ホール関係者だけでなく打ち手にも震撼!? 旧基準機の撤去問題は終わっていなかった……

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第108回
著者
アタマキタ
先週、またホール関係者を震撼させる話題が飛び込んできた。

それは、パチスロの高射幸性遊技機の今後の段階的撤去案が、ホール団体である全日遊連の理事会で提言されたことだ。おそらく4月以降の定例理事会で話し合われ、決議されていくと思われる。


高射幸性遊技機の撤去問題といえば、まだホールにとっては記憶に新しいところだ。つい最近、旧基準機の設置比率を30%以下にしたのに、また減らさなくてはならないのか? という事態になっている。

2016年12月1日の段階で、旧基準機をホールにおけるパチスロの総設置台数の50%以下に、そして昨年の12月1日の段階では30%以下にする必要があり、実際どのホールもそれに従い旧基準機の撤去を進めてきた。

そして、今話し合われているのが、旧基準機の設置比率を来年の2月1日には15%、再来年の2月1日までには5%、Xデーと称される2021年2月1日までに完全撤去するという内容だ。

2021年2月1日には完全撤去することはもともと決まっており、そこは絶対に厳守しなくてはならないというのは分かる。

そして、検定期間満了後に認定を取得した高射幸性遊技機は、段階を追って認定期間が切れて撤去されていくので、自然と話し合われているような設置比率の数値になっていくということも分かる。

ちなみに、設置台数の多い機械の認定期限を見てみると、来年の前半に北斗の拳転生の章、来年の後半には魔法少女まどか☆マギカ、バジリスク絆、アナザーゴッドハーデスがある。このそうそうたる機種も、認定の期限を迎えて撤去となる予定だったのだ。

それなのに、あえて期限を設けて撤去を急ぐということには、ホールの立場からは賛成しにくい。

パチスロの5.9号機が登場してからというもの、随時新台入替を行なってきたが、現時点ではヒット機種というものが見当たらず、ホールは意気消沈しているのにも関わらずにだ。

今年の4月1日からは、法律改正された6号機が保通協に持ち込まれることになるのだが、市場にお目見えするのはまだまだ先の話であり、しかも使えるものかどうなのかも分からない。


パチンコが次々に減台されている昨今、パチスロはパチンコとは対称的に人気を維持しているのだが、その稼働を牽引しているのが5.9号機ではなく、バジ絆、ゴッド、沖ドキといった高射幸性遊技機なのが現状だ。

しかし、これらの機種を認定期限満了日を待たずに撤去していくとなったら、高射幸性遊技機の台数がさらに減少していくことになる。

それまでの間に5.9号機、6号機のヒット機種が誕生していなければ、残った数少ない高射幸性遊技機に顧客が集中することになるだろう。

これはファンとってもあまり良い話だとは言えない。そして、ホールにとっても儲かる機械が減るということなので、15%以下に絞られた高射幸性遊技機に利益を集中させなければ、経営状態は悪化していくと思われる。


おまけに、昨年12月1日に設けられた設置比率30%以下を遵守していないホールや、検定期間が満了したのにも関わらず、認定作業を行なわずに、そのままみなし機として設置しているホールもある。さらに、経過措置が設けられた認定期間を満了した一部の機械以外を、堂々と設置をしているホールすらあるのだ。

こういったホールがのうのうと営業をしている現状にメスを入れず、組合がさらなるハードルとして認定を取得している機械の撤去期限を決定しても、今度は多くのホールがそれを守らないという、ハチャメチャな展開になるのではないかと危惧されている。


こういった記事を書くと、叩いてくる業界知識人もいるだろうが、2007年に完全撤去を迎えた4号機問題を経験した俺としては、終末を迎える前に動く必要性はないと思っている。それよりも、来たる未来に力を温存しておかなければならないはずだ。

ホールは新台入替を望んでいないのではなく、お客様が楽しめる遊技機の登場を待ちわびている。そのために今は耐える時期だとも言えるだろう。そして、なによりも自店舗に通って頂いているお客様のことを考えて行動しなくてはならないだろう。


絶望的と言われたこともあった5号機。しかし、メーカーの開発陣が知識を振り絞って、今のパチスロ繁栄期を築いたのは事実だ。

俺自身は決して6号機に変わることに抵抗があるわけではなく、絶望しているわけでもない。ただ、もう少し足元をしっかりと見つめて、ホール営業にこれ以上負担がかからないように、状況を見据えてやってほしいと願うばかりだ。


ではまた来週。


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