天龍に注文殺到⁉ さらに天龍より面白い台がゴールデンウィーク前に販売される?
- シリーズ名
- 現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
- 話数
- 第101回
- 著者
- アタマキタ
Xデーとも言われた2月1日が過ぎた。皆さんの行きつけや近所のホールに動きはあっただろうか?
Xデーとはホールに設置されている機種についてのことだが、検定から3年を超えていて、かつ認定と呼ばれる更新作業を行なわなかった機械の撤去期限が1月末日となっていたため、このタイミングでかなりの店舗で新台入替が行なわれた。
2月以降、それらの機種は電源を切っていても店内に設置することを禁止されているため、それらの機種を外して空いたスペースにベニヤを打ち付けて、島閉鎖などをしているホールも多くみられる。
また、検定切れの機械を多く設置していた中小ホールでは、新台に入れ替える資金力もないため、閉店を余儀なくされた…なんてところも少なくない。
ところが、そんなルールなどどこ吹く風とばかりに、検定切れの機械を撤去せずにそのまま営業を続けている店もある。
「警察に何か言われたら、店を閉めればいいんだろっ!」
「どうせうちなんか客いねーし、いつ辞めたっていいんだ!」
という考えの店もあり、関係者も手を焼いているらしい。
そうなるとホールどうしの密告合戦が始まり、このままいい加減なことをし続けていると、行政にズバッとやられる日もそう遠くないはずだ。
どうあれ、ダメなものはダメ。
ちゃんとやっているホールまでも同じように扱われて、巻き添えを喰らうのだけは勘弁して頂きたいと思う。
最後は愚痴になってしまったが、ここからは頂いた質問にお答えしていこう。
【開司さんのご質問】
3段クルーンの天龍∞が導入されるのを心待ちにしていました。
天下一閃の時も似たようなことがあったのですが、最速で天龍を導入した店舗でお祭り騒ぎになったという情報をネットで見ました。爆発力があり、やっぱり夢があるな〜と思った反面、私みたいな一般人でも調整次第で凄く出ちゃうことが分かってしまったので、導入前のホールの関係者がこの情報を見たら、渋くしてくるんだろうな…と思ってしまいます。
なので、全国導入されても調整ミスからのお祭り騒ぎを恐れて、ガチガチかもしれませんね。逆に情報が出たことで、これくらいの調整ならこれくらいの赤字などのラインが分かり、遊ばせる調整にしてくれないかな…というポジティブな気持ちもあります。
このような、出た、出ないなどのネットの情報を目安に調整することってありますでしょうか?
【回答】
いよいよ噂の天龍がデビューしましたね。今のところお客様の反応は良くて、全国的に見ても餃子の王将3の7000ver.よりも好成績(高稼働率)を収めているようだ。
開司さんの言うとおり、一部の大型店舗で大量導入の先行オープンがあり、その出玉などの様子がネットでも話題となっている。
初日の出玉の様子が一部公開されていたのだが、ざっくりと計算して1台あたり7万円ほどの大幅な赤字となったようだ。
これを見て焦ったホール関係者もいるだろうし、俺みたいに出る機械なんだということが分かり、ホッとしたホール関係者もいるだろう。
たしかに、この手の機械は初めて導入するというホール管理者も少なくない。そんな時にどれくらい飛び込ませていいのか? などの目安とするのが、各店舗のホールコンピューターをネットでつないで集計データを出している会社の情報だ。
その機械が実際に甘いのか、カラいのかという判断は、このようなデータを元に分析するホールが多いようだ。その結果、甘いと判断すれば、釘を閉めることも十分に考えられるだろう。
そして、導入週のデータを見ている限りだと、天龍は決して甘い機械ではないということが分かった。それどころか、どちらかといえばカラい部類に入ってくるだろう。
全国的に見ると、関西方面のホールでは大量導入した店も多かったのだが、関東方面のホールは割と控えめな導入で、10台以上設置した店はかなり少ない。そのため、バラエティコーナーなどに少台数設置したような店舗では、最初は様子見ということで、かなりカラめに使われているケースが見受けられた。
そのようなデータ結果を反映した導入週だったと言える。
今後、天龍はどうなっていくのか? というところに注目が集まってくるわけだが、今後は徐々に甘く使うホールが増えてくるだろう。
天龍の設置台数は、7000ver.と5000ver.の合計で4500台なのだが、初週のデータで餃子の王将3の7000ver.を上回る稼働だったため人気が集中し、マルホンに注文が殺到している。バラエティコーナーなどに少数導入したホールも、台数を増台して本格的に使っていこうという流れだ。
しかし、3月19日導入用に1000台の追加販売をマルホンは決めたのだが、それ以降の予定は決まっていない。そういうこともあり、再注文開始初日には予定台数の5倍の約5000台の注文が入ってしまい、パンク状態となっている。今後再販の予定が立てば、徐々に増台となっていくだろう。
甘く使うホールが増えていくと思われる天龍だが、全国で新たに1000台が導入される3月19日、増台して新装開店するホールが1番の狙い目と言っていいだろう。完全に使えると判断しての導入だけに、赤字を覚悟して開店するところは多いと思う。
ちなみに俺の店でもこの台を使っているのだが、とんでもない暴れん坊となっている。
暴れる理由は役物の確率だ。3段クルーンでの平均大当たり確率は、見た目と同じ約1/27なのだが、日によってとんでもなく甘くなったり、逆にカラすぎたりするのだ。最高記録は役物確率1/7という日で、7万発近くを放出した。打ち手の運の良し悪しも、多分に影響する機械だとも言える。
このメーカーの次なる機械は待望のシャ●リーナ(笑)。名機バレリーナのパロディもので、詳細はまだ言えないのだが権利モノタイプだ。天龍よりもこの台の方が面白いというホール関係者も少なくない。
予定ではゴールデンウィーク前に販売されるらしいので、導入されたらこちらもぜひチャレンジして頂きたいと思う。なにより、セブン機以外の機械がヒットするということは、莫大な金をかけて同じような機械しか作れないメーカーにとってはショック極まりないことだろうからな。
そして、この後を追随してくるものを望むばかりである。
ではまた来週!
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Xデーとはホールに設置されている機種についてのことだが、検定から3年を超えていて、かつ認定と呼ばれる更新作業を行なわなかった機械の撤去期限が1月末日となっていたため、このタイミングでかなりの店舗で新台入替が行なわれた。
2月以降、それらの機種は電源を切っていても店内に設置することを禁止されているため、それらの機種を外して空いたスペースにベニヤを打ち付けて、島閉鎖などをしているホールも多くみられる。
また、検定切れの機械を多く設置していた中小ホールでは、新台に入れ替える資金力もないため、閉店を余儀なくされた…なんてところも少なくない。
ところが、そんなルールなどどこ吹く風とばかりに、検定切れの機械を撤去せずにそのまま営業を続けている店もある。
「警察に何か言われたら、店を閉めればいいんだろっ!」
「どうせうちなんか客いねーし、いつ辞めたっていいんだ!」
という考えの店もあり、関係者も手を焼いているらしい。
そうなるとホールどうしの密告合戦が始まり、このままいい加減なことをし続けていると、行政にズバッとやられる日もそう遠くないはずだ。
どうあれ、ダメなものはダメ。
ちゃんとやっているホールまでも同じように扱われて、巻き添えを喰らうのだけは勘弁して頂きたいと思う。
最後は愚痴になってしまったが、ここからは頂いた質問にお答えしていこう。
【開司さんのご質問】
3段クルーンの天龍∞が導入されるのを心待ちにしていました。
天下一閃の時も似たようなことがあったのですが、最速で天龍を導入した店舗でお祭り騒ぎになったという情報をネットで見ました。爆発力があり、やっぱり夢があるな〜と思った反面、私みたいな一般人でも調整次第で凄く出ちゃうことが分かってしまったので、導入前のホールの関係者がこの情報を見たら、渋くしてくるんだろうな…と思ってしまいます。
なので、全国導入されても調整ミスからのお祭り騒ぎを恐れて、ガチガチかもしれませんね。逆に情報が出たことで、これくらいの調整ならこれくらいの赤字などのラインが分かり、遊ばせる調整にしてくれないかな…というポジティブな気持ちもあります。
このような、出た、出ないなどのネットの情報を目安に調整することってありますでしょうか?
【回答】
いよいよ噂の天龍がデビューしましたね。今のところお客様の反応は良くて、全国的に見ても餃子の王将3の7000ver.よりも好成績(高稼働率)を収めているようだ。
開司さんの言うとおり、一部の大型店舗で大量導入の先行オープンがあり、その出玉などの様子がネットでも話題となっている。
初日の出玉の様子が一部公開されていたのだが、ざっくりと計算して1台あたり7万円ほどの大幅な赤字となったようだ。
これを見て焦ったホール関係者もいるだろうし、俺みたいに出る機械なんだということが分かり、ホッとしたホール関係者もいるだろう。
たしかに、この手の機械は初めて導入するというホール管理者も少なくない。そんな時にどれくらい飛び込ませていいのか? などの目安とするのが、各店舗のホールコンピューターをネットでつないで集計データを出している会社の情報だ。
その機械が実際に甘いのか、カラいのかという判断は、このようなデータを元に分析するホールが多いようだ。その結果、甘いと判断すれば、釘を閉めることも十分に考えられるだろう。
そして、導入週のデータを見ている限りだと、天龍は決して甘い機械ではないということが分かった。それどころか、どちらかといえばカラい部類に入ってくるだろう。
全国的に見ると、関西方面のホールでは大量導入した店も多かったのだが、関東方面のホールは割と控えめな導入で、10台以上設置した店はかなり少ない。そのため、バラエティコーナーなどに少台数設置したような店舗では、最初は様子見ということで、かなりカラめに使われているケースが見受けられた。
そのようなデータ結果を反映した導入週だったと言える。
今後、天龍はどうなっていくのか? というところに注目が集まってくるわけだが、今後は徐々に甘く使うホールが増えてくるだろう。
天龍の設置台数は、7000ver.と5000ver.の合計で4500台なのだが、初週のデータで餃子の王将3の7000ver.を上回る稼働だったため人気が集中し、マルホンに注文が殺到している。バラエティコーナーなどに少数導入したホールも、台数を増台して本格的に使っていこうという流れだ。
しかし、3月19日導入用に1000台の追加販売をマルホンは決めたのだが、それ以降の予定は決まっていない。そういうこともあり、再注文開始初日には予定台数の5倍の約5000台の注文が入ってしまい、パンク状態となっている。今後再販の予定が立てば、徐々に増台となっていくだろう。
甘く使うホールが増えていくと思われる天龍だが、全国で新たに1000台が導入される3月19日、増台して新装開店するホールが1番の狙い目と言っていいだろう。完全に使えると判断しての導入だけに、赤字を覚悟して開店するところは多いと思う。
ちなみに俺の店でもこの台を使っているのだが、とんでもない暴れん坊となっている。
暴れる理由は役物の確率だ。3段クルーンでの平均大当たり確率は、見た目と同じ約1/27なのだが、日によってとんでもなく甘くなったり、逆にカラすぎたりするのだ。最高記録は役物確率1/7という日で、7万発近くを放出した。打ち手の運の良し悪しも、多分に影響する機械だとも言える。
このメーカーの次なる機械は待望のシャ●リーナ(笑)。名機バレリーナのパロディもので、詳細はまだ言えないのだが権利モノタイプだ。天龍よりもこの台の方が面白いというホール関係者も少なくない。
予定ではゴールデンウィーク前に販売されるらしいので、導入されたらこちらもぜひチャレンジして頂きたいと思う。なにより、セブン機以外の機械がヒットするということは、莫大な金をかけて同じような機械しか作れないメーカーにとってはショック極まりないことだろうからな。
そして、この後を追随してくるものを望むばかりである。
ではまた来週!
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