新規則時代って、どうなの?

シリーズ名
業界最前線パチンコ・パチスロ新機種発表会 (不定期更新)
話数
第331回
著者
宇惨臭蔵
本日(2月1日)より、昨年9月に公布されていた改正規則が施行されました。


まさかNHKの全国ニュースでも報じられるとは思いませんでしたが、カジノに伴うギャンブル依存症対策っていうのは、それだけ社会的にも高い関心があるっていうことなんでしょう。


まず誤解してはいけないのは、2月1日から新規則になったからといって、今後登場する新機種が全てそれに該当するものではないということ。1月末までに保通協へ申請されたものは旧規則が適用されますし、旧規則で検定を受けたものは、期限が切れるまでの3年間、販売が可能になっています。

新規則下の新機種が登場するのは早くても夏ごろになる模様で、今年の後半からは旧規則と新規則の新機種が混在する可能性大となります。新機種が導入される際には、スペック面などに注目したほうが良いかもしれません。


ただ、新規則になったから今後出る新機種は旧規則の機種よりダメかといえば、一概にそうとはいえないのかなと。ここで規則改正のおさらいをしておきましょう。規則改正の大まかな方向性は出玉の抑制で、主なものは以下の通り。


●パチンコ

※カッコ内は旧規則


【1時間出玉率】
220%未満かつ33.3%以上(300%未満)

【4時間出玉率】
150%未満かつ40%以上(規定なし)

【10時間出玉率】
133.3%未満かつ50%以上(200%未満かつ50%以上)

【大当たりの最大出玉】
10ラウンド(16ラウンド)。これで最大出玉が1500個(2400個)に

【設定の搭載】
6段階(規定なし)


●パチスロ

※カッコ内は旧規則


【400G出玉率】
220%未満かつ33.3%以上(300%未満)

【1600G出玉率】
150%未満かつ40%以上(規定なし)

【6000G出玉率】
126%未満かつ50%以上(150%未満)

【17500G出玉率】
115%未満かつ60%以上(120%未満かつ55%以上)

【大当り最大払い出し枚数】
300枚(480枚)


行政側によると「出玉を3分の2程度に抑える」というのがポイントで、出玉率を見ると、上が抑制されると同時に下が上昇しているため、波が穏やかになるというのが新規則の特徴になります。

射幸性を抑えたい、ギャンブル性を抑制したいという行政の意図がハッキリと現れていますが、これはすべて依存症対策のためで「出玉を抑えれば突っ込む人が少なくなる」という理論がそのベースにあります。

その点についての是非はさておき、「ギャンブル」ではなく、本来の「遊技」であり「娯楽」への回帰という面を考えると、ある程度の実効性はあるのかなと思いたいですね。


さて、この規則を受けて、メーカー団体側ではより実際の機種開発の指針になる「内規」というものが決められます。パチンコは昨年末に、パチスロは1月中旬に、その内容が明らかとなりました。

まずパチンコは期待出玉の部分ですが、SUPER小当たりRUSHの期待値を2400個から1500個へ、継続率65%を超えるリミッタータイプは7200個から6000個へ、一般電役は4800個から4500個へと引き下げましたが、これは大当たり出玉を2/3にするという規則の概念を当てはめたもの。

継続率65%の部分は維持されていますし、大当たり確率の下限が1/320、ヘソ賞球数4個以上、通常時ベース30%以上といった部分は変更がなく、出玉面こそ抑制されるものの、ゲーム性においてはほとんど変更はありません。


さらにパチスロは規制緩和ともいえる内規の変更があり、5.5号機における自主規制であったAT機の禁止や2.0枚という純増枚数の上限を廃止、また5.9号機の自主規制であったARTの設定差禁止や有利区間ランプの即点灯も廃止(有利区間ランプは有利区間突入時に点灯ではなく、実際にART・ATへ突入したところからの点灯が可能)と、5.5号機より前の仕様に近いゲーム性が復活することに。

ただ出玉性能においては規則でがっちりと定められていますし、5.9号機で設けられた有利区間1500Gも変更なし。さらに高純増が可能になったためか、有利区間1500Gに加えてMY(1回の出玉の塊)で最大2400枚という新たな項目も加えられました。

つまりパチスロは旧規則でのゲーム性を維持し、5.5号機や5.9号機で設けられた自主規制を廃止するということになるので、そんなに悲観することはないのかなと。

繰り返しになりますが、肝心の出玉面について大幅に抑制されたのは間違いなく、ギャンブルとして考えた場合の魅力はダウンしてしまいます。でもそれだけがパチンコやパチスロの魅力ではないですし、遊技として、娯楽としての面白さを追求していけば、ひょっとしたらもっと楽しいものになるかもしれません。


新規則時代が始まり、悲観論ばかりが目に付く昨今ですけど(実際、ホールの廃業も急増しています)、色々と前向きに考えた方がファンとしても良いんじゃないのかなと、個人的には思います。

とりあえずは、これから出てくる新しいパチンコ・パチスロに注目しておきましょう。
(宇惨臭蔵)