ぱちんこを1機種作るのに関わる部署はどんな部署があるの?

シリーズ名
実録 ザ・ぱちんこ開発 (毎週月曜日更新)
話数
第67回
著者
180攻蔵
言うことを聞かなかった足腰も、なんとか快方に向かっております。

その間、2週間も打っていませんでした。ぱちんこの収支帳をつけて以来初の長期離脱で、約15年前に入院した時以来かも。

体が痛くても座れなくても、天龍は打ちたかったなぁ。

「実録 ザ・ぱちんこ開発」、180攻蔵です。今週は、基本中の基本の話を今までしていなかったので、『機種作りの担当分け』をお送りします。


機種を作る際には、各部署から専門の担当を選任してチームを作るメーカーがほとんどだと思います。メーカー内部の縮図と言ってもいい機種作成のチームには、どんな担当があるのかご紹介します。


【リーダー】
機種作成チームを統率する人。メーカーによってこのポジションは、やる仕事がまちまちです。ちなみに、私はこのポジション。

作業は多岐に渡り、機種を0から生み出したり、スペックを決めたり、方向性を示す発案をしたりしています。また、版元や代理店との交渉事などの渉外的なことだったり、会社の重役に各フェーズでのプレゼンを行なったりします。

割と大変なのですが、大変だと思われていないことも多いです(汗)。


【企画】
なんでも屋さんですね。リーダーと業務内容が近い部分が多いです。

その機種の面白さをつかさどる企画の部署は、ゲーム性や演出の考案、スペックの作成などを行ないます。

実際に液晶演出を作るのは協力企業だったりすることも多いので、そこに指示を出すための仕様書を作成する仕事がウェイトを占めます。

仕様書には、どれくらいの時間で、どんな映像が、どのようなバリエーションで、どんな分岐で発生するのか。また、どのような音が鳴り、どんなセリフを言うのか。そして、出現時の期待度は何%になるのか。全ての演出に、このようなことをきっちりと書かなければなりません。

「俺、この台を作ったんだぜ!」と言える(言っていい)のは、このポジションの人ですかね。


【メイン】
ぱちんこの出玉をつかさどる「主基板」のプログラムを担当する人。

アセンブラというコンピュータ言語を用いて、超少ない容量の中に内部での抽選や制御をどのように入れ込むか考え、プログラミングする作業。

「主基板」で抽選されているのは、「大当たり」「小当たり」「図柄」「変動パターン・時間」「普通図柄(電チューの図柄)」「転落(転落タイプの機種ならば)」など。

制御は、デジタルの変動時間、アタッカーや電チューの開放指示や開放秒数、賞球の払い出し信号、それらをサブ制御へ通達するコマンドなどです。

世の中の連チャンやハマリは、全てこの人が決めている…といっても過言ではないです。


【サブ・液晶】
現在のぱちんこの重要な核である液晶演出や可動役物の制御、LEDを光らせたり、音を鳴らすなどの出玉に関わらない演出部分についての制御を行なう人です。

プログラミングをするので、頭脳仕事だと思われるかもしれませんが、最後の方には残業してデバッグなども行なうため、意外と体力仕事だったりします。

業界内を見ると、ここの人材は枯渇している印象ですね。


【振り分け】
部署として単独で存在したり、サブ制御の担当や企画の人間がやったりする場合がありますが、部署として存在する場合は、メインの演出パターンの振り分け(何リーチで当てるかなど)、サブのバリエーションの抽選(カットインの柄は何にするかなど)の数値決定を一手に担うところです。

当たる演出で煽ってみたり、ハズれる演出で煽らせてみたり、盛り上がりのバランスを決めています。企画が作ってきた演出を生かすも殺すも、この振り分けが重要となります。

何も起こらなければ暇だと言われ、何か起こしてハズれればクソ台と言われ…。絶妙なバランスが求められます。


【サウンド】
読んで字のごとく音関連の仕事です。

実際に音を作るということでミュージシャン系の人もいたり、制作した音をチャンネル管理しながらROMに入れるので、ミュージシャンというよりはソフトウェア寄りの人もいます。

液晶の演出が完成し次第、その映像に音を入れたり、演出で使用するセリフを収録したり、音を出すタイミングを指示したりする仕事です。

昨今、有名声優を起用する機種が多いのですが、セリフを収録する際には常に声優と一緒にいます。なので、有名な声優にいとも簡単に会うことができる、声優が好きな人には役得な仕事ですね。


【ゲージ】
メインの他で出玉をつかさどる部署。

盤面上の釘の配列を考えたり、保通協の試験で提出するデータ採りや試験対策を検討したり、ステージの性能やアタッカー、電チューの入賞個数のデータを採取したりします。

ゲージ担当がスペックを考案したり、保通協の試験での適合確率を算出するのに必要なデータを揃えたりすることもあります。

当たり前ですが、担当者は釘の調整のスキルを持っています。出荷後、釘は調整してはいけない世の中ですけど…。


【設計】
盤面内の役物の形状、ギミックの動き方を設計する人。

1から10まで全ての部品を設計することはあまりなく、役物は金型を作成する関係上、協力会社に発注することがほとんどです。

その協力会社の管理をする業務も、仕事内容に含まれます。


【ハード】
LEDや可動役物のモーターなどを基板を含めて設計する人。

基板同士を繋ぐハーネスをどう繋ぐかを考えたり、主基板、サブ基板、液晶基板自体を設計することもあります。

基板関連の仕事をしているだけに、ノイズや静電気に敏感だったりします。


【デザイン】
デザインは2種類あり、液晶の画像を作るようなCG系のデザイナーと、盤面の役物の形状をデザインするような工業系のデザイナーがいます。

CGは社内制作だけで作るのが難しく、外部発注が多いので、メーカーにいるデザイン担当は盤面デザイナーが多いですね。

台の売り上げは見た目が8割と言われています。ですので、どんなにゲーム性が良くても、この担当のスキルが低いと買ってもらえない&打ってもらえない…となってしまうのです。


機種開発のチームはこんな感じになります。チームに選抜されたメンバーは仲が良いこともあれば、ビジネスライクなこともあります。経験則ですが、仲が良い方がいい機種を作れました。仕事ではあるのですが、「あいつのためにも頑張るか!」となりやすいのかな!?


今回はここまで。


今回の内容や、それ以外でも疑問に思ったこと、もっと知りたい事など、メーカーで開発リーダーをやっております180攻蔵が質問にお答えします。

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今週の180攻蔵ちょっとぱちんこ日記

CR天龍∞ 7000VS(マルホン)

お尻も太ももも痛い…。だけど、これを打てないのはもっと痛い。打つのを我慢できず、ホールへ行った。

天龍に腰を下ろして数分でしんどくなるも、5000円だけ…と踏ん張る。すると、

爪ゾーン、クリア!

上段クリア!

中段も…クリア!!

えもいわれぬ興奮。クルーンの内径が小さいから、目まぐるしい玉の動きに緊張する。

下段で玉が回っている最中、ドキドキを通り越して、笑ってしまったよ。


下段…。







…右奥。

ブーーーーーーーーッ。


投資…5000円
回収…0円
収支…-5000円