編集もライターも大事なのはヤル気・根性・責任感!これさえあれば何とかなる

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第107回
著者
ラッシー
なんか難しそうなタイトルだけど、今回も頭を1ミリも使わない内容なのでご安心を。最近仕事をしていると、ふと「未来になったなぁ」と感じることが多い。

一見、昔と大きく違わない誌面や動画。しかしその制作工程は、パソコンやネットの進歩により大きく変化しているのです。ホントに役立たない話だけど、今回は雑誌や動画制作の裏側を少しだけ明かしていきましょう。


●誌面作りが昔より簡単に

雑誌ページを作る際の工程は、だいたい以下の通り。


[1]ラフ(ページの設計図)を切る(描く)
[2]ページ内の写真や表のデータを集める
[3]デザイン会社にラフとデータを送る
[4]ライターにネーム(原稿)発注
[5]ネームをデザイン会社に送る
[6]上がってきた初校を直す(校正)
[7]上がってきた再校を直す(2度目の校正)
[8]みんなで校正して責了(できあがり)


とにかくツラいのが[1][2]

俺はほぼパチスロ攻略誌しか作ってないから、他の出版物がどうかは分からないけど、なんとなく分かるんです。たぶんパチスロ雑誌の編集って、他の雑誌よりかなり面倒くさい。

ミリ単位でラフを切らなきゃいけないし、解析記事ならエクセルでの表作りも大変。そして十数ページの特集ともなれば、写真を集めるだけでもエラく時間が掛かる。ちなみにラフは基本的に手描きだけど、さすがに最近はイラストレーター(パソコン用ソフト)を使う人が増えてきたかな。

ちなみに俺はイラストレーターを使えないけど、今年中には覚えることになりそう。動画編集にも必要なのでね。


昔と大きく変わったのは、デザイン会社にラフやデータを送る方法。なにせ容量が大きいので、メールでは飛ばせない(方法はあるけど)。俺が編集をしていた15年ほど前は、写真データをMOディスクに入れ、ラフと一緒に大きな封筒へ。そして朝と夕方のバイク便でデザイン会社に送ってました。

もちろん不便だったけど、ある意味では楽ですよね。デザイン会社から「今すぐ送れ!」と催促されないので。ちなみに初校や再校も、デザイン会社からバイク便で届けられていました。今思えば、なんてアナログな方法なんだろう。

現在はデザイン会社と共用のサーバーみたいなものがあり、そこにデータ化したラフを入れるだけでOK。もちろん写真や表のデータもサーバーに入れれば、デザイン会社に届きます。スマホにも家族共用のクラウドみたいなヤツがあるでしょ? そんな感じ。バイク便の時間を気にせず、デザイン会社とやりとりできるようになったわけです。

まあ、お陰さまでサボれなくなりましたけどね。「〇〇のデータまだですか?」と催促が来ますから。


なお、俺が編集部に入るちょっと前までは、雑誌で使う写真のフィルム(みたいなヤツ)をデザイン会社に送っていたらしい。いちいち大量のフィルムの中から、使う写真を探さなきゃいけないんですよ! 想像しただけでも超めんどくせえ! 俺が入ったころは、もう写真もデジタルだったけど。パソコンとカメラの進歩に助けられましたわ。


あと編集からライターへのラフの送り方も変わりましたね。俺がライターになってから数年間は、FAXで送られてきました。もう最近の若手ライターなんて、FAXを知らないかもしれません。夜中に突然FAXが唸りをあげ、延々と解析資料が送られてくることもあったなぁ。あれはなかなか〇意が湧きましたね。

今はメールか、機密性の低いものならLINEでのやりとりも。紙の使用量が激減し、かなりエコになったと思います。


【余談】
実戦中のメモも、メモ帳からスマホに変わりつつあります。俺は基本的にスマホのテキストにメモしています。ただし、動画収録ではメモ帳に書くことも少なくない。ケータイにメモしている姿が放送されると「アイツ、パチスロ打ちながらスマホやってる! けしからん!!」っていう苦情が来たりするのでね。

いやいや、さすがにパチスロ動画の収録中、スマホでヒマつぶすヤツはいませんて。


●動画収録

やっぱり1番変わったのは、カメラの記録媒体でしょう。俺がADや音声助手をやっていた16年ほど前はテープ(DV)が当たり前。近年はメモリーカードやSDカードが主流で、ごく最近はHDD(カメラのハードディスク)も増えました。スタッフサイドは、さぞラクになったことでしょう。

テープみたいに劣化したり伸びたりしないから、データを消せば何度でも使えるし。

演者として少しイヤなのは、収録中の休憩が減ったことかな。昔はロールチェンジ(テープチェンジ)があったので、2時間に1回くらいは休憩がありました。今もメモリーカードやSDカードのカメラならロールチェンジが訪れるけど、HDDだとそれがナイ。

収録開始から3時間を超えてもロールチェンジがないと「ああ、今日はHDDなんだなぁ…」と気付きます。

ただアホ面でパチスロを打っているだけに見えて、実は結構疲れるんですよ。実戦収録ってヤツは。ロールチェンジが数少ないオアシスだったのに…。


●動画編集

今はパソコンにソフトさえ入れておけば、誰でも簡単に(かなり大変だけど)動画を編集できます。しかし昔はそうじゃなかった。俺がADのころは編集スタジオにテープを届けていましたね。「編集が終わったよ〜」と連絡が来たら取りに行って。

今なら動画のデータもネットを介して簡単に送れます。あとパソコンだけでなく、編集機みたいなヤツもありましたね。ジョグが付いていて、左に回せば巻戻し、右に回せば早送り…みたいな。ジョグをPUSHすればストップ。

あの時代に比べたら、今の編集なんてラクなもの。パソコン1つでできますからね。コストもかなり抑えられるようになったハズ。


パソコンやネットの進歩で誌面・動画の編集はラクになったけど、それでも「編集」っていうのはなかなか大変な仕事。そういったスタッフたちに支えられながら、我々ライターは仕事ができているわけです。

古臭いけど、編集もライターも大事なのはヤル気・根性・責任感。逆に言えばソレらさえ強く持っていれば、ある程度できる仕事だと思うので、我こそはという人はぜひ!