろうなって思っていますけど。
展示会などですでに設定付きの機種を何機種も見ていると思いますが、ネットの情報通りに最高設定はスゴいのでしょうか? また、導入後に最高設定は使われそうですか?
【回答】
設定付きのパチンコに関しては、書きたいことが山のようにあるのだが、書き始めると長くなってしまうので、今回は触りだけということで(笑)。
設定付きのパチンコは今月の後半から登場する予定で、SANKYOのヴァルヴレイヴ、ニューギンのミルキーバーなどが導入される。
設定付きパチンコについて、各メーカーに売れ行きを聞いてみたのだが、「設定付きはよく分からない」という理由から、非常にホールからの反応が悪いらしい。
こういった新しいものに関しては、他店舗の様子をうかがい、営業成績が良いようであれば後から導入すればいいという感覚の店舗が多いという。また、新規則の機械なので、スペックが悪くなっている印象が強く、怖がって最初は導入を避けるのがセオリーのようだ。
そして、導入すると決めた店舗の考え方も様々で、低設定をガンガン入れてぶっこ抜き専用で使うという店もあるし、高設定を積極的に使っていこうという店もある。
あくまでも俺の考えだが、この設定付きパチンコで重要なのは「最高設定の大当たり確率」と「出玉率」だ。これは各メーカーによって違い、どれが正解とは言いにくいのだが、今月の後半に導入される機種ではミルキーバーが1番面白いのではないかと思う。
このミルキーバーの設定6の大当たり確率は約1/68という破格の数値で、出玉率も124%ある。この出玉率というのが大切で、仮に1時間の打ち込みを5000個とし、10時間打った場合、
50000個(打ち込み玉)×1.24(出玉率)-50000個(打ち込み玉)=12000個(出玉)
となり、理論値ではあるが12000個の出玉が得られる計算だ。
しかも、初当たり確率が約1/68なのでかなり打ちやすく、高設定を掴めば1日打ち込める機械なのは間違いないだろう。ヴァルヴレイヴも設定6の出玉率は125%あるのだが、ミルキーバーと比較すると初当たり確率で引けを取っている。ただ、あくまでもこれは設定6が入っていることが前提の考えではある。
設定の件だが、ホールによって考え方は違うが、設定付きのパチンコは高設定を入れなければ設置する意味などないと俺は思っている。
そして、低設定ばかりを使っている店がお客様から信頼を勝ち取るのは難しいとも思う。玉をじゃんじゃん出せばいいというものでもないのだが、設定看破要素などが多く含まれていることを考えると、初めから高設定投入を考えないホールは、そのあとにどんなに頑張ったところでお客様から見向きもされないだろう。
怖いという気持ちもあるのだが、高設定を入れてみたい(笑)。そんな願望が俺にはあり、導入されたら初めから設定をフルに使っていくつもりだ。
最後に、覚えておくと少しは役に立つ情報を1つ。この設定付きパチンコを1つのコーナーにし、まとめて設置してくるようなお店があれば、チェックしていただきたい。どこにあるのか分からないようなバラエティコーナーに設置するホールと比べれば、まとめてお客様の目にさらされるぶん、出そうという意思があると思うからだ。
そんなことにも注目して、設定付きパチンコのホールデビューを楽しみ待っていただきたいと思う。
ではまた来週。
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