「打っていい台」「いけない台」をホールMGが分析

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第116回
著者
アタマキタ
ゴールデンウィークが終わって、ホールもひと息つけるといったところだが、久々に5月の新台を含めた全国の平均データから、今「打っていい台」「いけない台」を分析していこうと思う。



【1】CR RAIZINMAN

まずは、世間をお騒がせした「CR RAIZINMAN Z」。最大出玉約20万発も確認されたこの機械だが、その一方で役物確率1/1000というデータも散見された。

天龍と同じくRAIZINMANもアナログの役物だが、大当たり確率は穴の数に対しての完全確率ではない。台の傾斜によって大当たり確率は大きく変化するので、天龍よりもRAIZINMANはその傾斜による影響が大きく出たのだろう。

機械の構造は簡単で、天龍と同じく3段クルーンを突破すれば大当たりなのだが、天龍との大きな違いは各穴の位置にある。天龍は1段目が手前、2段目が奥、3段目が手前なのだが、RAIZINMANは全て奥側となっている。

そして、傾斜による影響は穴の位置による部分が大きい。天龍の場合は、3段とも同じ位置ではなく2段目が逆になっているので、台の傾斜を寝かしたときに1段目と3段目の突破率が上がったとしても、2段目がカラくなってくる。

逆に台を起こした場合は、2段目の突破率が上がるが、1段目と3段目がカラくなる。そのため、店としては寝かせすぎても起こしすぎてもアマくなる可能性が出てしまうため、安易に傾斜をいじることができないといった状況なのだ。


ところが、RAIZINMANは穴の位置が奥のみなので、傾斜を寝かせれば寝かせるほどカラくなり、逆に起こせばアマくなる。だから、アマい台はとことんアマいし、カラい台はとことんカラいといった結果をもたらすのだ。

これは出る台にはお客様は座るが、出ない台には全く座らなくなることを意味している。結果として期待を込めて多台数導入し、台の傾斜を起こして放出をかけてしまった店は、もう回収を諦めているような状況となっている。

その一方で、初めから台を寝かせてカラめの営業をした店は、大きな黒字となっている。「儲かるからこのままでいいや」という発想とともに、さらに機械を増台しようと考えている店すらある。これは店の信用に関わる事態となるので、出す気がないなら速やかに撤去した方がいいと思うのだが…。

RAIZINMANの全国データを見てみると、出した店と出さない店がちょうどいい具合になっており、全ての店の平均で言えば多少アマめに使われたようだ。しかし、この台は店の考え方がストレートに出るので、ダメな店では絶対に打たない方がいい機械と言えるだろう。



【2】CRミリオンゴッド ディセント

今やハイエナの餌食となった「CRミリオンゴッドディセント」。この機種には前作と同様に潜伏確変があり、ランプパターンが判明していないのでハイエナ狙いのプロが増えている。

多台数導入の店も多く存在していて、導入して間もないこの時期にお客様を飛ばしてしまうわけにはいかず、アマく使っている店も多数ある。

同時期に導入された「CR JAWS再臨」や「CRキャプテン翼 黄金世代の鼓動」と比較しても、アマく使われている様子が見て取れるので、夕方から打つサラリーマンには潜伏狙いも含めて打ちやすい機械だと言えるだろう。



【3】CRキャプテン翼 黄金世代の鼓動

実は1番人気なのに1番カラい「CRキャプテン翼 黄金世代の鼓動」。全国データを見ると、この台の稼働率と利益率はズバ抜けている。店としてはこういう台が好みだが、お客様にとってはキツい仕様だろう。

この台が他の台と比べて違っているところは、保留玉がないときの回転秒数が16秒と、同社の他の機種と比較しても格段に長いということだろう。1回転の秒数が長いということは、あまり回らなくても画面が停止している時間が短いので、体感的に回っているように見えてしまうのだ。ここに追加投資をしやすくなる状況が生まれてくる。

まあ、きちんと1000円あたりの回転数をチェックしていれば問題はないのだが、ストレスなく液晶が動いているとうっかり忘れがちになってしまうので要注意だ。



【4】その他の新台

「CR SUPER電役ナナシーDXII」や「CR花の慶次X〜雲のかなたに〜129ver.」といったシリーズ物も今回は機械性能的にはアマいようだ。そして、「パチンコCR偽物語」はライトスペックの方がアマめだ。

その他の定番機、海物語シリーズや「CR真・北斗無双」、新しい軸になり始めた「CRフィーバー戦姫絶唱シンフォギア」などもアマく使われている店が多くなっている。

パチンコではしばらくこの傾向が続くだろうから、上手に立ち回って欲しいと思う。



話は変わるが、おまけとして。

最近の傾向として、来たるべき未来の規制に不安を感じ、あらかじめ店が認定作業をすまし、倉庫に隠し持っている「認定機」を新たに設置して、新装開店してくるパターンが増えている。

こういう機械で、そこそこの台数の規模で新装開店してくる店があった場合、1000円だけでも試し打ちして回転数をチェックしてみた方がいいだろう。

通常の新台入替と違って機械代がかかっていないことや、機械が古いからといった理由で放出をかけてくる店をボチボチ見かける。こんなところにもチャンスが転がっていることもあるので、店の戦略に乗っかって打ってみるのもいいと思う。


来月からお盆前まで、パチンコは新台ラッシュが続く予定だ。各メーカーのショールームでは連日展示会で賑わっているのだが、その裏側でメーカーのえげつない多台数優先販売や機歴販売があり、鼻持ちならない。ダメなメーカーほど強気な発言で、店側はゲンナリしているのだが…。まぁその辺の裏事情もまたお伝えしたいと思う。



今週はこの辺で。


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