「別れがつらい」などと言いながらプレゼントという発想が一切なかった結果……

シリーズ名
運留のふっといでぇ (毎週土曜日更新)
話数
第111回
著者
運留
わたくし運留が編集長をつとめる「オリ法」で活躍する誌上プロ、黒田竜司をご存じだろうか?


(C)創通・サンライズ


彼は、世界を旅しながら色々な職業を経た後、オリ法使いのパチプロとして稼働している異色のパチンコライター。世界を旅した経験を基にみんなの悩みや相談にのってくれる、オリ法メンバーの兄貴分的存在でもあります。


彼との出会いは約20年前のオリ法創刊当初の時期で、「やっぱりパチンコ雑誌の顔として誌上プロって必要だよね」という話になり、誌面で募集したのがきっかけ。送られてきた履歴書と作文を見ながら、とりあえずお会いしょましょって話になり、会社に来てもらうことになりました。

初めて登場した黒田さんはアジアの民族衣装っぽいヒッピー風の服にサングラスで、芸能人でいえば(合コンみたいな例えだな)内田裕也のような雰囲気。一体この人は何者なんだ!? と圧倒されます。

しかし話してみれば、そこはお互いパチンコ好き。話題に困る事はないわけで、西陣の熱血冒険王はパパ図柄で当たると連チャンが止まらなくなるね…だとか、〇〇店のフィーバービーチはカド台が異様に連チャンするから狙い目だね…などなど、オリ法ネタ満載のパチンコトークで大盛り上がり。なんならこれから一緒に打ちにいっちゃいましょうか? なんつって、すっかり意気投合したわけです。


それから20年。途中で2度ほど旅に出ると言ってライターを休業したことがあるものの、オリ法の誌上プロとして長らくパチプロ日記を続けてもらいました。

そして今回、「みたび黒田竜司は旅に出る!」と言ってインドに出かけることになったのです。しかも帰りの時期は全くの未定とのこと。1ヶ月かもしれないし、1年かもしれない。はたまたそれ以上かもしれない。

コレは困った。なにが困ったって、これまで困ったことがあった時には黒田の兄貴に相談していたのに、こればかりは当の相手が困った原因なので相談するわけにもいかない。しかし兄貴が決めたことなので、みんなで笑って送り出そうということに相成ったわけです。


で、兄貴が東京を離れる前日に、編集部に顔を出してくれまして。編集部の面々も「健康に気をつけて」だとか「また会いましょう」なんて別れをしのんでいるわけです。さらに、「コレ、旅先で聞いてください。私の好きなCDです」だとか「このTシャツ、着てください」などと兄貴にプレゼントなどを渡しているわけです。

コレまた困った。なにが困ったって、わたくし運留、別れがつらいなどと言いながらプレゼントという発想が一切なく、なんの準備もしていなかったのです。

なので、兄貴がみんなと別れを惜しんでいる隙にコッソリとその辺に置いてあった封筒に1万円札を入れて、最後に兄貴がエレベーターに乗る際に「コレ…餞別です」と、あたかも前もって準備していたかのように渡したわけですな。

黒田の兄貴は「いやいや、そんなの悪いですよ」と言いながらも「じゃ、お土産でも買ってきますね」と受け取ってくれました。


これでそのまま別れとけば良かったのに、「じゃ、別れのパチンコでも打ちにいきますか?」てな話になり、編集部近くのパチンコ屋へ。

2人で並んで打ったはイイが、お互い調子が出ず「そろそろヤメときましょか?」てな話になり、やっと本当のお別れの時。ところで兄貴はいくら負けました? と聞けば「ちょうど1万円です」とのこと。ムムッ!? それって、さっき自分が渡した餞別と同じ額?

黒田の兄貴、お土産は結構なので、どうぞ体には気をつけて旅を楽しんできてくださいね。また会う日まで〜!