パチンコが合法化されると既存メーカーの居場所なんてほぼなくなってしまうだろう

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第115回
著者
アタマキタ
苦戦を強いられている5.9号機の質問を含め、今回は2つの質問に答えていこう。



【まんとひひさんの質問】
パチンコ、パチスロは合法化すればいいのに…と個人的には思っているのですが、カジノ法案が成立すれば合法化の流れになるのでしょうか?

また、ホール店長の立場から見て、合法化して欲しいと思いますか?



【回答】
まず、カジノ設立を目指すIR推進法案が成立しても、パチンコが合法化されることはないでしょうね。

それはパチンコのグレーゾーン、換金行為がその理由と言える。現状ではそこの問題が解決されないため合法化は厳しいのだが、「もしも合法化されたらどうなるか?」ということを妄想してみた(苦笑)。


【1】換金行為をクリアにするには?

これは国が認める方法であれば、問題は起きないだろう。

そうなると1番手っ取り早い方法は、国債の発行ということになるだろうか。プレイヤーは獲得した玉やコインに応じた国債をカウンターで発行してもらう。街には国債買取所なるものが多数あり、ここで国債を換金してもらうといった感じだ。

これならば一夜にして大量の国債が発行されるので、国としては万々歳なのではないか? 換金行為が国家予算となるわけだから。


【2】換金行為がクリアになったらホールはどうなる?

晴れてグレーゾーンから脱出したパチンコ店は、警察庁が定める風営法の管理下から解放され、経済産業省の管轄となり、競争力の強い企業が続々と進出してくるだろう。そして、いたるところがホールになる可能性がある。

ホールが作られて厄介なところは、鉄道各社の駅構内や廃線のホームなど。とにかく駅からパチンコ客が出て来なくなるかもしれない。あとは大手コンビニだ。設置台数は10台未満だとしても、店舗数が桁違いだ。イートインスペースを削るだけで、5台くらいの増台もできるだろう。さらに、店内にはATMも設置されている(苦笑)。

また、日本を代表するような大手資本の進出も多分に考えられる。そして、圧倒的な資本力を持つ企業を前に、既存のホールは数社を残して敗退していく未来が見える。


【3】その時、メーカーはどうなる?

パチンコメーカーは日工組、パチスロメーカーは日電協という新参者の加入を許さない組織を作り上げているが、この組織は解体されることになると思う。

そして、日本を代表する大手家電メーカーや、ゲーム会社が次々に低コストでハイクオリティな機種を世に投入していくだろう。さらに、重量が軽くて省エネタイプの機械となり、新台入替は中身のソフトだけで対応するような時代が訪れる。

そうなれば、既存メーカーの居場所なんてほぼなくなってしまうだろうな。


妄想の話だが、業界に大きな改革を求めるのであれば、これくらいの大手術は必要となってくるだろう。既存の利権でボロ儲けしている年寄り連中は、きっと行き場を失うことになる。

しかし、俺はそれでもかまわないと思っている。今のパチンコは先人たちの歩んできた道なので、それは尊重すべきだし、敬意を払う気持ちはある。ただ、これからの時代はまた別の話。日本の文化としてパチンコが生き続けるのであれば、換金の合法化がどうなろうと俺にとってはどうでもいい話だ。



【スロ坊主Rさんの質問】
ホールデータを見ていて気になったのですが、コードギアスのルルーシュCCや番長Aなど有名タイトルが出た割に5.9号機の稼働が悪い気がします。

実際のところ、旧基準機と5.9号機を比較すると、今どれくらい稼働に差がありますか? また、同じ5.9号機でもノーマルタイプとARTで稼働の差はあるのでしょうか?



【回答】
5.9号機でヒット機種と言われているのはコードギアスのみというのが現状だ。ただ、そのコードギアスでさえも店舗の平均稼働に届いていない。

そういうこともあり、5.9号機の購入はしないと決めているところが多く、ゴッドやバジ絆などといった高射幸性遊技機と比較してしまうと、稼働も利益も足下にも及ばないといったところだろうか。

ただ、つい最近出たノーマルタイプの不二子は、地域によっては高稼働の店舗も見受けられる。しかし、5.9号機の稼働を総合的に見ると、ノーマルタイプだからとか、ARTだからといったタイプ違いによる差は生まれてはいない。

結局のところ、今の5.9号機は話題作りに1〜2台くらいつまんで導入するくらいの機械しか発売されておらず、残念ながらその価値はほとんどない。 そんな現状のなか、5.9号機でヒット機種を出すのは非常に難しいことと言えるだろう。


ではまた来週。


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