全国のパチンコ店ランキングで上位にランクされているホールを視察したが……もう2度と行かないだろう

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第98回
著者
アタマキタ
今回は、全国のパチンコ店ランキングで上位にランクされている、とあるホールに先日行ったので、その時の話をしようと思う。

そのホール、行ったのが正月営業の時期というのもあるのだが、全体的に客付きは良く、ピークタイムでパチンコは7割程度、パチスロはほぼ満席といった大盛況ぶり。

店内の様子を見てみると、パチンコは北斗無双を中心に、見た目にもかなりの玉積みとなっている。そして打ってみれば、1000円で22〜24回転と、「必ず赤字にしたい」という店の意図がハッキリと見える調整だった。

次に大海物語4を見てみると、こちらも甘そうな感じ。北斗無双と同じく1000円22〜24回転の調整か。新台の慶次2もかなりの台数が入っていたが、こちらは1000円20回転ほどで、全体的には薄く回収しようといったところだろうか。

パチスロを見てみると、どこのシマにもまんべんなく箱積みされている様子。台数が多い番長3や沖ドキのコーナーでは、5000枚オーバーの台もかなりあった。


グランドオープンから3ヶ月ほど経過しているが、まだまだコーナーによっては赤字営業をしており、集客もできていることは立派だ。ただ、いろいろと気になるところも多かった。

それは打っている客層の問題。

パチンコでは大幅な赤字を打っていると予想される北斗無双。このコーナーで打っているのは、プロばかりといっても過言ではないだろう。ST中の右打ち時の止め打ちをかなりシビアにやっており、なかには1分間当たり30個ほどの増加を狙う強者も見受けられた。

そしてプロのほとんどが長時間遊技することもあり、台をよく見ていない。店の無料充電器にコードを差したまま、スマホ片手に打つ姿は目立ってしょうがない。

パチスロコーナーに回ってみると、マイジャグ3のコーナーにもプロが多数いるようだった。台のストップボタンの上には小役カウンターが配置されており、異様にトータルゲーム数が上がっている。打ちなれた常連客であれば、第3ボタンに余韻を残したりするものだが、そういう動きは一切なく、ただ淡々と打ち込んでいるだけだ。

最近のグランドオープンの傾向なのだが、状態の良いときにプロに持っていかれて、一般の人が泣きを見るような感じにならなければいいのだが…と思った。


他に気になった点は、店舗のオペレーションの酷さだ。

この店にはオープンの時に来たことがあり、その時に会員カードを作って数百枚のコインを貯玉していた。その貯玉で遊ぼうと思いコインを引き出そうとするが、「暗証番号が違う」とエラーが出てしまう。

通りかかった店員を呼び止めて話をすると、「少々お待ちください」と言ったまま、待てど暮らせど帰ってこない。しびれを切らして別の店員を呼ぶと、先ほどの店員は休憩に入っているとか(苦笑)。

「なめとんのか!!」と…。

ようやく対応してくれる店員が来た時にはすでに15分ほど経過しており、「暗証番号の初期値は7777なので、それを入力したら使えます」と言われた。初期値? 入会時に申込書に書いた暗証番号はどうなっているか聞くと、本体への入力処理に時間がかかっていて、まだされていないみたいです…だと。

待て待て待て待て。パチンコ店の責任者にいい加減なことを言うものじゃない。

「そんなものの処理は10秒かからないはずだろうが!!」

強い口調で店員をどやすと、渋々カウンターに行く始末。こんな簡単なこともできていないのかと…。


さらには沖ドキのコーナーで、台上のデータ表示器を見ていると、後ろからドル箱を持ってきた店員が台の上にドル箱を無理矢理置こうとして、俺の伸ばしている指に激突。

「こいつマジか」と思い一瞬フリーズすると、「ごめんごめん」と小声で俺に言っているようだ。

これにはさすがにアタマキタ!!

シマの中央から店員を引きずり出して、説教開始(苦笑)。

頭から怒鳴りつけたこともあり、さすがに店員の顔色も変わり、申し訳ございませんを連発。やればきちんと謝れるじゃないかと思うと、余計イラつくという結果に。


気分が悪くなったので今度は海物語を打ち始めたのだが、そこでは隣の人のトラブル対処に驚愕。

若い男の従業員が、表どまり(ぶどう)の対応をしていったのだが、まずは呼び出しボタンを叩いて消すという雑さ。さらに玉が引っかかっているところを解除するのに、ドアを開けたり閉めたりするだけで全く取れる様子がない。

やっと取れたかと思ったら、今度はスタートチャッカーにサービス玉を2個ほど入れた際に落ちた玉が、トビラの隙間に挟まって閉まらない。仕方なくその挟まった玉をどかすと、今度はスタートチャッカーにもう1個投入。

通常の店ではサービス玉の基準は決まっている。うちの店の場合は餃子の王将のような特殊な機種でなければ、保留を満タンにすると決めているのだが、この店はサービス玉が2個なのか3個なのかも分からないといった感じの対応だ。

最後はトビラを勢いよく閉めて、周りの客が一応に驚く。離れ際に笑顔で「ごゆっくりどうぞ」とか言っていたが、ごゆっくり打てるわけないだろうと思い、俺が酷いサービスを受けた訳ではないのだが、その場を立ち去ることにした。

このオペレーションの酷さを店が理解しているから、玉を出さないと客を繋ぎ止められないと判断したのか? と思ってしまうような、そんな店舗視察の結果となった。

個人的には視察以外ではもう打たない、というか行きたくない店だ。

こんな対応をいろいろな店でお客様は喰らっているのか…。標準的なレベルまでの教育を受けたスタッフが、ちゃんとした接客対応をするような仕組みを業界として作らなくては、あまりの店員の馬鹿さ加減にパチンコに失望してしまうのではないか? と不安で仕方ない気持ちになった。


ここからは、俺と同じく馬鹿げた店員の対応で困った方からの質問を頂いているので、お答えしていこうと思う。


【エクシアさんのご質問】
いつも楽しく拝見しております。

質問なんですが、先日シンフォギアを打っていた際に、シンフォギアチャンスの最後11回転目の保留で当たり、V入賞させようと右打ちを始めると玉が飛ばず権利が消滅してしまいました。

最後の回転だったので、連チャンが終わったと思い上皿の玉を落としており、当たってからあわてて上皿に玉を入れた時に詰まってしまったのか、玉が飛ばなかった原因は分かりません。

もちろんすぐ呼出ランプを押しましたが、店員の到着も間に合いませんでした。そして権利消滅後に来たアルバイト店員に怒気をはらんで今までの経緯を伝えると、「対応できる者を呼んでまいります」とのこと。

待つこと10分、なんの説明もなく待たされ、アルバイト店員に再び聞いても同じ返答。15分ほど経った頃、やっと来た社員らしき女性から「1400個分の出玉を補償します」と言われました。

待たされていた間、ネットで出玉を調べていたとのこと。その待たされた理由もその後の対応も全く納得できず、かなり強めの言葉を使い抵抗しましたが結果は覆らず、1400個の補償を受けました。

納得できなかった理由は、ネットで出玉を調べるのに15分もかからないだろうし、その説明もせず長時間待たされたこと。そもそも出玉なんてホールコンピューターで見ればいいと思いました。その後の出玉補償に関しても、なんの説明もなく3個賞球口に手入れで玉を入れて作る始末。

結果、クレームから退店まで40分ほどかかり、2度とこの店には行くまいと思いました。

自分としては、「シンフォギアチャンス突入時の平均出玉」か「シンフォギアチャンスの権利」のどちらかを補償してほしかったです。もろもろ厳しいのかもしれませんが。

この店の対応に関して、どのようにお感じでしょうか?



【回答】
この対応は出玉の補償という観点では、業界的には標準的な対応かと思います。しかしながら、おっしゃっている通り、お待たせした時間は問題だとは思います。

そもそも出玉なんてホールコンピューターで見ればいい…これはもう正論すぎて、もしも店員が言われたら立つ瀬がないでしょうね。


店によって対応は様々ですが、パチンコ好きなスタッフの多いうちの店では、このような対応はしません。この程度の対応は、アルバイトのスタッフを含めて誰でもできるようにしています。

まずお客様のもとに行き、権利消滅となった説明をされた時点でアルバイトスタッフがその場で補償することを約束します。

ただしここからは多少厄介で、「どんな経緯で権利消滅してしまったか」ということを細かく聞きます。それは同じことが繰り返し起こって、お客様に再度ご迷惑をおかけしないためにという体ではありますが、実は狙いはそこではなく、説明するお客様が嘘を言っているかどうかを感覚的に見抜くために行ないます。

もし嘘をついていても補償しないということではなく、同じような嘘を同日で2回つかせないためという理由もあります。

同時にバックヤードでは、ホールコンピューターとお客様の様子を映し出すモニターの確認を別のスタッフが行ないます。そして、お客様対応中にインカムにてその結果が伝えられます。


そこから補償開始となるのですが、お客様には2つの方法を選択してもらいます。

1つ目は、消滅した権利を再度発生させてお渡しするということ。これはスタートチャッカーに玉を手入れして行なうものなので、時間がかかります。そのことに納得してお待ち頂けるのであれば、スタッフがひたすら回します。

2つ目は、1回の確変で取れるといわれる理論値の出玉をお渡しすること。閉店が近かったり、すぐに帰らなければならない用事がある方は、こちらを選択されます。お渡しする出玉に関しては、台を開けて補給口から直接ドル箱に移します。そうすることで、3分ほどでドル箱2箱程度の出玉になり、お待たせすることがないからです。

この方法は、閉店後に玉の誤差となってデータに表れるので、一般的には嫌われるやり方ですが、お客様視点に立てば早い方がいいはず。そういう判断のもとでこのような一連の対応をしていますが、お客様から文句などを言われたことはないですね。

他店の店舗管理者とこのような話をすると、対応が甘いとか過剰サービスだとか罵られることがとても多いです。しかし、来店客の99.9%は善良な顧客で、悪さをはたらく一部の危険性のある不良客のために全てを疑ってかかり、補償を渋るというのは間違っていると思うのです。

それならば笑顔で必ず補償しますと言って状況を聞かせて頂き、玉を出すなり権利を回復するなりした方が、スタッフも自信を持って働けるというものです。

これがうちの店の対応ですが、ご質問にあった今回のケース、実はお客様の過失という部分で補償を一切しないというホールが大半かと思います。そして細かく言えば、そのようなことも入口付近に掲示されている遊技約款というものに示されている店は多く、お客様が店内に入場されたときに契約済みとみなされて、権利を主張しても店側は却下することが可能です。

それを盾に補償しないと言い張るか、 はたまたどうあれ補償しますと言うかは店次第。現時点では「良い店を選んで下さいね」と言うしかありません。なんとももどかしいところではありますけどね。


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