しゃっく37歳、春。彼女いない歴13年

シリーズ名
バレたら離婚 (毎週水曜日更新)
話数
第14回
著者
SF〇野
しゃっく(以下・し)「最近、勝っている人が憎たらしいんですよね」

SF塩野(以下・塩)「冒頭からしゃっくさん、絶好調ですね」

「近所のホールにしか行かないとか、朝からしっかり打てる休日なのにダラダラと昼過ぎから打ちに行ったりだとか、ラクして勝ちたいという堕落した考え方がいけないのは僕自身が1番わかっているんですけど、勝てる根拠を基に結果を出している人を見ると無性に腹が立つんですよね」

「随分とやさぐれているじゃないか。何かあったのか。オジサンで良ければ話を聞くぞ」

「実はいま全財産が千円なんです。給料日までまだ1週間あるのに…」

「せせせ、千円!? っつか、死ぬじゃんw」

「まだ生きていられるのは、備蓄してあったカップラーメンを1日に半分のペースで凌いでいるからなんです」

「おいおい、大丈夫かよ。いい大人の1日の食事がカップラーメン半分だなんて穏やかじゃないな」

「そんな状況なのに先日、飲み会に誘われまして…」

「飲み会? 先立つものもないのに?」

「メガネさん(しゃっくの先輩編集)にお金を借りました」

「金がないから行けません、じゃダメなのか」

「やまびこ君に無理やり誘われたんですよ。千円しかないし、僕も1度は断ったんですが、どうしても…と言われて仕方なく」



説明しよう。やまびことは貧乏なのに欲望の赴くままにお金を使いまくる、パチスロ必勝本DXの編集。

全財産が180円しかなくても必ず合コンに参加する執念の狩人だが、会場までの電車賃が170円だったので会費と帰りの電車賃(とその後のガールズバー代金)は現地で先輩に借りていたぞ。

この日は狩りに失敗していたが、日々の努力が実を結び、少し前に彼女が出来た。



「無理やり、というのが怪しいな。で、そこで何かあったわけか」

「それが着いてみると、パッと見は合コン的なノリで…」

「ほうほう。して、メンバー構成は?」

「やまびこ君、やまびこ君の彼女とその友人(女性)、そして僕の計4人です」

「男女比が2:2。ズバリ、しゃっくにその友人を紹介…という流れと見た」

「が、その彼女の友人には彼氏がいたんですよ。で、その子は途中で帰るみたいなw」

「えっ? なんなの、それ。ちゃんと盛り上げたわけ?」

「もちろんですよ、場の空気を壊さないように無理やりやる気スイッチを入れましたし! でもこの話には続きがあって、やまびこ君の彼女がその帰ってしまった友人の子に電話をして、繋がった瞬間、僕に電話を渡したんですよね」

「何のために?」

「僕に『その子から電話番号を聞け!』って…。後で聞いたらヤるだけならOKの女だったみたいで…あだ名がビッチでした」

「しゃっくを彼女とヤラせようとしてたんだな」

「で、電話越しに説教されるという…」

「誰に?」

「その帰ってしまったビッチにです。『お前さ、気があるんだったらせめて駅まで送れよ』って」

「だったら先に帰るなよ、って話もあるが(汗)。そういうマメさは恋愛においては大事なことだと思うぞ、うんうん(←何故か上から目線)」

「まぁそうなんですけど、飲みの場がどうにも僕がフラれたような雰囲気になりまして」

「そうなるわな」

「その後はやまびこ君&彼女とカラオケに」

「………。帰れよ、金ねーんだから。そういうところで散財するから金欠なんだろーが」

「ラーメンをご馳走してくれるというもので」

「安い男だなー」

「カラオケでは僕がデビルマンを歌えば2人もアニソンを歌う、加山雄三を歌えば2人も昔の歌を歌うみたいな感じで、フラれたおっさんを慰める会みたいになって全然おもしろくないんですよ」

「2人とも気を遣ってくれて、良い仲間じゃないか」

「その後に別の女子を呼んでくれたんで、良い仲間だと思います」

「おいおい、またかよ、羨ましいな! さすがに今度はズッコンバッコン決めたんだろーな!」

「で、カラオケが終わった後、合流した子に引っ張られて満喫に行きました」

「満喫? これまたどうして?」

「その子が来てからは歌うたびに一気みたいな流れになって、バカ正直に飲んだ僕はベロベロにつぶれちゃったんですよ。状況はよくわからないんですけど、その子は僕を満喫にねじ込むと『じゃ、私、帰ります』と」

「か、帰ったのか?」

「正直、酔いつぶれていたので1人にして欲しい…とか思っていたんですけど、いざ女の子が帰るとなると『えっ、帰っちゃうの?』って…」

「一歩間違えれば…っていう流れだもんな。それは惜しいことをしたな」

「エロい発想を持ってしまった自分が愛おしいです」

「確かに愛おしいな…って気持ち悪っ! それだけチャンスがありながらモノにできないから13年も彼女できないんだぞ!」

「ほ、ほっといてくださいよ! 僕を癒してくれるんじゃないんですか!?」

「ガールズバーで癒してもらえよ!」

「ひ、酷いっ!」

「あのな、恋愛なんてものは押しの一手なんだよ。10人に告白すれば、1人くらいは『うん』と言ってくれる。そんなもんなんだよ。しゃっくは押しが弱い!」

「塩野さんだったら、こういう場合はどうします?」

「まず『気があるんだったらせめて駅まで送れよ』とかいう女子には往復ビンタ」

「おー、さすが! 奥様にもかつては往復ビンタを決めていたんですね!」

「ビンタ後には正座させて口の聞き方を叩き込む!」

「うひょ〜、シビれるっす。やはり男たるもの、そうでないといけませんね!」

「で、ここからが肝心だから耳をかっぽじってよ〜く聞けよ!」

「またまた制裁を下すんですね!」


そういうことをすると、結婚は無論、恋愛だってできないから気をつけろ


「えっ!?」

「往復ビンタとか、手をあげるのはもってのほか」

「見損ないましたよ、塩野さん。ダメなものはダメと教えないから世間の女どもは調子に乗るんですよ!」

「いやいやいや。そもそも、帰ってしまった女子に電話をすること自体がダメだろ。恋愛は『去る者は追わず』が鉄則。特に男で未練がましいのは最悪だぞ」

「やまびこ君の彼女に促されたとはいえ、電話で話すべきではなかったと?」

「電話をするなら日を改めたほうが良かったな。『あの時は言えなかったけど、気になっていました。迷惑じゃなければまた今度、飲みに行ってもらえませんか?』とかな」

「そんな恥ずかしいこと言えませんよ」

「恥ずかしくても言うんだよ! そして華麗なるヒモ生活がスタートだ!!」

「ヒモ生活?」

「そうだ。女子がしゃっくの誘いに応じてくれたら、そのままの勢いで『変な意味じゃないから』とか言って女子の家に無理やり転がり込む。そして手料理を作ってもらえれば脈ありだ」

「そうなんですか?」

「レトルトカレーやカップ麺じゃダメだぞ。『親子丼』なら完璧だ」

「親子丼? それが意味するのは?」

「興味のない人間にわざわざ親子丼なんて作るか?」

「確かに作るのが面倒ですし、まったく興味のない人には作らない気がします」

「そして『この親子丼、ちょっと酸っぱくない?』とか言ってだな、『私、みりんと酢を間違えて入れちゃったみたい、テヘッ?』『このドジっ子がぁ!』とかいう流れになれば、その晩は頂JOURNEYだろ」

「親子丼…。ハードル高そうだなぁ」

「その後に待っているのはドッキドキの同棲生活。家賃は無論、うまく行けば食費もかからず、遊興費すら出してくれるかもしれないぞ」

「そこに恋愛感情はあるのでしょうか?」

「それは自分次第だろ。でも恋愛しつつ金欠も解消できて最高だろ?」

「なるほど。なんだかちゃんと『恋』ってヤツをしたくなってきましたよ!」

「……(単純なヤツだ)。でもその前にやるべきことがあるんじゃないか?」

「あっ、今日中に滞納してる電気代を払わないと電気が止まるんだった」

「金はどうする?」

「マサJさん(パチスロ必勝本DX編集部員)に2万円借りてきまーす!」


しゃっく37歳、春。彼女いない歴13年はまだまだ続きそうである———。


収支報告

●3/23
マイホの入れ替え日にやや遅刻して参戦。パチンコは天龍、天下一閃が還元模様だが、すでに先客が実戦中。俺にも打たせてくれ! とか思いつつ、パチンコのシマを徘徊。

北斗無双が若干還元ムードだが、その他に手応えなし。ということでスロの番長3を一擦りすると、800枚の貯メダルと5000円を使って当選した2回目のART中に…


(C)DAITO GIKEN,INC.


初見につき、この『激熱』が何を意味するのかわからなかったが、当選したのは超番長ボーナス。その後は絶頂対決に突入するなどして設定5を意識するも、800Gハマったところでヤメ。


(C)DAITO GIKEN,INC.


+75500円


●3/26
マイホの特定日。大海4などで試し打ちをしている間に貯玉が全滅するも、徘徊していると初当たり出現率が良好なスロの北斗強敵を発見。

打ち出した後も、初当たり、小役の落ち、ともに良好で2700枚獲得。


(C)武論尊・原哲夫/NSP 1983, (C)NSP 2007 版権許諾証YFC-128 (C)Sammy


が、北斗強敵にたどり着くまでに散財していて、この日は結局チャラ。俺のバーカ!

±0円


●3/27
よせばいいのに昨日と同じホールでリセットを狙い、ことごとく不発。スロのG1優駿倶楽部のトランペットアイコンからフリーズするも…


(C)KPE


トウカイテイオーで海外レースに勝利できるはずもなく1000枚。パチンコのGANTZ EXTRA(ライトミドルのやつ)ではオスイチ16R。


(C)奥浩哉/集英社 (C)奥浩哉/集英社・「GANTZ:O」製作委員会 (C)OK!!


しかし、終わってみればクソ負け。23日の勝ちが消えた…。死にたい。

-90000円(貯玉約1000個)


●現在の経済状況
借入残高…477,941円(すべてア●ム株式会社)
次回返済日…H30.4/16
次回返済額…15,000円←前回と変わらず
所持金…126,500円+貯玉約1000個+貯メダル0枚

所持金があるなら少しでも返済すればいいじゃん、と思う方もいらっしゃるでしょうが、無理して返済してまた借りる…では意味が無いんですよね。コンビニだと借りるにせよ、返すにせよ手数料がかかるし。

「ないなら帰る」が徹底できなかった27日に悔いが…って何度、同じことを言っているんだ、俺は!!!!!


※このコラムは2割ぐらいフィクションです