過去に売り上げを海外に流したのは一握りの人間の話で、大多数の人は真面目にやっているので一括りにしないでほしい

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第95回
著者
アタマキタ
今回は読者の皆さんも興味があるであろう規則改正についての質問に答えていきたいと思う。



【スロ狂さんのご質問】
来年の2月でパチ業界はガチで終焉を迎えそうですよね(笑)。あの内規じゃ打つのも馬鹿らしいので、これじゃヤメざるをえないな…というのが率直な意見です。

まぁ全部ではないとはいえ、売り上げが海外に流れてることを考えたら、パチ業界自体潰れるべきなのかも知れませんが…。



【回答】
質問にある来年の2月というのは規則改正のことだろう。今回は内規の変更ではなく、平成16年以来の規則改正なので、非常に厄介な話ではある。

いろいろなところでさんざん規則改正に関しての話が取り上げられてきたので、あえてここでの説明は控えさせていただくが、まず来年の2月の段階でホールは全て新規則の機械に入れ替えなければならないということではない。

これはメーカーの話で、来年の2月以降は検査機関である保通協に申請する機械のスペックが、規則改正後のものに変わるということである。そして、規則改正後のスペックに比べれば現行規則のスペックの方が優遇されている面も多いので、現時点ではどのメーカーも現行規則のスペックで開発した機械を保通協に持ち込んでいる。

そういったこともあり、来年のパチンコは新規則の台も当然販売されるだろうが、それよりも来年の1月末日までに保通協に持ち込んだ現行規則の機械で、適合を受けたものが販売の主軸となるだろう。そのようなことが予想されるので、来年もパチンコは今年と比べて大きな変化はないと思われる。


パチスロでは5.5号機の新台販売はすでに終了しているので、来年は5.9号機の時代となるのだが、保通協の適合を受けやすいAタイプと、継続ゲーム数に上限が付けられたART機が出回ることになるだろう。

しかし、当然新しい機械が市場にすぐに出回るわけがないので、現状設置されている現行規則のパチスロ機においては、規則改正後もある一定の経過措置がとられている。

経過措置を受けられるのは「検定を取得してから(都道府県公安委員会の許可を受けてから)3年未満の機械」と、「検定から3年が経過した機械を申請し、認定を受けた機械」。そして現時点で決まっている経過措置の期間は、2月1日以前に検定、認定を受けた機械ならその日から3年間、2月1日以降に検定が切れる機械で前倒し認定を取得した場合は、規則改正日から3年間はホールでの使用が可能となっている。

その為、今はどこのホール管理者も大忙しだ。向こう3年間使用できる機械の認定を取得する準備で、12月中旬くらいまでは中古の機械の入れ込みが活発に行われている。皆さんが通っているホールが、最近少し前の機種を積極的に導入しているのであればそういう理由からだろう。

また前倒し認定を取得するには、実際にホールに機械を設置して、最低でも来年の1月31日までは撤去することができないことになっている。その為、例年の年末年始とは違い、ホールの新台購入量も減っており、特に来年の1月分の購入量に関しては、激減しているといった状況になっている。

パチンコでは1月にΖガンダム、黄門ちゃま、地獄少女、ミリオンアーサー、うしおととら、天龍といった機械が販売される見通しだが、認定機械のこともあるので導入できないというホールは多いと思われる。


話が横道にズレたが、規則改正後はこのような状況となるので、スロ狂さんが言うようなパチ業界の終焉という事態にはすぐにはならないと思う。徐々に新規則の機械に切り替わっていくなかで、今まで業界が努力して乗り越えてきた過去の歴史のように、なんらかの突破口を見つけられれば…と思っている。

それから苦言を呈するようで申し訳ないが、過去に売り上げを海外に送金していたという事実も確かにある。ただ、そんなことは業界の一握りの人間の話であって、真面目にやっている大多数のパチンコ業者を一括りにして、潰れるべきなどという発言は今後控えて頂きたいと思う。

私は日本人だが、外国人の味方でも敵でもないし、生まれた国などは関係なくパチンコ業界を良くしようと努力している人間とは仲良くさせてもらっている。気分を害したら申し訳ないが、理解していただきたいと思う。


それではまた来週。



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