パチスロで泣いた話[1]

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第125回
著者
ラッシー
タイトルで「コイツ、頭大丈夫か?」とか思われそうだけど、最近の話ではナイのでご安心を。精神状態は泣いた当時も至って正常だったと思います…多分。

「男児たるもの、涙を見せてはならない!!」

俺はそんな古い考え方。それが悲しみの涙であれ、悔しさの涙であれ、感動の涙でも、人に見られるのは大嫌い。もちろん悲しいときも、悔しいときも、泣けばいいと思いますよ。

ただ、俺は「人に見られるのがイヤ」ってだけ。泣くことを否定しているわけでなく、「俺は見せたくない」というだけ。単純に恥ずかしいんですよ。家族にも見せません。近年は歳のせいか涙腺が崩壊していますがね。泣くときは1人きり仕事部屋でコッソリと。

でも、そんな俺でもパチスロを打っていて泣いたことが3回あります。どれも怒り・悲しみ・憎悪でなく、感動でね。今回はそのエピソードを綴っていきます。


【Episode1:初めての昇天】

4号機世代の方は、スグにピンときたでしょう。そう、4号機「パチスロ北斗の拳」です。

ぶっちゃけた話、それまでの俺は北斗があまり好きではありませんでした。だって北斗揃いを引こうが、パンチ→トキ避けで85%継続以上が確定しようが、全くBBを連チャンさせられなかったんですもの。


しかし、ある日のこと。

とあるイベントを狙ったら、午前中のうちに設定4以上確定の状況に。当時は設定示唆演出や高設定確定フラグなどないので、店が工夫していたんですよ。ボーナス後にクレオフしたら設定4以上確定とか、ボーナス〇回でデータ表示器にアイコンが出現したら設定4以上確定…みたいにね。

俺は「昇天させるなら今日しかない!」と粘りました。諸々の挙動から察するに設定は4だけど、粘っていればきっとチャンスが訪れるハズ——。しかし、そのまま時計の針は19時を回ってしまう。

「やはり俺は昇天童貞のままなのか…」

諦めかけたそのとき、待望の赤オーラが! BB継続率85%以上の可能性大!! そこからは必死でしたね。考え得る限りのオカルトを駆使し、ヤンのかコラとばかりにラオウを睨みつけます。

「ほら、どうせ剛掌波だろ? バカの一つ覚えみたいに。おら、打って来いよ!(心の声)」

その結果、ジャスト20連でラオウ昇天! 20連目以降のBB非継続でラオウ昇天発生なので、ギリギリ条件をクリアしたわけです!!


今考えればショボいけど、そのときの俺はかつてない達成感・満足感に包まれ、目から一筋の涙が…。この初昇天まで本当に苦労したんですよ。それが報われた気がしてね。


【Episode2:大花火との別れ】

これも編集部員の頃の話。仕事終わりの22時過ぎ、歌舞伎町の某ホールに入りました。目的は撤去期限が間近に迫った「大花火」。完全な撤去日まではあと数日あったけど、翌日以降は仕事でわずかな時間も作れない。

「負けたって構わない。餞別を渡すんだ! ありがとうの気持ちを込めて!」

そんな想いで台選びもそこそこに打ち出すと、投資2KでBIGが当選。設定1のBIG確率は約1/431。易々と引ける確率ではない。当たらず閉店も覚悟していたのに、こんなに早く当たってくれるとは…。BIG後即ヤメなんてしないよ。行こうぜ、店員さんから「肩トン」されるまで——!


すると、100G以内でまたもBIG! うう…お前にはお世話になったのに、最後まで優しくされるとは…。

そして2度目のBIG終了後。閉店までブン回そうと躍起になっていると、たった30Gほどでド鉄板リーチ目がズドン!

いや、そんなバカな! 設定なんてお察しだし…どうせバケだろ? 最後はバケで終わるんだろ? いかにも俺らしい最後だ——。1枚掛けでバケを狙うと、美しいBIG確定目が!!

その瞬間、両眼から涙がこぼれた。「さよなら、ありがとう」を言いに来ただけだよ? そんな俺にBIGを3発も…。最後の最後までお世話になるとは。こんな素敵なサヨナラはないよ。もう、生涯忘れられないよ。

大花火は俺の先生だった。目押しの厳しさや、出目と演出の絡みの面白さを教えてくれたんだ。先生、お世話になりました!! もちろん泣きながら最後のBIGを消化しました。ビタハズシをミスったかどうかは覚えていない——。


思いのほか長くなったので今回はここまで。老害の思い出話に付き合っていただき、誠にありがとうございます!

次回も生涯忘れないエピソードを紹介します。