【みなし機実戦】最後はマジハロ2を打とうと決めたが台が取れなかった……これは全て自分がアレをしてしまったせいだ

シリーズ名
回胴皇帝的必勝塾ドッカーン (毎週木曜日更新)
話数
第103回
著者
スロカイザー
1月21日、大和氏・F山科氏と共に茨城県のホール「ACT」さんで実戦することになった。

すでに両氏のコラムを読んだ方はご存知だと思うが、我々が茨城県まで足を伸ばした理由はレトロ台実戦のためだ。皆の知っての通り、今年の1月末で「みなし機」…要するに、多くのレトロ台が撤去されてしまう。

それならば、撤去される前に思い残すことなくレトロ台をしゃぶりつくしたい。そこで白羽の矢が立ったのが、多くのレトロ台が設置されているACTさんというわけだ。


実戦日前日、私は新潟で来店実戦のお仕事をしていたので、都内から遠く離れた自宅には帰らずに、上野付近のホテルに1泊した。自宅に帰っていたら、間違いなく始発に乗らないと間に合わない&疲れているので早朝に起きる自信がないからだ。

だが、悲劇は起きた。私は疲れのせいで寝落ちしてしまったのだ。目覚ましをセットせずに寝てしまったのだ。そして、ハッ目が覚めたとき、自分が寝落ちしたという状況を理解して思わず「ヤバい、ヤバい」と声に出して慌てた。これは確実に寝過ごしたパターンだ。

——3:15

…時計を見ると、まだ深夜だった。

歳のせいか(17歳だけど)、最近眠りが浅いのが功を奏した。さて、これからどうしよう。正直、睡眠時間は足りていない。だが、二度寝して待ち合わせの時間に起きることができるのかという不安があった。

私は考えた、考えて考えた。その結果、時間まで原稿を書こうという結論に辿り着いた。


ノートPCを立ち上げると、ディスプレイは真っ青になり「更新プログラムを構成しています」の文字。「処理にしばらくかかります」とのことなので、眠気覚ましにひとっ風呂を浴びることにした。

ビバノノン、ビバノノン。

お風呂の中で寝落ちしてしまって(危険なので注意しよう)、予定よりも長湯してしまった。ああ、原稿を書く時間が短くなってしまったなと思っていたが、PCのディスプレイはまだ真っ青だった。「しばらくかかります」の「しばらく」が長すぎる。

結局、処理が終わったときにはホテルを出る準備をしないといけない時間になっていたので、原稿を書き進めることはできなかった。


さあ、出発だ。今、日が昇る。ノートPCや着替えの入った大きなリュックが1つ、仮面やスケジュール帳の入った小さなリュックが1つ、そして来店時に頂いた差し入れの入った紙袋が1つ。それらを背負い&両手に持ち、電車に飛び乗った。ガタゴトと揺られ、どの機種を打とうかとホールの公式サイトに載っている機種ラインナップを見ながら、うんうんと考え続けた。


「To Heart2」は間違いなくF山科氏が打つだろうから、自分は違う機種にしよう。うむ、「マジカルハロウィン2」が懐かしいな。導入当時はアホみたいに打ちまくった。おっと、「スパイガール2」や「スカイラブ3」も気になるところだ。

そんなとき、悲劇は起きた。

「まつど〜、まつど〜」

車内アナウンスが待ち合わせ場所である松戸駅を告げたので、私は大きなリュックと紙袋を手にして電車から降りた。待ち合わせの時間まで少しあるので、朝食でも食べようかなと思ったのだが…。

………。

あれ、ちょっと待て。私は大きなリュックと小さなリュック、それと紙袋を持って電車に乗ったのに、降りた時には大きなリュックと紙袋のみ。これは一体どういうことか。一体何が起きたのだ。クールになれ、スロカイザー。今、起きていることを冷静に分析するのだ。


うむ、謎は…全て解けたっ!!

小さなリュックを車内に忘れてきたのだ。間違いない。

「ナゾ解明!」

脳内ではシルクハットをかぶった紳士がドヤ顔で指をさしてきた。

いやいや、謎が解けて喜んでいる場合ではない。早く駅員に伝えないといけない。

小さなリュックに金目のモノは入っていないが、仮面とスケジュール帳を失うのは痛い、痛すぎる。卒業アルバムに自作のポエムを発表してしまうぐらい痛い。特に理由もなく「社会は穢れている、大人は汚い」と発言してしまうぐらい痛い。

「リュックには何が入っていましたか?」

私が駅員さんに忘れ物をしたことを告げると、確認のためにそう質問された。「仮め…」と言いかけたが、リュックに仮面が入っていると告げれば不審がられるのではないか、そんな不安が過った。そこで咄嗟に「パ、パーティー用の仮面と手帳が入っていました」と返した。パーティー用の仮面、これなら不自然ではない。我ながら、機転の利いた回答だ。


しばらくして、駅でF山科氏、大和氏と合流して事のいきさつを説明。余談になるが、「パーティー用の仮面は不自然だと思う」と大和氏にツッコまれた。

「車内にリュックがあったので、取手駅で保管しています」

駅員さんが告げるグッドニュース。良かった、本当に良かった。盗まれていなかった。ということで、まず我々は車で取手駅を目指した。少し迂回するだけで寄れたのが不幸中の幸いだった。


そして、小さなリュックを無事回収。中身を確認したが、盗まれたモノは恐らく何もなかった。さあ、これでレッツゴーACT。レトロ台が私を待っている!!


——8:45


ACTさんに到着。大和氏は聖闘士星矢のシャカのモノマネをしているのか、目を瞑っていた。開店時間は9時なので決戦まであと少しだ。


そういえば、忘れものだ何だと慌ただしくて打つ機種をまだ決めていなかった。どうしよう、どうしよう。刻々と迫る開店時間。早く決めないと、ホールで立ち往生してしまう。何を打つ、どれを打つ。どうせ打つなら、やはり思い入れのある機種が良いだろう。となると、この機種ラインナップなら「マジハロ2」で決まりだな。

ホールのドアが開いて、店員さんが開店を告げた。我々は一目散にお目当ての台を目指した。

(C)KPE


私はスパイガール2をゲット!!

はい、マジハロ2は確保できませんでした。我々は忘れ物を取りに行ったせいで、朝抽選に間に合わなかったのだ。幸い、F山科氏は「To Heart2」、大和氏は「めぞん一刻〜夏色の風と〜」を確保できた様子だが、本当に申し訳ない。


色々あったが、実戦開始。最近、パチスロの調子が良いので、おじさん頑張っちゃうよ!!

このときの私はまだ知らなかった。今日の悲劇がまだ終わっていなかったということを——。

(C)KPE


次回、「乙女は白濁に染まる」。