新装初日に4800回転ハマリ……それを打っていたお客様が怒り狂った

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第107回
著者
アタマキタ
今回も様々な質問にお答えしていこうと思う。



【番ボケ2さんのご質問】
先日、1週間で累計4500回転ハマっているZガンダム(1/319)を見かけました。累計で3000回転ハマリぐらいならば何度か見たことあったのですが、4500回転は…。これは昔の裏モノのような類いのものなのか、偶然なのか?

アタマキタさんは最高で累計何回転のハマリを見たことがありますか?



【回答】
番ボケ2さんの言われている通り、2000回転後半くらいのハマリは、今でも確かに見かけることは多いのだが、4500回転ともなると最近は見たことがないかなぁ。

Zガンダムの確率(1/319)であれば、4500回転は通常の15倍ものハマリとなり、お店側としては冷や汗ものだろう。まあ、偶然としか言いようがないのだが。


もうずいぶんと昔の話だが、自分の店の最高にハマった台は4800回転だ。高尾の1/399タイプの機械だったのだが、それを打っていたお客様が怒り狂い、一向に怒りが収まらず大変だった記憶がある。まぁ無理もない、それだけハマればそうなる気持ちも十分に分かる。

しかも、バツが悪かったのが、これが新装開店の初日に起こってしまったことだ。周りの台はけっこうな勢いで吹いていたのだが、その1台だけが大当たり0回で閉店してしまったのだ。理由はどうあれ、開店初日でこういうことが起こってしまったので、お客様はどうしても故障を疑ってくる。そして、店側としても100%故障ではないと、言い切れるほどの自信があるわけでもない。

お客様からも執拗にメーカーの人間を呼んでくれと言われたので、営業マンを呼び出して基板の点検確認を行なったのだが、やはり故障している様子はない。

なんとかこの不幸な事態を理解して頂こうと、なだめたり、すかしたりして、ようやくお帰り頂いたのだが、さらにこのお客様の不幸は続く。

閉店後の掃除が始まった店内で、営業マンがそのハマリ台を打ち出すと、3回転目に確変大当たりを引くという事態が…。やはり故障ではなかったと胸を撫でおろす半面、「お前が出してんじゃねーよ」という気持ちが沸々と湧いてきた(苦笑)。

仮にここで出たところで、翌日の営業には全く支障がないということは分かるのだが、ホールスタッフからは大きなため息が聞こえてきた。


翌日になり、やはり朝から同じお客様が着席されていた。お客様、お願いだから今日はハマらないで下さいね…という店側の気持ちもむなしく、初当たりは16時過ぎというまたしても最悪な事態に。

その後は出玉を順調に積み上げて、この日の投資分は全部取り返した様子だったので、スタッフ一同ほっと胸を撫でおろしたのだが、本当に心臓に良くないと思ったことを覚えている。


パチスロでは、本当に機械が故障して全く当たらなかったという経験がある。それはパチスロのジャグラーシリーズの台で、何故か全ゲーム、リプレイしか揃わなくなるという故障だった。

その時は3000回転目くらいの時に呼ばれたのだが、確かに全ゲームリプレイが揃うので、コインは全く減らない。お客様は「なんだか面白いから、ずっと打っていた」とは言っていたが、できることなら早めに教えて頂きたかった(苦笑)。

「朝イチで当たってからは、ずっとリプレイが揃っていた」と笑っているお客様のデータ表示器に表示された合成確率1/3000が、その日は気になって仕方なかった記憶がある。



【まるちさんのご質問】
封入式のパチンコが導入されたら、昔アタマキタさんが話していたブドウゴト(磁石を使ってワープ下を詰まらせたり、入賞口下を詰まらせる)の対応をどうするのか? 気になったのですが、まだ先の話すぎますかね。



【回答】
封入式であっても、ガラスは開けられる仕様になるよう各メーカーが開発しているので、問題はないかと思われます。

どんな時代になっても、やはりアナログ的な部分はきちんと残るということですね。



【星しいたけさんのご質問】
以前、このコラムで店のホームページのことが触れられていましたが、店によっては各機種の台数を記入してない場合があります。

できれば打ちたい機種の設置台がの多い店で打ちたいので、そういう店は行く店の候補にあがらないのですが、台数を載せないのは何か店側の意図があってのことなのでしょうか?



【回答】
星しいたけさんのおっしゃる通り、確かに台数を記載しないホールというのは存在する。

なぜ記載しないのか? その理由は大きく分けると2つある。

1つ目は新台を多く買うことができなかったり、人気機種を少台数しか導入できなかったお店が、スケール感を損なわないために考え出した苦肉の策というもの。各機種の台数を表示しないことにより、実際は導入台数が少なくても、多くのお客様に来てもらえる可能性があるからだ。


2つ目の理由は、ゴト師にマークされないためだ。ゴト師も自分たちの仕事の場所をネットで検索する時代なので、台数が多い店の方が狙われやすいと言っていいだろう。

そういうこともあり、ゴト師対策の一環として表記する機種の台数を記載しないことがある。それこそ機種名ごと記載しないなんてことも、結構当たり前のように行なわれていることだ。

最近ではCR南国育ち羽根の、ぶっ叩きでのV直撃打法の噂話が出回った時、多くのホールのホームページから機種名が削除されたことは、まだ記憶に新しいところだな(苦笑)。


ではまた来週!!


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