出玉だけじゃなくエンディングで感動を得られる機種が多かった

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第105回
著者
ラッシー
とある飲み会で、メーカー関係者と一緒になった。それは数年ぶりの再会。その方は開発部門ではないものの、面白い遊技機を提供したいという熱意のある人物である。ここでは仮にA氏としておこう。


A氏「ラッシーさん、5.9号機…ダメですね」

「まあ、今は5.5号機以前の機種も多いですから」

A氏「このままヒット機種が出ないのでしょうか」

「高射幸機がなくなって、ほとんど5.9号機・6号機だけになれば、少しは変わるんじゃないですかね」

A氏「やはり5.9号機を打ってもらえないのは、有利区間上限のせいですかね〜」

「今は…そうでしょうね」


今さら書く必要もないが、5.9号機には有利区間上限というものが存在する。有利区間が上限の1500Gに達すれば、強制的に非有利区間(通常区間)へと移行する。これが事実上の「3000枚規制」だ。5.9号機の傾斜値上限(純増上限)は2.0枚なので、2枚×1500G=3000枚ということになる。

このせいで5.5号機以前のような「嬉しい誤爆」が起こらないようになっているわけだ。


「でも現在5.9号機を打っているプレイヤーは、もう有利区間上限を受け容れてますよ。それ以外のプレイヤーも、いずれ受け容れざる得ないわけですし」

A氏「そうですが…誤爆がなくなったら、プレイヤーは何を目指してレバーを叩けばいいのでしょう」

「もう有利区間上限はなくならないですからね」


規制緩和と言われる6号機の内規にも有利区間は明記されており、上限は5.9号機よりも厳しくなる。つまりプレイヤーはAT機やART機を打つ限り、有利区間上限を受け容れねばならないのだ。「有利区間上限がある機種は打たない」なんて言っていたら、打つ機種がなくなってしまう。


A氏「今後、どんな機種を作ればいいのやら…」

「そうだなぁ…エンディングで感動できる機種を作って欲しいかな」

A氏「エンディングで感動!?」

「そう。プレイヤーが『これを見るために打ってます!』って言うような、感動的なエンディングを搭載して欲しいですね」

A氏「見たら友達に自慢できるような?」

「そうそう! どうせ有利区間上限はなくならないんだから、逆にエンディング(上限)到達が目標になるような機種がいい」


誰にでも記憶に残るエンディングや演出はあるだろう。俺は…

【4号機パチスロ「北斗の拳」】
ラオウ昇天


【5号機パチスロ「交響詩篇エウレカセブン」】
ロングフリーズ
エピソードBB「バレエメカニック」


【5号機初期の某ART機】
ART中のストーリー進行→エンディング

ラオウ昇天は回胴史に残る名作演出だ。発生すればバトルボーナス終了が確定するので残念なのだが、20連以上させた達成感と感動が上回る。

エウレカのロンフリは恩恵こそ控えめだが、やはり見られたという満足感が大きい。ちなみにエピソードBBの「バレエメカニック」は、個人的にパチスロで最も好きな演出の1つで、打ちながら泣きそうになったほど。

また、ATやARTが継続するほどストーリーが進行していき、ラストで感動的なエンディングを迎える機種も好き。ベタな作りだけど「次は何話目到達を目指そう」という目標ができる。


近年の機種はART中の演出が雑になっているのでは!? 俺が歳をとっただけかもしれないけど、パチスロを打っていて感動する機会が減ったような気がする。まあ、近年は数機種しかエンディングを見た記憶がナイけれど…。

とはいえ、エンディングは「ただ付いていればイイ」というわけではナイ。とある5.9号機でエンディングを迎えたら、液晶上のストーリー展開と遊技ペースが全くリンクしていなくてガッカリ。ただの映像垂れ流し。挙句、エンディングが流れ終わったと思いきや、エンディングの初めからリピート再生だ。あまりに打ち手の気持ちが分かってなくて笑ってしまった。「とりあえず付けてみた」なんでしょうね。


A氏「たしかに昔は感動するエンディングが多かったですね」

「そう、出玉だけじゃない感動を得られる機種が多かった」

A氏「エンディングを搭載するのなら、そこに出玉だけではない別の価値を付けるってことですね」


そう、俺が打ちたいのはそんな機種。頑張って継続させて、やっと到達したエンディング…そこで感動させてほしいんですよ! 毎回AT・ARTに入るたび、そこを目指したくなるような。単純にメダルの出る・出ないだけなら、液晶なんていらない。せっかく高い部品を使って、立派な液晶を積んでいるのだから、それくらいしなきゃ勿体ないでしょ。

あと「インスタ映えしそうな機種」も、今後はヒットするかもしれませんね。エンディングをSNSに上げたら「いいね」がたくさん貰えるような。今後の機種開発はそこまで計算に入れねばならないとなると…メーカーさんも大変ですね。


5.9号機・6号機でも、感動できるような機種がたくさん出て来ることを願っております。