パチスロを好きじゃなくならないために、現場のリアルな状況を読者に伝えるために……
- シリーズ名
- ホールサイン解読術 (毎週土曜日更新)
- 話数
- 第54回
- 著者
- 葛ヤスナリ
パチスロってむっちゃ面白くないですか? 「いや、お前は期待値しか追ってないだろ!」って言われそうですけど…。
たしかにこの機種が好きだからという気持ちだけではお金を入れないし、逆に好きじゃない機種でも「設定6が確実に入る」と思っていたら朝から打つ事もあります。そんな立ち回りで「パチスロが面白い」って言えるのかって話ですよね。
でも、これがですよ。恥ずかしくてあんまり言いたくないけど、「パチスロが好き」って気持ちが薄れたことはないんです。
自分の場合、パチスロの何が好きかというと、「設定看破の面白さ」なんですよ。パチスロの設定差が織りなす「確率的な美しさ」と言うか…そういった部分に魅せられたんですよね。
本格的にハマったきっかけの機種は「エヴァンゲリオン まごころを、君に」だったと思います。この機種でいうところの確率的な美しさはどこかって聞かれても一言では表せないんだけど、例えばベル確率。設定1〜6で1/8.04〜1/7.24というのがもう絶妙なんですよ。パッと見、これだけでも設定看破できそうですが…実際にはベルの出現率って、まぁ荒れるんですよね。実際は設定6なのに、1000G消化した時点では設定1より低いなんて事もあるし、その逆もまたしかり。
それを補完するためにレア役の出現率や特定ボーナスがあって…言い出したらキリが無いのでこの辺にしておきますが、とにかく色々な数値が絡み合って、徐々に設定が絞られていく過程にズッポリハマったんです。
考えてみると、5号機って設定看破の深みに磨きがかかった時代じゃないでしょうか。5号機初期のころは、設定6がエクストラ設定で看破が単調な機種が多かったんです。「エヴァまごころ」も設定6は分かりやすい部類でした。
そこからボーナス確率くらいしか設定差が付けられてなくて、「こんなの設定わかんないだろ!」みたいな機種が出たりして、試行錯誤を繰り返すうちに、現在の“設定が分からなそうで分かりそうな”…変な言い方ですが、そんな絶妙なラインの機種が世の大半を占めるようになったと感じています。
自分は4号機時代はお金のためにパチスロを打っていました。でも5号機になって看破の楽しさに魅せられていったんです。きっと6号機でもこの方向性は失われないだろうし、自分もまだまだ「パチスロが好きだ!」と言いながら打っていると思います。
ただ…ですよ。自分でも意外なんですが、今は別の理由から、パチスロを心の底から楽しめなくなるかもしれないという怖さも感じているんです。
実は少し前から、個人的に満足できる稼働時間が保てなくなってきたんです。ライター「葛ヤスナリ」として情報を発信する意味って、毎日稼働して現場のリアルな状況をお伝えする事だと思っています。それなのに週2、3日しか稼働できないようでは、許せませんし許されません。また、自分が読者だとしたら、そんなヤツが偉そうに現場を語っているコラムなんて読みたくないです。
葛藤を抱えながらもがいてみたのですが、時間の限界は超えられませんでした。さらに言うと、このまま悩みながら稼働していたら、パチスロを好きではなくなるかもしれないという怖さが襲ってきたんです。
それで先日、思いのたけをパチスロ必勝本の編集長に打ち明け、相談した結果、しばらくはライターとしての業務をセーブさせて頂くこととなりました。すべてを辞めるわけではないのですが、来月以降は稼働量を確保できる範囲での活動をさせて頂く予定です。
そんなこんなで…誠に申し訳ありませんが、当コラム「葛ヤスナリのホールサイン解読術」は今回をもって休載とさせていただきます。
必勝本に所属する前から携帯コラムのファンだった自分としては、このコラムを辞める時は必勝本を辞める時だという気持ちで取り組んできました。にもかかわらず、こういった中途半端な決断をした自分に少し腹が立っています。
休載が決まった今でも、これが正しい選択なのかと悩んでいます。ただ、葛ヤスナリとしてもプライベートな自分としても、守るべきは打ち手としての目線。そして「パチスロってむっちゃ面白いやん」と心の底から言えることだと思います。
本当に自分勝手な話ですが、もしも色々と折り合いがついてタイミングが噛み合った時には、このコラムを再開させて頂けたら嬉しいなぁ…なんて考えています。
それでは、またいつの日かお会いできることを楽しみにしております!!
たしかにこの機種が好きだからという気持ちだけではお金を入れないし、逆に好きじゃない機種でも「設定6が確実に入る」と思っていたら朝から打つ事もあります。そんな立ち回りで「パチスロが面白い」って言えるのかって話ですよね。
でも、これがですよ。恥ずかしくてあんまり言いたくないけど、「パチスロが好き」って気持ちが薄れたことはないんです。
自分の場合、パチスロの何が好きかというと、「設定看破の面白さ」なんですよ。パチスロの設定差が織りなす「確率的な美しさ」と言うか…そういった部分に魅せられたんですよね。
本格的にハマったきっかけの機種は「エヴァンゲリオン まごころを、君に」だったと思います。この機種でいうところの確率的な美しさはどこかって聞かれても一言では表せないんだけど、例えばベル確率。設定1〜6で1/8.04〜1/7.24というのがもう絶妙なんですよ。パッと見、これだけでも設定看破できそうですが…実際にはベルの出現率って、まぁ荒れるんですよね。実際は設定6なのに、1000G消化した時点では設定1より低いなんて事もあるし、その逆もまたしかり。
それを補完するためにレア役の出現率や特定ボーナスがあって…言い出したらキリが無いのでこの辺にしておきますが、とにかく色々な数値が絡み合って、徐々に設定が絞られていく過程にズッポリハマったんです。
考えてみると、5号機って設定看破の深みに磨きがかかった時代じゃないでしょうか。5号機初期のころは、設定6がエクストラ設定で看破が単調な機種が多かったんです。「エヴァまごころ」も設定6は分かりやすい部類でした。
そこからボーナス確率くらいしか設定差が付けられてなくて、「こんなの設定わかんないだろ!」みたいな機種が出たりして、試行錯誤を繰り返すうちに、現在の“設定が分からなそうで分かりそうな”…変な言い方ですが、そんな絶妙なラインの機種が世の大半を占めるようになったと感じています。
自分は4号機時代はお金のためにパチスロを打っていました。でも5号機になって看破の楽しさに魅せられていったんです。きっと6号機でもこの方向性は失われないだろうし、自分もまだまだ「パチスロが好きだ!」と言いながら打っていると思います。
ただ…ですよ。自分でも意外なんですが、今は別の理由から、パチスロを心の底から楽しめなくなるかもしれないという怖さも感じているんです。
実は少し前から、個人的に満足できる稼働時間が保てなくなってきたんです。ライター「葛ヤスナリ」として情報を発信する意味って、毎日稼働して現場のリアルな状況をお伝えする事だと思っています。それなのに週2、3日しか稼働できないようでは、許せませんし許されません。また、自分が読者だとしたら、そんなヤツが偉そうに現場を語っているコラムなんて読みたくないです。
葛藤を抱えながらもがいてみたのですが、時間の限界は超えられませんでした。さらに言うと、このまま悩みながら稼働していたら、パチスロを好きではなくなるかもしれないという怖さが襲ってきたんです。
それで先日、思いのたけをパチスロ必勝本の編集長に打ち明け、相談した結果、しばらくはライターとしての業務をセーブさせて頂くこととなりました。すべてを辞めるわけではないのですが、来月以降は稼働量を確保できる範囲での活動をさせて頂く予定です。
そんなこんなで…誠に申し訳ありませんが、当コラム「葛ヤスナリのホールサイン解読術」は今回をもって休載とさせていただきます。
必勝本に所属する前から携帯コラムのファンだった自分としては、このコラムを辞める時は必勝本を辞める時だという気持ちで取り組んできました。にもかかわらず、こういった中途半端な決断をした自分に少し腹が立っています。
休載が決まった今でも、これが正しい選択なのかと悩んでいます。ただ、葛ヤスナリとしてもプライベートな自分としても、守るべきは打ち手としての目線。そして「パチスロってむっちゃ面白いやん」と心の底から言えることだと思います。
本当に自分勝手な話ですが、もしも色々と折り合いがついてタイミングが噛み合った時には、このコラムを再開させて頂けたら嬉しいなぁ…なんて考えています。
それでは、またいつの日かお会いできることを楽しみにしております!!