一般客や常連客を守るために軍団対策は仕方のないことだが、他に方法はないのか…?

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第124回
著者
ラッシー
今回は某ホールに打ちに行ったときのお話。そのホールを訪れるのは数年ぶりだった。最近は高設定を使って頑張っているとのウワサなので、実戦の数日前からとても楽しみにしていた。しかし…。

朝イチの抽選は40人弱。以前より抽選人数が増えたのは、日ごろの営業努力の成果だろう。わざわざ電車を乗り継いで来た甲斐があった! そう思ったが、その気持ちが萎えるまでに時間はかからなかった。


店員さんA「抽選の際はマスク・サングラスを外してください!」

店員さんB「入場番号は記録させていただきます!」

店員さんC「入場番号の売買・譲渡は禁止です!」

店員さんA「抽選の際はマスク・サングラスを外してください!」

店員さんB「入場番号は記録させていただきます!」

店員さんC「入場番号の売買・譲渡は禁止です…」


待機場所から抽選場所までの間、延々と繰り返される注意事項・禁止事項の声。俺はその大きさと迫力に、なにか圧力めいたものを感じていた。

俺が来ていない数年の間に、なにかトラブルがあったのだろう。これでもかと言わんばかりの軍団対策である。引き子(抽選券を引くためだけに雇われた人)対策にも力を入れているようだ。


昨今、SNSでもよく話題に挙がる「軍団」。一般客・常連客を守るため、その対策に注力するホールは少なくない。

俺のようなピン(1人)で打つ客にとって、たしかに軍団対策はありがたい。少し物々しい雰囲気ではあるが、これは仕方がないことなのだろう。

再整列が終わり、いざ開店!! しかしココでも——


店員さんA「お席を確保したら、お席を立たず遊技を開始してください」

店員さんB「台確保券があっても、お席を立たれたら無効となります」

店員さんC「遊技開始後スグの離席はご遠慮願います」

店員さんA「お席を確保したら、お席を立たず遊技を開始してください」

店員さんB「台確保券があっても、お席を立たれたら無効となります」

店員さんC「遊技開始後スグの離席はご遠慮願います…」


なんだろう、この緊張感は。当然、ルール・マナーに反する行動などするつもりはナイが、無意識の行動で注意されてしまいそうだ。

つまり開店直後は、ほかのシマのリセット状況を見に行くことも許されない。1度着席してしまえば、常連客がどんな機種を狙い、上げ狙いなのか、はたまた据え置き狙いなのかを見に行くこともできないのだ。


そして実戦開始から1時間ほど経ったころ。肉体的なREGのほうを放出するためトイレに向かったのだが、小便器の上にも貼り紙が…


「立ち見・張り付きは禁止です!」

「ルールを守って気持ちよくプレイしましょう!」


うんうん、そりゃそうだよね。でも、正直少し息苦しい。

店員さんが言っていることも張り紙も、全部正しいよ。徹底した軍団対策で、一般客を楽しませようと頑張っているのも伝わってくる。


でも…ほかに方法はないのだろうか?

俺が少し「イヤだな」と思ったのは、純粋に楽しみに来ている一般客も含め、お客さん全員を疑っているところ。たしかに軍団だけに的を絞って注意するのは難しいし、軍団の人からすれば「なんで俺らだけ厳しく言われなきゃいけねーんだよ!」、「フェアじゃねーだろ!」となるだろう。

でもなぁ…店員さんが常にプレイヤーの行動に目を光らせていて、遊技中も監視されていると感じていて、全く楽しめなかったんだよね。少しでも立ち止まると張り付きと判断されそうだし。


実際、俺もホールでバイトした経験があるから分かるけど、たしかに店員さんは遊技中のお客さんをしっかり見ている。でも昔は見ているのがバレないよう、さりげなくチェックしていた。だが、この店は「不正は絶対許しませんぞ!」という露骨な視線だった。

4号機時代のウチの近所のホールにも軍団はたくさんいたけど、このホールのようにルールをガチガチに固めて対策することはなかった。もちろん地方やホールによってはキチンと対策していただろうけど。

ウチの近所のホールは軍団の行動が目に余るほどにエスカレートしたら、その軍団にだけ直接警告し、応じなければ出禁にするといった対策をとっていた。もちろん、それですら簡単なことではないのだろう。店長と軍団の人物が掴み合いになっているシーンを幾度となく目にしたが…。

完璧にとまではいかないにしろ、軍団の人か一般客かはある程度行動から分かると思うんですけどね。入場整理券の譲渡・売買はもちろん、電話をかけるため頻繁にホールの外に出たりとか。

純粋に楽しみに来た一般客も含め、ガチガチにルールで縛らなきゃダメですかね。遊技をしに行ったのに、なにかマナーのテストでも受けているような緊張感でしたわ。

「イヤなら来るな」と言われるでしょうから、俺はもう行きません。高設定を使っている様子は見られたから残念だけど。ただ、あのホールの一般客・常連客が、あの環境で楽しめているのでしょうか。

また、リセット狙いや設定変更判別からホールの傾向を探るのも、パチスロの楽しみ方の1つだと思うんです。そういう経験を経て、初級者から中級者・上級者へとステップアップしていくんじゃないのかな。あの厳しい環境では、そういったステップアップは難しいと感じましたね。ホールにとってはお客さんの立ち回り力アップなど、どうでもいいことでしょうけど。


ルールもマナーも必要です。でも、誰でも気軽に楽しめるのがパチンコ・パチスロの大きな魅力。ホールはユルく楽しめる遊技場であってほしいなぁ。パチンコ・パチスロで喰っているプロからすれば「ヌルい!」って言われるだろうけど。