少なくともこの生活をヤメるときは"勝てない"を理由にするのではなく、前向きな理由でヤメたい

シリーズ名
悪☆味の『ちょっといい話(仮)』 (毎週日曜日更新)
話数
第77回
著者
悪☆味
必勝本の誌面(ドロップアウト)でも書いたけど、日常的にパチスロを打っていれば、他の客の顔は自然と覚えてしまうものだ。

それが高い頻度で遭遇する打ち手となれば、特に記憶に残りやすくなる。

ただ、自分の稼働スタイルは特定のホールに通いつめる、いわゆる「ジグマ」ではないので、月に何度も打ちに行くようなホールはそれほどない。

なので、高い頻度で遭遇する打ち手といっても、それは特定のホールでよく打っている常連さんとかではなく、必然的に自分と稼働スタイルが似ている専業さんが多くなるわけだ。

それに加えて、なんだかんだで地元ホールでの滞在率も高いので、そこらへんでよく見かける打ち手もやっぱり記憶に残りやすいかな。

古いところでいえば、ニューパルサーやピンクパンサーなどを打っていた頃によく見かけていた人がいるんだけど、その人などは現在も専業としてたびたびホールで遭遇する。

お互い、顔は知っているけど言葉を交わすことはないまま20年くらいが経ち、2年ほど前から会話をするようになりました。

というのも、自分が必勝本で以前連載していた企画『職業回胴人間模様』でインタビューさせてもらおうと思って、知り合いに繋いでもらったんですよ。

まぁ、実際にインタビューをすることなく企画は終了してしまったんですけどもね。


そんな十年単位でずっと見かける顔もあれば、逆にぱたっと見かけなくなる顔もある。

自分みたいに中途半端な専業と違って、現場で必死に頑張っている専業さんはストイックですから、勝てるホールや勝てる地域を見つけたりして、自分の行動範囲外に移動しているだけなのかもしれませんが。


だけど、やっぱりここ数年に限っていえば、見かけなくなった専業さん=引退していることが多いんですよね。

たとえば、最近見ないなと思っていた専業さんが、休日に子供を連れている姿を見かけて、知り合いに聞いたみたら「彼は子供ができたことを切っ掛けに専業は引退したみたいですよ」と教えてもらったり。

あとは、しばらくぶりにホールに来たと思ったら、背広を着ていたというパターンも多いですね。引退して就職でもしたんだなぁって。

もともと10年単位でずっと見かける顔というのはそれほど多くないのですが、ここ数年は特に見かけなくなる顔が増えましたね。

引退の理由もそれぞれでしょうが、勝てなくなったり、資金がパンクして引退するのは専業にとっては本望ではないでしょう。

ただ、専業を続けるか、引退して普通の生活をするか、どちらが幸せかは本人しか分からないんですけどね。

いや、本人も最後になるまでその答えは出ないのかもしれません。

まぁでも、自分は少なくともこの生活をヤメるときは"勝てない"を理由にするのではなく、前向きな理由でヤメたいなと思いますわ。