【CR悪代官】スランプデータの下がり方を見れば優秀台が分かる!? 『スランプデータ打法』を教えます!

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第88回
著者
アタマキタ
すでに全国的に設置されている、豊丸産業の「CR悪代官 赤鬼X」だが、今までの機械とは少しばかり毛色が違うので、今回はこの台について解説したいと思う。

「そんな解説はこのサイトの機種ページに任せておけばいいではないか」という話ではあるが、つい先日ゆっくりと長い時間打ち込むことができ、その後さらにホールの稼働データを見て分かった事があったので、ちょっとばかり付き合ってほしいと思っている。


この「CR悪代官 赤鬼X」、価格は定価で339000円と他のメーカーの新台に比べてざっくりだが10万円ほど安かったんだ。独創的な機械のコンセプトとアイディアで、コストを下げた機械を生み出すことにチャレンジしているのは、この豊丸産業とパチスロのネットぐらいではないかと思っている。そんな値段的な背景もあってか、4000台近い販売台数のこの台はあっという間に完売したらしい。

そんなチャレンジ精神が旺盛な豊丸産業の代表作といえば「CR餃子の王将」シリーズを思い浮かべる方も多いと思うが、この「CR餃子の王将」の版権取得に関しては逸話がある。版権取得に際し、その開発にあたる年にマーケティング戦略を組んでいた飲食店チェーンの「餃子の王将」さんに話を持ち掛け、なんと無料で版権を取得したのだという。そうした経緯で完成した「CR餃子の王将」が発表された展示会の時には、「餃子の王将」で使えるサービスチケットや餃子無料券などが配られていたことも記憶に新しい。

余談だが、同じような話を持ち掛けた「老舗の牛丼」チェーン店さんは、「餃子の王将」さんとは違い版権料を求めてきたので丁重にお断りしたとか…。ちなみに、その機械のコンセプトは「早い、安い、うまい」だったらしい(苦笑)。

今後この豊丸産業から、とある「丼モノ」をモチーフにした役モノ機が発売されるという話もあるので、今から楽しみで仕方がない。

ちょっと横道に話がそれてしまったので、元に戻そう。


まずは「CR悪代官 赤鬼X」のスペックから紹介するが、説明するうえで便宜上このサイトの「CR悪代官 赤鬼X」の機種ページに記載されている「15R大当たり」のことを「大当たり」、「2R大当たり」のことを「小当たり」とこのコラムでは表記しているのであしからず。

さてシステムだが、タイプはいわゆる「CR餃子の王将」と同じ系統に分類されているが、実は大きな違いがある。それは後ほど説明するとして、当たり確率は、

大当たり確率…1/17
獲得出玉期待値…約4800個

小当たり確率…16/17
獲得出玉期待値…約220個

となっている。なお、出玉に関しては店舗であがった実数値である。


「悪」入賞時は必ず当たりとなるが、デジタルに「V」図柄以外の数字が停止するとすべて小当たりとなる。詳しいゲームの流れは、このサイトの機種ページを見ていたきたいが、おおまかな流れを説明すると、

【1】盤面の左側にある羽根開放チャッカーの「開」に入賞させる。

【2】口部分にある羽根が開く。

【3】役モノを経由し、最終的に中央の「悪」に入賞すると当たり獲得。

【4】ドットのデジタルが回転する。

【5】1/17でデジタルに「V」が停止し、出玉約1750個の大当たり。16/17でデジタルに「V」以外の数字が停止すれば、出玉約220個の小当たりとなる。

数字停止の小当たりの場合は、その出玉を獲得して左打ちの通常状態に戻り、再度「悪」入賞から1/17の「V」を狙う。


「V」停止の大当たりの場合は、

【1】右打ちで消化する100回転の時短に突入し、電チュー入賞で羽根が開放する。100回転以内に「悪」に入賞すれば再度1750個を獲得となる。ここまでの合計出玉は約3500個。

【2】約1750個×2回の大当たり終了後は、ドットのデジタル抽選。「V」停止確率は1/2で、「V」が停止すれば再び時短100回転に突入するので、約1750個の大当たりをほぼ手中に収めることができる。

【3】以降、「悪」入賞で大当たり、1/2で再び約1750個の大当たりが続く。

このような流れになっている。


この台は「悪」入賞まではかなりのギミックが配置されており、有名な羽根モノの「CRAトキオデラックス」の役モノに、「CR餃子の王将3」の役モノを付けたような感じがする。読者の皆さんもどちらも見慣れた役モノだと思うので、なんとなくイメージはできるだろう。

羽根に飛び込んだ玉は、まずはトキオの役モノにあったようなタワーを抜けるのだが、タイミングよく玉が真ん中を抜けると、「CR餃子の王将3」でいうスペシャルルートへと玉が向かう。スペシャルルートに向かった玉はシーソーに落ち、シーソーが玉を手前に運ぶと直接「悪」の真正面に導いてくれる直ルートとなり、ほぼ「悪」入賞となる。シーソーが玉を後ろに運ぶと、皿のような、フライパンのような役モノに乗り、落下後にうまく「悪」に入ることを祈ることになる。

スペシャルルートに玉が向かわなかった場合は通常ルートから「悪」を目指すこととなり、悪徳商人のソロバンが下がったタイミングで玉が通過すれば、ソロバンに弾かれた玉が皿に乗って、「悪」入賞のチャンスとなる。

それ以外の通常ルートでのソロバンに弾かれない完全ハズレと思われる玉でも、餃子の王将と同様にイレギュラー「悪」入賞もある。


では一体「CR餃子の王将3」と何が違うか?

まぁここからが本番なのだが、投資のスピードが「CR餃子の王将3」より圧倒的に遅い。要はお金を使わないで打てるという事だ。

これは小当たりが大きく関係してくる。

まずはボーダーラインだが、期待値約4800個に対して25玉貸出の28玉交換の店だと約17000円が使用限度となり、大当たりの確率が1/17なので1000円で約1回転という数値になる。まぁ1回転回れば、ボーダーに達するということだ。

注目すべきはこの時の打ち玉数で、
小当たり分の約220個×小当たり確率16/17×ボーダー回転数1=207個

これに1000円分の250個を加えると、合計の打ち玉は457個となる。

さらに2ラウンド消化時の打ち玉を26個すると、それが入賞時の16/17で発生するので、約24個となる。合計打ち込み個数は481個という計算になる。


今度は獲得玉の計算をしよう。

1分間に100個打ち出した場合、一般的な入賞口に入って出てくる玉数が39個(一般的な数値)と考えると、1分間の消費玉数は61個となる。481個の打ち玉から、右打ち時の平均打ち玉の24個を引くと、457個となり、これを1分間61個で消化すると、7.49分となる。

これが1000円分を消費した際の中身となるのだ。

大当たりまでの使用限度の投資金額は17000円なので、

(通常時7.49分+小当たり時の右打ち0.24分)×17k=131.04分となる。

賢明な皆さんならもう分かると思うが、この台は約130分に1回大当たりすれば、ボーダーになり、勝負できるように作られているのだ。「CR餃子の王将3」と同じ役モノを使ってはいるが、ここに大きな違いがある事を理解して打たなければならない。

当然、大当たりの消化時間なども含めると130分どころではないので、1日13時間営業とすると、5回も当たればフル稼働でもほぼほぼ赤字となるのだ。

今ホールに設置されている状況を見ていると、その駆け引き感が非常に難しく、残念ながら徐々に稼働は減少しつつあるように思える。

ただこの台の最大な特徴は、台のクセにある。実は台による個体差が非常に多いと感じられるのだ。トキオデラックスの時にもあったが、クセがいい台とそうでない台には倍近くの大当たり確率差があり、この台にもクセによる大きな違いが見受けられ、店は扱いにくい状況となっていると考えられる。

では実際に「どうやってクセのいい台を見抜くのか?」といったところだが、データ表示器の大当たり確率を見ていくのが1番手っ取り早い。過去数日間のデータを見て、大当たり確率が同じ傾向にあれば、大体のクセは分かる。羽根への寄り方などによっても差が出てしまうのだが、基本的には

1分間羽根開放3.2回×7.49分×1000円1回転=約1/24となる。

要は小当たりが1/24程度で当たっていればボーダーに近いという事になり、それよりも甘ければその台はボーダー以上となるのだ。

数値や式など難しい事をつらつらと書いてきたが、もっとも簡単な優秀台の見分け方が実はある(笑)。

それは、台データを公開しているホールでスランプデータを見ればよい。大体の店のスランプデータは縦軸が出玉で横軸が打ち込み数となっている。

ではどういう風に見るのか?

小当たり後にハマっている区間のスランプデータの下がり方に注目してほしい。アウトが6000個というのは1時間という事で、この台は2時間11分の13100個を打ち込んだ時に、理論値上では当たるのだが、その時の投資金額は28玉交換の場合は約17000円となる。

という事は、縦軸の消費玉数が小当たりだけで構成されている場合、13100個を打ち込んだ時に、出玉グラフが4760個より下がっていなければ、その台は理論値上では勝てるという計算になるのだ。

まぁそんなこともあり、自店を含めて色々な出玉公開サイトを見てみたのだが、甘い台と辛い台の差がかなりあるという事が分かった。その理由はこういう機種は扱いが難しく、その扱い方を理解していないホールがほとんどだからだろう。

そんな状況であれば、今ならワンチャン狙えるのではないかと(笑)。

ただこの台は、なかなか大当たりが引けずにヤメていってしまう人が多いのが現状。あくまでも大当たりは2時間に1回程度ということを踏まえて、勝負するなら長時間稼働できる時に打つことをお勧めしたいと思う。

ぜひこの「スランプデータ打法で勝ったよ」ってお話を聞かせてもらいたいと思う。

それではまた来週!