【プレミアムビンゴ】二星の3666G上乗せを超えるべく、レバーをニギニギした結果……

シリーズ名
回胴皇帝的必勝塾ドッカーン (毎週木曜日更新)
話数
第109回
著者
スロカイザー
憎い、憎い、憎い。今の私には全てが憎く感じる。その原因は判っている。とある実戦動画を見たせいだ。

爆乗せに次ぐ爆乗せという興奮の連続、見せ場しかない実戦動画。実戦した者が遥か高みに君臨している先輩なら尊敬の念が深まるというものだが、そうではなかった。彼はことあるごとに「スター、スター」と宣(のたま)う、私の後輩だったのだ。

「貴様などスターではない、ヒトデマンだ」

その後輩に会うたび心の中でそう呟いて、心の中でボールを投げつけて、心の中でミラクル交換の弾にしていたのだが、今回の件で無視できなくなった。

彼の名は二星しょうた。パチスロ一番星を狙う、"自称"スターだ。


今から1カ月半前。彼は自身の冠動画で「プレミアムビンゴ」を打ち、3666G上乗せに加えセブンドリームまで引き、余裕の万枚超えを達成した。私も4桁を上乗せしたことはあるし、セブンドリームで大量上乗せをしたこともある。だが、1回の実戦で両方を引いたことはないし、そのヒキをカメラの前で見せることもできなかった。

くそっ、くそっ、このままでは私の威厳が、先輩としてのプライドが崩壊してしまう——。

ということで、今回は出る杭を叩いて星を砕くために、私も4桁を目指しプレミアムビンゴを打つことにした。


昔は松屋のプレミアム牛丼レベルのプレミアム感しかなかったプレミアムビンゴだが、今ではかなり設置台数が減ってきてレア度が増した。果たして、近所に設置ホールはあるのだろうかと不安が過ぎったが、調べてみたら片道30分以内のところに生存を確認できた。まずはひと安心だ。

流石に片道30分以上掛かると「家で愛書『不倫食堂』を読んで悶々したほうが良くね?」と考えてしまう。余談になるが、私は4巻の褐色肌な異邦人の人妻さんが好みだ。

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うむ、かなり久しぶりのびん娘さん。「パチスロ必勝本 男」の撮影で打って以来かもしれない。細かい数値や演出法則はすっかり忘れてしまったが、要するに数字が揃って「Hooah! Hooah!」すれば良いのだ。簡単、簡単。

打ち始めて1万円を使い切ったところで、本日初のイントロチャレンジが発生。「しゃんらんららん♪」と軽快な音楽が流れる。そういえば、以前にイントロ2段階から当たって「Hooah! Hooah!」したことがあったな。3段階までいかなければ期待薄な演出なので、当たったこと+3桁上乗せにダブルで驚いたっけ。

そう思い出に浸りながらイントロを眺めていたら、1段階目あっさりで終了。はいはい、AT非当選だな。さぁ、気を取り直して通常時を消化しよう。

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「ドーン!!」

うっわ、当たった! 1段階目で当たったの初めてかもしれない。…まぁ、そんなに打ち込んでいなかったけど。

しかし、このレア(たぶん)な当たり方…これはもしかするともしかするかも。いきなり「もしかしたら」が起きてもおかしくはない流れだ。二星氏にできて私にできないハズはない。自分の信じる自分を信じろ。そう己のヒキを信じてレバーを叩いたら…

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まぁ、世の中そんなモノだ。ただ、ビンゴはセット継続するたびに3桁上乗せのチャンスが訪れるゲーム性。これからが勝負だ。

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…これからは起きずに勝負はあっけなく終了。まぁ、初当たりはラッキーパンチみたいな感じだったので、ここからが本番だ。


AT終了後、出玉が全てノマれて追加投資。で、302G目に「しゃんらんららん♪」と本日2回目のイントロチャレンジが発生。さっきはATに当たったが、今回はサクっとスルーするだろう。見た目は派手だが、そんなに期待度の高い演出じゃないからね。

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3段階目到達。あれれ、イントロチャレンジってアツかったっけ。久しぶりだから、アツいことを忘れていたのか!?

兎にも角にも、ビンゴらしいハマリは回避して本日2回目のAT。持ちコインはゼロだが、調子は悪くない。これ、マジであるかもしれないな…。

そんなことを思った直後、役モノが動き出して「Hooah! Hooah!」。心乱して喜んだが、「111」で停止して意気消沈。3桁スタートは嬉しいけれど、とても複雑な気分だ。

…右隣で打っていた人が、そんな感じだった。

私のATは安心安定の33Gスタートで…

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特に何も起きずに疾風の如く駆け抜けた。今年の私の二つ名は「疾風のカイザー」でいこうかな。色々と早いし。


次のATも比較的早く当たった。追加投資するとことなく、CZ経由でATに当選。もうそろそろ、「Hooah! Hooah!」しても良い頃なんじゃないかと淡い期待を胸に抱いたが、液晶に表示された数字は「33」。さらに数分後に「33」。さらにさらに数分後に「33」。3セット継続したが、何も起きず。

Hooah!発生率は約1/12なので、まだ確率分には達していない。「まだまだこれから」と自分を慰めながらレバーをニギニギ。ステージが上位に上がるたび、肌の露出が増えるびん娘ちゃんを見ながらニギニギ。

すると、そんな私の努力が実を結んだのか、AT中に数字が揃って上乗せ確定。そして、なんとビックリ「Hooah! Hooah!」発生。右隣りの人は「111」でガックリと肩を落としていたので、その再現は嫌だ。お願いだ、お願いだ。「111」だけはヤメてくれ。手に汗握らせ、液晶を凝視。

「Hooah! Hooah!」

よっしゃ———っ!! 「111」を通り越してFar Away。「222」、「333」と数字が上がり続ける。さあ、「333」を超えれば夢は広がる。超えろ、超えろ、「333」を超えろ。私は二星氏を超えたいのだ。つる子女史は肥えたいのだ。

「Hooah! Hooah!」

よっし、よっし、4桁の可能性が出てきたぞ。そのまま一気に「Hooah! Hooah!」しまくれ———っ!!

「Hooah! Hooah!」

液晶に綺麗に並んだ「555」。まだだ、まだ、止まるな。ゴーゴーで満足するのはジャグラーだけ。ビンゴなら、もっといったれやっ!!

「555」

チーン。数字はここでストップ。悔しいけれど、アツくはなれた。夢を見させてくれてありがとう。ビンゴはやっぱり最高だぜっ!!

…ということが、左隣の台で起きていた。

私の台は…

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333G上乗せだった。嬉しいハズなのだが、ちょうど隣の555Gを見たあとだったので、少し寂しい気分。

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で、1200枚で終わった。


それでも、ここでヤメれば勝利は確定。だが、私はただ勝つためだけにビンゴを打っているのではない。二星氏に勝つために打っているのだ。引き下がるわけにはいかない。見せてやるよ、二星氏と私の違いってヤツをっ!!

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…。

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……。

(C)BELLCO


全ノマレ+追加投資。そして、天井到達。

きょ、今日のところは引き下がってやる。だが、次だ。次、打つときは4桁上乗せを引いてやるぜ。二星氏をけちょんけちょんにして日干しにしてやるぜっ!! 覚えていろ———っ!!

——私の戦いは終わらない。