期待値というのは結果が出るまで、石にかじりついてでも追い続けなければいけないものだ

シリーズ名
試みの高低線 —嵐のハードボイルド人生相談— (毎週水曜日更新)
話数
第11回
著者
編集メガネ(以下、メ) 「嵐さんがハードボイルド作家『粗方嵐蔵』に扮して読者の皆様のお悩みに答える誰得人生型相談コラム『試みの高低線(スランプグラフ)』。今回も供給過多な圧倒的文字量でお届けしております!」



■PN『ア●メ将軍』さんからのご相談

先生!! 遊技中の、俗に言う「チンポジ」のハードボイルドな整え方を教えて下さい。


■粗方先生のお答え

ハードボイルドな男を地で行きたいなら、周りの目は気にするな。

堂々とズボンの前から手をつっこみ、お前のやんちゃ坊主を鷲掴みにし、ダイレクトにベストポジションへと誘ってやれ。

ただ、これだけは言っておく。

手の汚れにだけはゆめゆめ気を付けろ。

パチ屋のコインは決して清潔とは言えない。

特に、コインの自動補給や各台計数などのシステムを導入しているホールのコインは、ちょっと遊技に興じただけで指先が真っ黒になる…なんてことも珍しくない。

そして、そんな汚れた指で大事な愚息を抱きかかえ、万が一変な病気でも頂戴したらそれこそコトである。

だから小僧、とりあえずチンポジを直したくなったら、その前にまず手を洗え。



■PN『ルル』さんからのご相談

嵐さんにぜひ聞いてほしいのですが、最近マイホのジャグラーのシマの様子がおかしいのです。

オジサン達が、やたら「モードB」というモードを狙い打ちしてるみたいで…。つい先日も隣の良く見る常連さんに「レギュラーが3回続いて、その後ハマッて から天国モードに行くんだよ」と得意気に話されました。

粗方先生、私が間違っているのでしょうか?


■粗方先生のお答え

まず知りたいのが、そのオジサンたちがその立ち回りで勝っているのかについて…だな。

もし勝っているのなら、すぐさまその立ち回りを取り入れろ…とまでは言わないが、あらゆる可能性について思考を巡らせてみる価値はあるのかもしれない、と俺は思う。

世の中には、常識や数値では説明が付かないような事象が、少なからず存在する。

こういうことを言うと「オカルトかよ」と一笑に付されそうだが、決してそういうことばかりを言っているのではない。

そのモード式連チャンに、人的要因が絡んでいる可能性がない…とも言い切れないからだ。

もちろん、我々が色めき立って鎬を削っていた激動の昭和の時代の回胴ならいざ知らず、現代平成の回胴が第三者の手によって違法的に改造される可能性は限りなく低い。

意図的に出玉をコントロールするメリットと、それが発覚した時に受けるだろう制裁のデメリットが、天秤にかけると全くもって釣り合わないからだ。

ただ、全ての人間が物事を秤にかけて行動を決めるとは限らないのは、有史以来の人類の行動を紐解いてみれば明白だ。

ましてや、秤は人それぞれで違う。

常識で考えれば決して釣り合わぬ天秤を、まこと均整でとりわけ価値がある…と感じる人間が、どこかに存在するかもしれないのだ。

そういった可能性まで考慮すると、お前がいま遭遇しているこの事態にも、そうした人間の手が加えられている可能性があるかもしれない…という疑いは十分に成り立つのである。

ただ、だからといって俺は、お前に「そのジャグラーは○モノではないか?」と疑えと、直接的に言っているワケでもない。

それよりも伝えたいのが…

「あまねく物事を自分の価値観だけで見て、考えて、判断するな」

ということだ。

自分にとって理解しがたい何かが目の前で起きたとき

「そんなのあり得ない」

「これはきっと何かの間違いだ」

と考えて、思考を止めるような料簡の狭い男にはなるな。

それが理外の発想でもいい。誇大妄想でもいい。どんなにバカげたことでもいいから、物事に対してあらゆる視点、角度から自由な発想をできる男であれ。

おそらくは今回のことも、蓋を開けてみれば常連のオジサンたちのバカげた誇大妄想である可能性は高いだろう。

冒頭で問うた答えが、「オジサンたちは普通に負け組です」というものであれば、その疑惑は限りなくクロに近い。

ただ、このことをキッカケにお前に思考のクセが付けば、この先、いつか回胴でも、そして仕事でも、そのクセが役に立つ時がくるかもしれない。

だから小僧、とりあえず「どーせバカなオカルトだろう」と一笑には付さず、色々な可能性を模索してみろ。

ただ、いまさらこんなことを言わなくても

「私が間違っているのでしょうか?」

と疑問を持てるお前なら、すでにその素養は十分に身に付いているのかもしれないがな。



■PN『よしきぃ』さんからのご相談

凱旋の天井狙いで15連敗ぐらいしてます。天井直前で赤7揃いや謎GG…。到達しても単発ばかり…。

凱旋の天井狙いのトータル収支が-500Kに届きそうです。期待値プラスの台しか手を出してないのですが…僕は一体どうすれば良いのでしょうか?


■粗方先生のお答え

期待値とは、文字通り「期待できる値」なのであって、その値が確約される「確約値」ではない。

だから、どれだけ期待値を追ってその通りに行動しても、期待通りの結果にならない可能性は少なからず存在してしまう。

そのため、期待値を追う立ち回りというのは、やるのは簡単だが、結果を出すのは決して簡単ではないモノである…と俺はかねてよりそう思っている。

そしてお前は、いままさに、その「結果を出すことが簡単ではないという非情なる現実」に直面してしまっている。

同じ回胴打ちとして、そして何より同じ凱旋愛好家として、お前の不幸すぎる結果に、俺は同情を禁じ得ない。

…だが、お前がもし、これからも凱旋の天井狙いで期待値を追いたいというのであれば、俺はその同情をかなぐり捨てて、非常に非情なる言葉を投げかけなければならないことになる。

小僧、とりあえずお前がもしこれからも凱旋の天井狙いで結果を出したいと望むのなら、心を折らずにひたすら今まで通りにやり続けてみろ。

期待値は、回収できなきゃただの机上の空論に成り果ててしまう。

つまり、期待値というのは、ちゃんと回収できるまでは石にかじりついてでも追い続けなければならないものなのだ。

これは凱旋の天井狙いに限らず、沖ドキの通常B狙いも、古い話を持ち出せば4号機のニュー島唄の上位モード狙いも、その全てが該当する。

そして、そういう立ち回りで結果を出してきた人間というのは、すべからくどんな苦境に立たされても、心を折らずに愚直に期待値プラスな行動を積み重ねてきた。

もちろんそこまでしても、前述したように回収できる保証は一切ない。

だから、お前がもう諦める…というのなら、もちろん俺も止めはしない。

ただ、諦めた時点でお前がこれまで積み重ねてきた努力も、その過程で嘗め続けてきた理不尽な辛酸も、全てが水泡に帰してしまう。

だから俺は、お前の立ち回りがいつかちゃんと身を結び、凱旋収支がしっかりとプラスになることを、陰ながら全力で祈り、応援する。

祈ることしかできなくて、本当にすまないな。

人間というのは、神の前ではただ祈ることしかできない矮小な存在だと、つくづく痛感するよ…。



■PN『らんなうぇい』さんからのご相談

ノーマルタイプが好きなのですが、ビタ押しができません。普段はBARの色とかを基準に目押しをしています。

ハナビのハズシはなんとかできるのですが…何かコツはありますか?


■粗方先生のお答え

俺も長らく目押しが苦手だった。

回胴を始めた頃は、ビタ押しどころかサンダーの3連Vすらも見えず、リールが黄色い帯にしか見えなかったからな。

でも、そんな俺でも成功率はイマイチだが、いまはなんとかビタ押しができるようになった。

そんな俺の経験からできるアドバイスは1つしかない。

小僧、とりあえず出来るようになるまで諦めるな。

俺も最初は、ボーナス絵柄など、見やすい絵柄を基準にスイカなどの小役を狙う…といった、タイミング押しで急場を凌いでいた。

だが、それだといつかビタ押しの壁にぶち当たる。

もちろん、俺の周りには、タイミング押しで「ビタ押しが必要なハズシ」を成功させる猛者も少なからずいた。

だが、ビタ押しを極めんと欲するのであれば、やはり直視はできるに越したことはない。

そして、直視は慣れれば誰でも出来るようになる…と、俺は思っている。

現に、最初はリールが黄色い帯にしか見えなかった俺でも、いまでは断片的であるが、直視ができるようになっている。

ちなみに俺が当時していた練習法は至って単純だ。

「大きくて見やすい絵柄を、リールを回しながらただひたすらに目で追いかける」

これだけだ。

もちろん、最初は全く出来なかった。

なんとか目を上下に動かそうとしても、眼筋が上下運動に慣れていないから、目標物を上手く正確に捉えることが出来なかった。

だが、人間は慣れる動物である。

それでも愚直にその動きを繰り返し、なんならパチスロを打っていない時も、電車の先頭車両の運転席の後ろに陣取り、前方に見える線路の枕木を目で追いながら目を上下に動かす練習をしていたら、ある日突然に直視ができるようになった。

おそらくは、ようやく眼筋が上下運動に慣れたのだろう。

ちなみに俺の場合は、そうなるまでに何年もの時間を要した…と記憶している。

だからお前も、ビタ押しを極めんと欲するなら、まず直視の練習を我慢強く続けてみろ。

初めて直視ができた時の感動は筆舌し難いものがある。

「…あれ? もしかしてこの見え方が直視ってやつなのか!」

そう気付いたときに全身に走った電流のような快感と達成感を、ぜひお前にも味わって欲しい。

だからあえてもう一度言おう。

小僧、とりあえず出来るようになるまでは絶対に諦めるな。



「メガネさんは最初から直視ってできました?」

「できんかったよ。俺もいつの間にかできるようになっていたタイプ。だから、直視は慣れだって話も十分に納得できるわ」

「良かったです」

「ただ、俺は電車で練習とかはせーへんかったけどね。…嵐さんってホンマに回胴バカ一代やね(笑)」

「いま思えば何やってんだか…って話ですけどね(恥)。効果があったのかどうかも定かではないですし(苦笑)」




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