数年に1度の大当たり!ダメ元でも、とりあえず抽選だけは受けるべき

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第102回
著者
ラッシー
「またコレかよ…」

チェリー出現時の第3停止でバウンドストップが発生したが、期待した俺がバカだった。発展先の演出は見慣れた「アイスバーグを破壊せよ!」だ。数ある連続演出の中で、ボーナス期待度は最も低い。

この日打っていたのは、担当機種であり、最近のお気に入り機種でもある「乙女マスターズ」だ。5.9号機のボーナス+RT機で、当たりやすいボーナスとループ性のあるRTが特徴。なお、RT機にしては珍しく「有利区間」が存在するため、嬉しい誤爆は発生しない。

しかしながら、そのぶんRT初当たり確率が高く、遊びやすい。どうせ3000枚を超えるような展開はそうそう起こり得ないので、個人的にはボーナス・RTが頻繁に当たってくれるほうが楽しめる。そして、なによりゲーム性が面白い。RT抽選システムが他のRT機より遥かに面白いのだ! 詳細は長くなるので、また別の機会に語るとしよう。


「アイスバーグを破壊せよ!(通称:アイスバーグ)」は、とにかく当たらない。発展時点で「はいムリ」と諦めるレベルである。オールドファンには「4号機・黄門ちゃまのダイコンと同等」、5号機世代には「初代エウレカのフットサルと同等」と言っておけば伝わりやすいだろうか。

しかし、そのアイスバーグ中に「グレートショット」が発生! 強めのチャンスパターンだ。もしや、初の成功パターンが拝めるのでは…!?


店員「は〜い、この中から1枚引いてください」

「んん!?」


抽選箱を差し出され固まる俺。そう、この日は県の遊技場協同組合が主催する「スプリングフェスタ」の2日目だったのだ。前日も実戦中に抽選券を貰ったが、結果は「Wチャンス引換券」。要約すれば「ハズレ」である。無論、帰りしなゴミ箱へ放り込んだのだった。


どうせまたWチャンス引換券に違いない。そんなモノより、目の前の「アイスバーグ」の当否のほうが遥かに重要だ。投資はすでに2万を超えているのだから。

左手を抽選箱に入れつつ、右手でレバーを叩いた。するとヒデヨシの赤カットインが発生! 1度のアイスバーグ内で2度のチャンスアップである! いよいよ極めてレアな成功パターンが見られそうだ。

抽選箱の中には数えきれないほどの抽選券が入っており、利き手ではない左手で1枚を引き抜くのは思いのほか難しかった。適当に1枚を摘まみ、一緒に取り上げてしまった周りの数枚を振るい落した。


店員「ありがとうございます。あと、こちらヤ〇ルトです」

「ありがとうございます」


ちょうど喉が渇いていた。加えてここ数日は胃腸の調子も悪い。ヤ〇ルトはありがたい。


いやいや、今はそれどころではナイ! アイスバーグが当たるかどうかだ!! 抽選券をフトモモの上に雑に置き、恐る恐る全リールを止めると…失敗! ウソだろオイ、チャンスパターン2回だぞ!!

ったく、なんのためにチャンスパターンを出しやがったんだ。乱暴にヤ〇ルトのふたを開け、テキーラのように一気にあおる。これ以上投資すると、回収できる気がしなくなるんだよなぁ…。そんなことを考えながら右手でレバーを叩き、左手でフトモモの上に置いていた抽選券を乱暴に開いた。

悔しいけど、そろそろ撤退しよう。まだ打ち足りないけど、これ以上投資すると明後日からの収録の軍資金が…そう思いながらチラリと抽選券を見たら…


はいはい、Wチャンスね、Wチャ…ん?



「お・め・で・と・う…???」

はて、この「おめでとうございます」は、俺が知っている「おめでとうございます」と一緒なのだろうか。俺が知っている、日本語の、祝福されるときに言われるヤツ。

そう、チャンスパターン2発を含んだ演出をハズした俺は、これも「フェイク演出では?」と疑っていたのである。1度「乙女マスターズ」の通常画面に視線を戻し、冷静さを取り戻したところで再び抽選券を見た。


1等…液晶テレビって書いてあるけど、周りの人も同じなのか!? でも昨日の「Wチャンス引換券」とは明らかに違うような…

台間に乱暴に捨てられた隣の客の抽選券を見ると、やはり明らかに違う。こ…これは…!


はい、頂きました。液晶テレビ!!

いや〜、こういった「パチンコ・パチスロ 〇〇フェスタ」で賞品が当たるのは実に久しぶり。

4号機末期に延長コードや操のバスタオルが当たって以来だ。延長コードはコンセントが6口もある立派なモノで、今なお現役で仕事用PCとその周辺機器に電気を供給してくれている。

操のバスタオルは…おそらく家内にこっそり捨てられたと思われる。「ピンク地に女子〇生が描かれてるバスタオルなんて、恥ずかしくて外に干せないよ」と言われたことがあるから。まあ、正論だ。

この日の収支は-27500円。財布は痩せたが、少し勝ったような気分で帰宅した。


家内「え…どうしたのそれ!?」

「抽選でテレビ当たった」

家内「え? どこで?」

「パチンコ屋」

家内「正直に言って。まだ間に合うかも…」

「誰が盗るか! 抽選で当たったの!!」


旦那を疑うんじゃねーよ! 誰が万引きなどするか! しかもこんなデカいの盗めるかってんだよ! 警備員をナメるな!


家内「ホントに? パパは10年に1回くらい大物当てるね」

「10年に1度…そういえばそうだね」




…思い返せば十余年前。

俺がライターになりたてのころだ。

当時はまだ彼女だった家内を連れ、PCと複合プリンターを買いに行った。当時の俺はクレジットカードを持っておらず、家内のカードを使い、分割で支払うことに。某家電量販店でPCと複合プリンターを選び、レジで会計していると…レジの液晶に小さく「大当たり」の文字が。


「…(ん? 大当たりってなんだ?)」


—驚愕の表情を見せる店員—


店員「お…おめでとうございます!」

家内「なにがです?」

店員「10万円ぶんがタダになりました」

&家内「エエッ!?」

店員「レジで会計する際、1/100で当たりが出るんです。それに当選すれば商品がタダになるのですが、上限が10万円でして…」

「それ安いお会計でしか抽選してないんじゃ…」

店員「そんなことはございません。当選率は常に1/100です」

家内「そんな…それが実際に当たるなんて!」


そう。某家電量販店でやっていた「100人に1人がタダになるサービス」で見事、ブチ当てたのである! しかも上限の10万円に近い買い物をしたときに! あれは人生最速の5000枚だったなぁ。


おもえば数年前。とあるビンゴ大会でオメガの腕時計が貰えそうな局面があったけど、数字のデジタル抽選で1コマズレて取り逃したんだよなぁ。あれを取っていたら人生最大の大当たりだったのに…。

やはり抽選を受けることは大事。ダメ元でも、とりあえず抽選だけは受けるべき。改めてそう思わせてくれたスプリングフェスタでした。

テレビはリビングで大切に使わせて頂きますよ!