「オエッ」とえずくので病院に行ったら、ボタン演出を一切無視するタイプのお医者様だった!?

シリーズ名
運留のふっといでぇ (毎週土曜日更新)
話数
第87回
著者
運留
まっことお恥ずかしい話で顔面が赤保留になってしまうが、齢四十半ばを迎え体のあちこちでガタをきたしているようなのです…。というのも昨年の末あたりから、胃がキリリと痛み出し、たまに「オエッ」とえずくこともしばしば。

例えば神拳ゾーンをハズすと「オエッ」。魚群をハズすと「オエッ」。激アツ演出をハズすたびに「オエッオエッ」の連発。出玉を増やすことを目的にパチンコを打っているのに、増えるのは体調不良のサインたる「オエッ」ばかり。

呼び出しランプの呼び出しに慌てて飛んで来てくれた店員さんから替えのドル箱を受け取りながら「オエッ」となったこともあり、全く失礼極まりない。いや、確かに美人さんではなかったが、決してそういう意味での「オエッ」ではないのよ、と心の中で謝りながらのパチンコでは出る玉も出んわけである。


コレではいかん。激アツのハズし過ぎで胃にマズいモノができているのかもしれん。…と、素人考えで悩みながら「オエオエ」しているいるより専門家に相談するのがよかろうと、重い腰を上げて近所の病院へ行ったのが2週間前。

とはいえ別の不安の種も生まれてしまいました。胃を調べるとなると胃カメラが登場するらしく、周りが言うには胃カメラを飲むというのはものすごくツラい行為らしい。できれば飲まずに何か納得のいく解決法をお医者さんにご教授いただければと診察室のドアを叩いたわけです。


「どうしました?」というお医者さんに「オエッとえずくんです」と答える自分。

「オエッとえずく? それは胃が悪いようですね。では胃薬を出しておきましょう」


いやいや、胃が悪いのは自分でも重々分かっておる。そんな簡単に済まされたんじゃマツキヨで胃薬買って屁ぇこいて寝るわい! つってもう少し食い下がることにした。


「あと先生。タバコも吸うし、お酒も飲むんです」

「タバコもお酒も胃に悪いですな。胃薬を出しておきます」

「いや、先生。何かこうしっくりくるような具体例みたいなものとかはないですかね。コーヒーも飲むんですが…」

「コーヒーは別に胃に悪いわけではないんですが、胃薬を出しておきます」

「…」


まったくもってクールなお医者さんだ。こいつはボタン演出を一切無視するタイプやな、つってアツくなった自分。


「いや、先生! もう、なんか怖いんで胃カメラを飲ませてください!」


と、とうとう自分から禁断のお願いをしてしまったのでした。ちなみにお医者さん「はいはい、胃カメラね」つってやっぱりクールに予約を入れるのでした。く〜、なんか悔しい。


そして2017年8月某日。ついに運命の胃カメラ初体験の日がやって来たのであった。ドキドキしながら処置室に入る自分。

まずはカメラを通りやすくするためにのどの麻酔から。ドロドロのゼリー状の液体を口に含ませた上で「喉を狭めてしばらくそこに留めるように」という指示を受ける。こんな感じでいいのかしら? と初めての体験のため、手さぐりもとい喉さぐり状態でゼリーをのどに溜める自分。

何だかのどの感覚がなくなっていくのが分かります。これならのどから管を通されてもなんとかなるんじゃね? と考えた自分が甘かった…。


さて横になって、と口にマウスピースをつけられた自分の目の前にお医者さんが持ってきたのが真っ黒な管…というかケ、ケーブル!? プレステを接続する時に苦労したテレビのケーブルが一番近い形状。コレをのどからブッ刺して胃まで到達させるのか…と思うと不安で顔面が青保留になるのが分かるくらい。

ではいきます、口から息をせずに鼻呼吸でお願いします、なんつって、いや、先生、急用を思い出したんで明日また来ます、と言いたいがマウスピースを噛んでいる状態でうまく発声できないまま、ケーブルが口の中にグググッ!

一気に噴き出す汗と涙と鼻水とよだれ。顔から出る液体を全部放出しながら必死で鼻呼吸に集中する自分。

す〜は〜す〜は〜。と、お医者さんが言ってくれるんです。「うまいですよ〜。鼻からちゃんと呼吸できてますよ〜」と。単純な自分はほめられた嬉しさから「す〜、は〜」しながら涙とよだれを垂れ流し、十二指腸あたりまで見てもらって終了〜。

は〜、噂には聞いていたがこんなに胃カメラって大変だったのね。結果は食道が荒れているので逆流性なんとかとかいう病名でした。ま、お酒とたばこは控えめにね、てな診断で終了。


やっぱり齢も齢。あんな思いをするくらいなら普段から健康に気をつけようと思う夏でした。

安心したらパチンコの調子もよくなったよ。