【吉宗 極】天井まで持っていかれたが、ついに期待値1400枚のATへ突入!リベンジするときが来た!

シリーズ名
回胴皇帝的必勝塾ドッカーン (毎週木曜日更新)
話数
第102回
著者
スロカイザー
皆は悔いのない人生を送れているだろうか。私は今までを振り返ってみると、見事に悔いだらけだ。私の人生は悔いの塊と言っても過言ではないほど、食い気味に悔いが主張しまくっている。

勉強・運動・遊び・恋愛…。あの時ああしていれば、こうしていれば…と"たられば"が止まらなくなる。もし、あの時に別の行動をしていたら、という「IFの世界」をときどき覗きたくなる。ドキドキしながら覗きたくなる。

脳内で100回シミュレーションを行ない、そのうち好きな1つをやり直すことが出来る——そんな能力があったら、どれだけ幸せなことか。100回同じ女の子にフラれるシミュレーションを行なうのは、精神的にキツいけど。

一度しかない人生なのだから、できる限りのことはやって後悔は残したくない。天に拳を突き上げて絶命するような人生を送りたい。

そんなことを考えながら、今日も今日とてパチスロ三昧。思うけれど、身体が重くなり、いつもと同じ行動を繰り返してしまう、リトル愚かな私。


ふらりと近所のホールを覗いてみると、知らない間に導入されていた、他のホールではあまり見かけない機種がポツリと設置されていた。最近、本当に多くなったと思う。微妙な機種の再導入。

明らかに中古で安かったから買いました、グループ内で余っていたから導入しました、再認定を受けるために仕方なく再導入しました…と、何となく内部事情が想像できてしまう新台じゃない機種の入替。

俗に言う優良店なら、それでも大切に使ってくれる可能性もあるとは思う。しかし、そうではないホールでは、この手の機種に設定が入るとは思えない。

そして私が足を踏み入れたこのホールは、いつ閉店してもおかしくないという惨憺たる状況。常にお客は少なく、最近では新機種を導入することもなくなった。

既に店は売りに出されていて…なんて噂話を耳にするほどだ。どうしてそんなホールに行くのかと訊かれたら、それはまさしく「近いから」以外の何ものでもない。


そんなホールの、そんな機種。打つべきではない、というのは理解していたが、私の頭の中に過る「悔いのない人生」というワード。

目の前に鎮座している機種は「吉宗〜極〜」。

AT突入時の期待獲得枚数が約1400枚とぶっ壊れた出玉性能を持っている屈指の爆裂機だ。

「AT・ART突入時の期待獲得枚数が1000枚オーバー」と言うと最近だと星矢を思い浮かべるが、この機種は星矢と違って全くヒットしなかった。その理由はおそらく、兎にも角にも初当たりが重い、そして天井が1400Gと深いからだろう。

私はこの機種で何度も苦い経験をした。というより、一度も良い経験をしたことがない。というより、一度も勝ったことがない。というより、一度もATに突入したことがない。故に、いつかはATを味わいたい、そんな気持ちはあったが、気付いたらホールから姿を消していた。

今がリベンジをする絶好の機会ではないか。悔いを残さないためにもチャレンジするべきではないか。私の頭の中に過る、「やらない後悔より、やる後悔のほうが良い」というワード。

よし、ならばATに突入するまで打ってやろう。私は意を決して、椅子に深々と腰を落とした。いつATに当たるかは判らないが、せめてパチスロだけでも悔いを残さないようにしたい。さあ、実戦開始だ。


打ち始めて早々に強チェリーを引いて、そこから家紋高確率に突入して運良くボーナスをゲット。


で、REG。

大都の黒い板揃いは絶望を運んでくることが多いが、この機種の絶望感は5号機の中でも指折りだ。全力で心を折りに来る。案の定、特に何も起きずにボーナス終了。

うむ、気を取り直してレバーを叩こう。


そして、私は泣きながらレバー… ではなくATMのドアを叩いた。とりあえず、1000G以降なのでBIG濃厚。このBIGでATに繋げるしかない。


何事もなくBIG終了。投資額は既に4万円オーバー。仮にATに突入して期待獲得枚数をゲットしても届かない。もうヤメるか、もう諦めるか。

いや、いや、私の人生は諦めてばかりだった。だから悔いばかり残ったのだ。ここは勝負するしかない。勝負しなければいけない。

もう、こんな人生とはおさらばだっ!!


すると、そんな私の信念が台に通じたのか、ボーナス後に突入した高確率で…


「激アツ」の文字と、完全に存在を忘れていた小判柄。

よし、これは流石に当たったな。次のボーナスでは必ずATを射止めてやる!! そう力強く心に誓ったが、その誓いが実現することはなかった。








当たっていたのは、ボーナスではなくATだった。

ノ—————ス!! もとい、キタ—————!!

突入時の期待獲得枚数が約1400枚のATがキタ—————。

投資は嵩んでしまったが、ここから逆転する可能性は十分ある。十二分にある。そんなポテンシャルを秘めているATに突入だ。

ウキウキ気分でATを消化していると、ふと疑問に思った。そういえば、この機種のATって何がスゴいんだっけ? 上乗せ性能がスゴいんだっけ? セット継続がスゴいんだっけ? ボーナス当選率がスゴいんだっけ? 完全に忘れていた。

まぁ、打っていればその内わかるだろう、ATを消化していれば嫌でもわかるだろう。だって、期待獲得枚数は約1400枚なのだから。








わからなかった。初期ゲーム数の80Gを駆け抜けて終了。引き戻しはなく、完全に終了。

この日、私は学んだ。悔いを悔いのままで終わらせたほうが良いときもある。やる後悔より、やらない後悔のほうが良いときがある。