「自分のミスになるから」という理由で新台を全部買うアホが多くいる

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第103回
著者
アタマキタ
今週は台の入れ替えにまつわる質問を頂いたので、お答えしていこうと思う。



【デシリットルさんのご質問】
新台入替の日に、北斗の拳6天翔百裂が1パチから4パチに移動しており、それを打ちました。

ほどなくして初当たりを引き、大当たりを消化しようと右打ちを開始したのですが、玉がうまく右に飛ばず、2発に1発は左に戻ってきてしまう状態でした。さすがにこれは酷いと思ったので店員を呼ぶと、「あーすいません。これバネが弱くなってるんですよね」と説明されるだけ。

その大当たり中はなんとか消化したのですが、その後のSTと時短の100回転を回したら、左に戻った分の玉がかなり無駄玉になり、出玉が大幅に減りました。

こんな台を打ち続けられないし、怒りもおさまらなかったので、交換の際に出玉を取りに来た店員にも玉がうまく飛ばなかったことや、出玉が減ったことを伝えました。しかし、「はぁー」と言われるだけでした。単発で終わったストレスに加え、そんな対応をされてストレスが倍増しました。

なぜこのようなまともに打てない台を4パチの方に移したのか分かりません。1パチに設置してあったのもどうかと思いますが。そして、店員の対応にも納得いきません。

このような対応をどのように思われますか?



【回答】
サミーの旧枠(青色)には、致命的な故障があり、これはその症状が出たものと思われる。

発射台と言われる部分の故障で、バネが弱くなってしまっているのではなく、これはもう部品交換でしか対応できないレベルのものである。

故障の際は、通常ならば数ヶ月の保証期間を過ぎると有償での部品交換となるのだが、この部分は故障が多いためか、この部品は永久に無償対応となっているくらい壊れやすい部分なのである。


しかし、打てないわけではないということで、普段ならば稼働停止として扱うところを、大当たり中や確変中はその旨を了承して頂き、打って頂くというケースもある。

店員は、まずそのことを説明しなくてはならなかったのではないかと思う。


大当たりした段階で、

「残念ながら致命的な故障により、続行不可能となってしまいますが、ここでおヤメ頂くかわりに、この機種の確変(ST)時の平均出玉〇〇個を補償させて頂きます」

とするか、

「残念ながら致命的な故障により、続行不可能となってしまいますが、玉が全く右に飛ばないという状況ではありませんので、不快かとは思いますがそのまま打って頂き、確変(ST)終了後に玉戻りのために損失した玉は全て補償させて頂きます」

というような対応をすべきだったのではないだろうか。


このような話が内々で止まり、全ての店員やお客様に周知されていない状況で、もしもこのようなケースが発生した時は、こう店員に言うといいだろう。

「故障台を打たされたうえに、それによって目減りした出玉などは補償しないというのが、あなた個人ではなく、会社全体の方針ということでよろしいでしょうか?」

こう言えば、大抵の店員は自分の責任を逃れるために、上司に報告するだろう。それでも対応が酷ければ、そんな店で打つのはヤメよう。


ちなみに、1円パチンコだから不良品を置いておくといったことはないだろう。たまたま今回は、その入れ替えのタイミングで致命的な故障が起きてしまったのだと思う。



【みかんさんのご質問】
最近パチスロのギルティクラウンにハマっております。4号機の後期からパチスロをやり始めましたが、この台が1番おもしろいです。マイホにはバラエティコーナーに2台しかないので、朝早く起きて並ばないと台が確保できないぐらい人気です。

エンピレオで7を揃えた時の音がすごい気持ちいいし、叩き所が多くて楽しすぎます。だから負けても楽しいんですよね。実機を買いたいとも思ったのですが、高くて手が届かないですし…。

そこで質問なのですが、2月1日から法律が変わったこともあり、この台はもう増台できないのでしょうか?



【回答】
2017年10月のパチスロの大量新台入替の陰に隠れてしまったギルティクラウンだが、導入3週間目くらいから人気となり、今や中古市場では100万円近い金額で、なかなか手が出せない状況だ。


この機械の増台に関してだが、これは可能である。

新台の販売はもうないので、今後は中古機を購入して設置するというホールは多いと思う。なお、今年の2月以前に導入を済ませて認定作業を完了した店では、2020年1月末日までは機械を使うことが可能だ。

将来的にはまだまだ設置店は増えると思うので、どうぞご安心くださいませ(笑)。



【虎龍さんのご質問】
新台入替する際、台はどのように選んでいるのですか?

新台の発表会の様子をネットで見ることがあり、ファンとしてはこんな台が出るんだ〜と軽い感じで眺めているのですが、店長さんともなると軽い感じで新台を見ることはできないですよね? 全てのメーカー、全ての新台の発表会などに直接行き、自分の目で見て買う買わないを決めているのか興味があります。

ただ、そうであれば店長の個性というか色というか、どこの店も同じような機種のラインナップにならないと思うので、実際には打たずにカタログやメーカーの営業マンの話とかだけで決めているんですか?



【回答】
新台を購入する動機は店舗によって様々で、選定方法はその会社に依存する部分が大きくなっている。

ただ、最近は1つのパターンが見えてきている。


大型店舗などでは、欠品商品をなるべく出さないようにするため、ほとんどの新台が導入される。

欠品がないようにすると言ったら聞こえはいいが、「店舗未導入の機械がヒットしてしまうと自分のミスとなるから」といった理由で新台は全部買うというアホな奴が多くいる。そして、こういう奴は機械をろくに見ていないし、見ていてもよく分かっていないことが多い。


以前、CR天龍∞の展示会で試打をしていたのだが、ひょんと隣に座って打ち出した奴が、ものの1分足らずで席を立ち、側にいた営業マンに対して「つまらないからいらない」と言っていた。

1分間で何を悟ったというのだろうか?

俺から言わせれば、「お前は天才か?」というレベルである。


例えば、セブン機を試打したとすると、最低限見る部分はここだ。


【1】液晶演出
【2】通常ステージとリーチフロー
【3】確変時の演出進行
【4】ゲージ構成
【5】ワープルートの性能
【6】右打ち時のストレスの有無
【7】通常時の保留別の変動秒数
【8】右打ち時の停止秒数
【9】一般入賞口への玉の入り方
【10】始動口への玉の入り方
【11】アタッカーの性能
【12】アタッカー開閉時のインターバル
【13】スペック
【14】納期
【15】価格
【16】販売台数
【17】値引き下取り条件
【18】総合評価


ざっと思い浮かぶだけでもこれくらいはあるのだが、決める奴は1分で「いらねー」と席を立つ(苦笑)。正直こんなレベルの奴らばかりといってもいいかもしれない。

こういう奴に機械を買わせようとしたら簡単で、いらないと言われたら「競合店舗はいっぱい買っていますけど、本当にいいですか?」と言うだけだ。途端に不安になって買うと言い出すだろう(笑)。


都心部の繁華街や、大型店舗がひしめくような場所に店を構える店長は、周辺店舗の出方をやたらと気に掛けている。自店の導入予定台数と、競合店の注文状況を見比べて、戦いに出るときは導入台数を倍にしたりするといったやり方だ。

導入台数が多いということは、店のやる気を表現する1つの方法としてお客様に印象付けられるということもあり、店同士が腹の探り合いをしているだろう。そのため、注文の締め切り日あたりにならないと、明確な台数が決まらないといった感じなのかもしれない。

まあ仕方がないといったところもあるが、自店に導入する機械くらいちゃんと見て、その機械のどういうところを楽しんでほしいか? くらいはきちんと言えるようにしておくべきだと思う。

機械をよく理解せずに買うといった行為は、飲食店で言えば、シェフが食材に興味がないが、とりあえず食材を仕入れておくというようなものだ。そんな店では機械に対しての思い入れも感じられない。


「これはいける!!」と思って導入したが、どうも客付きが悪い。じゃあ、しばらくは出し気味の調整でいって、様子を見てみたい…多分そんな感情がわかないんじゃないかなと思う。

正直言えば、スペック違いの甘デジまで全機種を見るのは面倒だが、機械を見ることは機械を購入する者の最低限の義務だと俺は考えている。


機械の購入についてはまだまだいろいろな話があるので、また別の機会にでもお話しさせて頂こうと思う。


ではまた来週!


質問を送る