台パンしている人を見るとすこぶる気分が悪い。カッとなる気持ちは分かるが全ては自己責任の産物だ……

シリーズ名
試みの高低線 —嵐のハードボイルド人生相談— (毎週水曜日更新)
話数
第10回
著者
編集メガネ(以下、メ) 「嵐さんがハードボイルド作家『粗方嵐蔵』に扮して皆さまのお悩みにお答えする誰得人生相談コラム、今週も世界の片隅で愛を叫びながら(?)ひっそりと始まりまっせ〜」



■PN『ア●メ将軍』さんからのご相談

先生!! 四十八手ってホンマに四十八も体位があるんですか? 六手しか思いつきません。


■粗方先生のお答え

四十八手はたしかに存在する。

…だが、よほど趣味が合ううえで、探求心の強い「つがい」同士でないと繰り出せない大技も多数存在するので(鵯越の逆落とし…など)、我々のようなトウシロが使用するのは六手くらいに止めておくのが無難だろう。

だから小僧、とりあえず四十八手の全てを求めようとせず、いま知っている六手に磨きをかけ、極めんと欲しろ。

俺的には…

【燕返し】
※編注…後背位の一種。女性の片足を後方に上げた状態でチョメチョメを行なう。

【乱れ牡丹】
※編注…座位の一種。女性が男性に背を向けた状態で膝に乗りチョメチョメを行なう。

あたりがオススメだな。

ちなみに、アラシステムも四十八手存在すると言われているが、現段階で使用実績があるのは二十手くらいだ。

まあ、実際に使える(効果がある)モノは一手も存在しないのだがな。



■PN『SSS』さんからのご相談

よく人から「個性がない」と言われます。個性は努力すれば身につく、というものではないと思いますが…個性的になれる方法ってありますか?


■粗方先生のお答え

俺もパチスロライターを始めた頃に、さんざん個性がないと言われた。

そのせいで、当時の編集長にパチスロライターを辞めろと言われたこともある。

それで散々に悩んだし、色んなことを試したりしたものだ。

奇をてらって服装を変えてみたり。

人前で努めて明るくひょうきんに振る舞ってみたり。

「やるわ。力あるわ」というワケの分からない文言をゴリ押しで多用してみたり。

肌を黒く焼いてみたり。

…そして気付いたことがある。

「個性を無理やり出そうとしても、極めて滑稽になるだけだ」

と。

どうやら、個性は自分で演出できるようなものではないらしい。

きっと己の内から自然と滲み出るものなのだろう。

だから、個性を出すにはまず己を知る必要がある…と、俺は思う。

そしてその論理でいくと、お前はきっと個性を出せる人間なのだと思う。

なぜならお前は、「自分は個性のない人間なのか?」と、いまの自分にちゃんと疑いを持っているからだ。

つまり、お前はいままさに己を知ろうとしている。そしてそれがゆえに、個性を育める土壌を有しているということだ。

さらに突き詰めて言ってしまえば、そうやって生きること自体が、既に1つの個性ではないだろうか。

日々、己と向き合って生きようとしている人間が世の中にどれだけいるだろうか。

そういう人間がマジョリティか。

むしろマイノリティではないだろうか。

一般的には、マイノリティな人間ほど個性的だと言われるケースが多い。

だからお前は、既に十分に個性的だと言えるのではないかと、俺は考える。

個性的になろうとすると、つい周りを見てしまう。そして、周りと違うように振る舞おうとしてしまうのだが…違う、そうじゃない。

周りじゃなく、まずはとことん自分を見ろ。

だから小僧、とりあえず個性という言葉に囚われすぎるな。

個性を勝手に型にはめ、そこから生まれるイメージに振り回されるな。

己と向き合い、己を知り、そして自分らしく堂々と生きてみろ。

「いついかなる時も、周りに流されず、自分らしく」

そう胸を張って言える人間こそが真に個性的だし、そういう個性にこそ、男も女も惹かれるものだ。



■PN『だいち』さんからのご相談

女性ライターが気になって仕方ありません。DVDを見ていて、青山さんとかヒラヤマンさんとか神谷さんとかが可愛くて、裸を見たくなります。粗方先生も見たいですよね?

胸の谷間を見たいので、なんとか動画で誘導してくれませんか?


■粗方先生のお答え

目で見ようとするな。

心の目で見ろ。

思春期の頃のお前だったら、難なく「それ」が出来たはずだ。

だから小僧、とりあえず「あの時の自分」を取り戻せ。



■PN『ほうじ』さんからのご相談

職場にどうしても気が合わない同僚がいます。愛想がよくて周りからは好かれているのですが、私にはただの八方美人にしか見えません。

仕事も愛想の良さだけでこなしているように見えるし…。どうすれば仲良くなれますか?


■粗方先生のお答え

どのくらい仲良くなりたいのか…という度合いによるだろうな。

ただの同僚として、それ以上でもそれ以下でもない程度の仲の良さを求めているのであれば、答えは簡単だろう。

お前が言うように、相手が八方美人なのであれば、ただその方向性に乗っかっていればいい。

わざわざこちらから間合いを詰めずとも、勝手に向こうが適度な距離を作ってくれているのだから、その距離を保って付き合いながら、互いに自分の仕事を進めればいい。

当たり障りのない付き合い、というのが仕事上では一番楽な関係だからな。

ただ、もっと深く踏み込んで仲良くなりたい…というのなら、お前にも努力が必要だ。

まずは相手のことをもっと知ってやる必要がある。

八方美人というと、適当にのらりくらりとやっている印象が強いのかもしれないが、実際はそんなに簡単なことではないと思う。

お前が思っている以上に、その同僚は自分を押し殺しながら、人付き合いを円滑に進めようと四方八方で努力しているのかもしれない。

それこそ本当に愛想の良さだけで仕事をこなせているのなら、その過程で想像を絶する苦衷(くちゅう)を味わっている可能性もある。

今風の言葉で言うなら…小僧、とりあえずまずはそのあたりを「忖度」してやれ。

そのうえで相手を再評価したうえで、今後の関係性を考えればいい。

それでもやっぱりいけ好かないな…と思うのならば、前述したように適度な距離感を保って付き合えばいい。

人間には相性というものがある。どう頑張っても仲良くなれない相手というものは、人生において少なからず出て来るものだ。

逆にもし、こいつは俺が思っていた以上に頑張っているヤツだったんだな…と感じるところがあったのならば、一歩踏み込んで付き合ってみればいい。

気が合わないと感じるということは、相手がいまの自分とはまるで違う…つまり、いまのお前にはないモノを持っている可能性が高いということでもある。だから、互いに学ぶべきモノが少なくない、良い関係が築けるかもしれないぞ。



■PN『アラガミ』さんからのご相談

ホールで怖そうな兄ちゃんが台パンをしているのを見ると、ほんっとにムカつくけど怖くて注意はできません。なにかいい方法はありますか?


■粗方先生のお答え

台パンは本当にムカつくよな。

俺は、常日頃からパチスロ台を1人の女だと思って接している。

だから、誰かが台パンをしている姿を見ると、DVの現場に立ち会ったような心持ちになって、すこぶる気分が悪い。

だが、その心持ちを直接相手に伝えることだけは、絶対にしないほうが良いと思う。

「なんだよおっさん、ビビってんのか?」

こんなことを言うとそう思われるかもしれないが、全くもってその通りだ。

俺は平気で台パンをする輩が怖い。怖くて仕方がない。

なぜなら、前述した通り、俺は台を一人の女として見ている。

つまり、台パンをしているような輩は、平気で女に手を上げる輩と同義なのだ。

そして、異性に対して平気で暴力を振るうような輩は、ことさら同性に対しては何をしてくるか本当に分からない。

殴られるだけならまだいい。

逆上して刃物でも出されたらたまったもんじゃない。

三十六計逃げるに如かず。そういう輩は努めて相手にせず、その場を立ち去るのが無難だろう。

ただ、義を見てせざるは勇無きなり、とも言う。

その輩の蛮行が目に余り、どうしても我慢ができないようなら、然るべき措置を取ったほうがいい。

女が殴られているのなら、警察に通報すればいい。

台が殴られているのなら、店員に報告すればいい。

ルールからはみ出した人間は、あくまでそのルールによって裁かれるべきだと、俺は思う。

そしてそのルールに訴えかけることは、大人として当然の行動でもある。

その行動は、決して弱虫でも卑怯でもない。

…ただ、1つだけ、老婆心ながら忠告しておきたい。

小僧、とりあえず店員に報告するときは、こっそり告げろ。

その場であからさまに店員に報告して、そこで逆恨みされたらそれこそたまったもんじゃないからな。



「台パンするヤツってほんまムカつくよねー」

「ですね。台は人様の持ち物なのに、よく平気で手を上げられますよ」

「ホンマにその通りやな。器物破損で逮捕されたって何の文句も言えへんわ」

「酷い展開を食らってカッとなる気持ちは凄く分かりますけど、その台を打つ選択をしたのは自分なワケだし、その事象を生み出すようにレバーを操作してしまったのも自分。全ては自己責任の産物なのだから、腹を立てるなら台に…ではなく自分に対してであるべきですよね」

「ほんまその通りやね」





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