新台入替でゴッド凱旋が導入されたからといって迂闊に飛び込むな!この時期に凱旋が再導入されている理由が原因…!?

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第85回
著者
アタマキタ
来年2月1日から新しい規則が施行され、機械の仕様が大きく変わることはみなさんもご存じだろう。今週はそこに関連した大きな動きがあったこともあり業界内がバタバタしていたのだが…。

さて、新時代(暗黒時代?)を迎えるにあたり、パチンコ・パチスロそれぞれ、現行機の扱いに関して細かい取り決めがなされているのだが、その影響が既にホールに現れていることにお気付きだろうか? 例えば「ミリオンゴッド 神々の凱旋」。9月中旬頃から再導入やら増台の告知を目にし始めたと思うが、10月中旬くらいまではまだまだ増えていくと予想される。


このコラムでも何度か触れてきたが、遂に5.5号機パチスロの設置期限(中古機を除く)を迎えた。そのせいで9月は駆け込みを含めた怒涛の新台導入ラッシュだったわけだが、その裏側でじんわりとGODが増殖していたのだ。

何でいまさら? と感じた方は多いと思うが、いやいや、これからもこういったことが増えていきそうなのだ。ではなぜそんなことになるのか? …ということついて今回は書いていきたい。

大前提として、ゴッド凱旋などを含む「高射幸性遊技機」と言われるパチスロ機は、11月末日までに全設置台数の30%以下まで減らさなければならないという取り決めがある。しかし、そんなルールがあるにも関わらず、このギリギリのタイミングで逆に台数が増えていくという矛盾が生じているわけだ。これは何と言うか…「未来への担保」といったところだろうか?


現在ホールに設置されている全ての機械には使用期限が引かれているのだが、まずはそれがどのように決まるかという基本的な流れを押さえておこう。

メーカーが機械を開発すると、その台が規則上の問題をクリアしているかどうかを「保通協」という検査機関が審査。そこで問題ナシと判定されれば適合となり、ほどなく各都道府県の公安委員会に持ち込まれることになる。そして公安委員会による許可が下りるとようやく発売に漕ぎつけられるわけだが、その「許可が下りた日から3年間」が検定期間で、いわば設置期限ということだ。

ただしさらい使い続ける方法もある。3年の検定期間が切れる前に、機械の故障など問題がなく、継続して使用できる状況ということをホールの申請を元に許可を得られれば、そこからさらに3年間の使用が可能になるのだ。

この検定切れから許可を取得して使用する期間は「認定期間」と呼ばれるのだが、まあ車検と同じだと考えてもらえばよいだろう。車検が切れる前に工場などで整備・点検をして、問題なく車検証が発行されれば、その後も定められた期間は使用できるってわけだな。ちなみに、パチンコやパチスロにおいてこの追加期間に突入しているものは「認定機」と呼ばれる。


さて、問題はここからなのだが、倉庫に眠っている機械は認定機にはなれない。つまり認定を得るためには必ずホールに設置しなければならないのだが…もし近いうちに検定が切れ、かつ後々設置したい機械があったらどうするだろう? そりゃ再設置するしかないよな?

じゃあ近々検定が切れる機械って何だという話だが、それこそが「ゴッド凱旋」。つまり、認定の許可取りのために、一旦倉庫に納まったはずのゴッドが、まさにホール内に"凱旋"しているという状況なのだ。

ちなみに、主軸と言われる高射幸性遊技機の認定作業はこのゴッド凱旋で最後だと思われるが、他の機械の認定後の設置期限は以下のようになっている。ただし、あくまでこれは東京都のものなのでご注意をば。

●北斗転生
→2019年3月まで

●初代まどか☆マギカ
→2019年11月まで

●バジリスク絆
→2019年12月まで

●ハーデス
→2019年12月まで

●沖ドキ
→2020年6月まで

●サラ番
→2020年9月まで

残念なことだが、これら名機は上記期限をもってパチンコ店から完全に姿を消すことになる。店舗に設置可能な高射幸性遊技機の比率は、この後さらなる規制が入らなければ30%以下というルールは変わっていかないので、各機種の検定切れと同時にその比率は下がっていくはず。

…と考えるのが普通なのだが、一度撤去した機械であっても、認定を取得していてかつ認定期間中であれば再度設置することが可能なため、高射幸性遊技機の認定切れのタイミングで新たに別の高射幸性遊技機が取り付けられる可能性がある。そして、主軸機の中で認定日が一番あとに来るのが、ゴッド凱旋というわけだ。


おそらく、現在一時的にゴッド凱旋を増台した店舗は、11月後半をもって認定を済ませ、再度倉庫に保管することになるだろう。そして再び他の高射幸性遊技機の認定切れに合わせ、選手交代といった形でゴッド凱旋の再設置が進むと思われる。

上記の通り、2020年6月には沖ドキがホールから完全に消えるわけだが、その時店内は…ゴッドで溢れかえっていることになるのではないだろうか(苦笑)。


いやいや、笑えない事態なのだ。これだけ長い前置きをしておいて何が言いたいのかというと、そういった意図で導入されているホールがかなり多いので、新台入替で凱旋が導入されたからといって迂闊に飛び込むなという話だ。店舗の本気度をきちんと見極めて勝負しないと痛い目に遭うだろう。新装開店に踊らされて打ってみたは良いが、全く出る気配がないまま11月には減台されるというシナリオは十分想定できる。

同じような意味でケアしてもらいたい機械は…

アラジンAII
戦国コレクション2
パチスロ ゴッドイーター
スーパービンゴネオ

といったところかな。これらの機種は年内に増台される可能性があるが、認定の取得のみを目的としている可能性が高く、その後一度撤去されて、忘れたころに再登場した時、ホールの本気モード炸裂となる(笑)。

こういったところも予備知識として頭に入れてパチスロを楽しんでいただきたい。



質問を送る