○○さんが30パイが好きって言われても俺には関係ないけど…一体何を言いたい?

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第70回
著者
アタマキタ
それでは今週も質問に答えていこう!


【仙の太郎さんの質問】
ふと思い出したんですが、昔は店内のマイクパフォーマンスがありましたよね。いつからなくなったのか、なぜなくなったのか教えて下さい。しょうもない質問ですんません。


【回答】
これは徐々に減って来たのだろうけど、平成7年頃がターニングポイントだったのかな? 渋谷にマルハンができた頃あたりから段々とやらなくなってきたように記憶している。

個人的にマイクパフォーマンスは聞いていて心地よいのだけど、大抵の人はうるさいと感じるようだ(実際、うるさいだけの行き過ぎたパフォーマンスもあったのは確かだが)。そういった事情に加え、「射幸性を著しく煽る行為」として警察からも指導されることもあるのだから、まあ踏んだり蹴ったりというか、時代が変わったということなんだと思う。


また、台のサウンドの進化の影響も大きいよな。かつてのぱちんこは払い出しの「チンジャラ」という音しかなく寂しいもので、店内の雰囲気づくりという意味では何かしらのBGMだったりマイクパフォーマンスが求められていた。

しかしいまはそれぞれの機械で様々なサウンドを楽しむことができるし、それ自体を最大に売りにしている機械もあるほど。そういった変化の中で、台の音がよく聞こえるようにと、有線放送などを止めた店もあったぐらいだ。

ミュージックロムなどが改良されて台の音楽を楽しめるようになったことで、それ以外は雑音と感じるお客さんが増えたのは確かだろう。そういう意味では自然な流れでいまのような形になったのではないか。



【名前記載なしさんの質問】
東京都で貯玉再プレーを無制限にしているホールが結構ありますが、あれはいけないんですよね? あと低貸しスロットがないくらい昔の話ですが、千円でメダル50枚ではなく200枚くらい出てきたのですがホールのミスですか?


【回答】
再プレイ上限の玉(コイン)数というのは、一般的に決められている。そんな中、無制限というのは無責任ではあるが、公安委員会条例で定められているわけではないので、やったからと言って罰則があるわけでないのだ。あくまで同業が集まる組合の中で決議された、いわば『身内ルール』。

少しでも好条件で打って貰って客数を増やそうということなのだろうが、ユーザーにとっては良い店なのかもしれないよな。まあ同業者としては良い迷惑なのだが…。

それから1000円で50枚ではなく200枚も出てきたのは、単なるメタルサンドの故障。速やかに教えてあげて欲しい(苦笑)。



【Shio-2さんの質問】
店内BGMって、何かしら店側からのサインってあるのでしょうか?

いや、新台初日とかは分かるんですよ。バジ3初日に甲賀忍法帖が流れたり、ルパンThe Endの時にルパンが流れたりとかはですね。でも、全くそうじゃないド平日の通常営業日とかにいきなり「それ流す!?」みたいな曲がかかる時があるんですよね。そういう時は設定を使ってるのかな? と勘ぐるんですが、全台とかはないんですけど、1台ぐらいはありそうに感じます(まあ、自分で判別してないので結局のところ設定なんてわからないんですけど…)。

店舗としてはせっかく投入した高設定、打たれずに営業が終わるよりはアピールしたいのかなと思いまして。まあでも、それを大っぴらにすると警察の方々がうるさいので大きな声で言えないかとは思いますが、そういった告知のやり方は他店舗の事例からあるのか、できればぶっちゃけて頂きたいです。


【回答】
この類のイベント機種示唆は実際によく見かけるよ。なんだったらDJブースまで構えて、「本日のイチ押しミュージック」とかを店内入口付近などに貼り出して堂々と告知していた…なんてケースもある。

店側の気持ちはShio-2さんの言うとおりで、実際に甘い設定を入れても気付かれなければ意味がないわけで、使っている以上はどうにかしてその台に座ってもらいたい。故に、その機種が容易に連想しやすい音楽などを流して告知するケースは実際にあるし、その気持ちは分からないでもない。

また「音楽」に関しては、録音でもしていない限り証拠は残らないからやりやすい部分はあるんだよな。もし警察から指摘されたところで、それがイベント機種示唆と勘違いされてしまうなど想像すらしなかったと言えば、とりあえずお咎めもないだろうし。


他の連想パターン(苦笑)で言えば、キャラクターグッズの販売なんていうのもあるよ。景品を扱うカウンター周りではなく、なぜか入り口付近にワゴンブースを設け、ジャグラーグッズやまどか☆マギカのフィギュアなどの販売を、日時を指定して行なっていたりする。

ちなみに、ハイビスカスの鉢植えを販売していたケースがあったのだが、これはもう何を伝えたいのかさっぱり分からないよな。ハナ系の30パイなのか、沖ドキなのか? それとも海物語の沖縄なのか、はたまた餃子の王将の超級モードなのか?


また最近多いのが、メダルを流している時に店員がゴニョゴニョ…言うやつ(苦笑)。

店員「明日ですが、○○さんというライターさんが来店します! ○○さんは30パイのスロットが大好きです。よろしくお願いします!」

なんのこっちゃだよな(笑)。最近は読者の皆さんもこういうシーンに出くわす場面が増えてるんじゃないかな? この時はちょっとからかってみたのだが…


アタマキタ「○○さんが30パイが好きって言われても俺には関係ないけど…。それ、一体何を言いたいんだよ?」

店員「明日○○さんが来店されて30パイの機械を打つんで狙い目なんですよ!」

アタマキタ「狙い目…っていうのはどういうこと?」

店員「明日は30パイは全台設定5か6しかないんです!」

アタマキタ「お前絶対それで間違いないな!? もし判別して5か6じゃなかったら、詐欺罪でお前を訴えてやるからな。ちょっと名札の写真を撮らせろ!」

店員「ひっ…す、すみません! 全台5か6しかないと言いましたが、そんなことはありません。低設定も…あります」

アタマキタ「…(あっさりと認めやがった)」


まあこれはおふざけだが、最近はこういう耳打ち系が増えているように思う。

後日談なのだが、まさにこの時のスタッフがうちの店に面接に来たので色々と聞いてみた。すると、前の店を辞めた理由が、嘘のイベントや設定をお客様に言えと指示され、これ以上嘘をつくとことが嫌になったらしい。

さらに話を聞いみると、その店はイベント命で、接客とか挨拶とかどうでも良いらしく、「とにかく客にあることないこと吹き込んで盛り上げろ!」という姿勢だったとのこと。

すべてのパチンコ店がこんな店だと思われたくはないが、実際にこういったホールが存在するというのは、残念ながら事実である。積極的に告知をしている店が、あたかもチャンスがあり優良店ではないかと感じてしまうのだが、こんな落とし穴があるということにも充分に注意を払った方が良いだろうな。


あの手この手を使って手っ取り早くファンを呼び込もうという気持ちは分からないでもないが、もう時代は違ってきているのだ。そのうち負けた客や競合店に密告され、挙句に指導を受けて中止…なんてことになるだろう。

そんなことばかりしていたら営業なんて成り立たなくなってしまうし、そんなことなら平日の何でもない日に、サラッとバジを全6にした方がお客様の信用は掴めるんじゃないかな? 少なくとも俺だったらそうするけどな。


それでは今週はこの辺で! 質問もお待ちしております!



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