規則改正へ警察庁が意見募集

シリーズ名
業界最前線パチンコ・パチスロ新機種発表会 (不定期更新)
話数
第254回
著者
宇惨臭蔵


2017/7/11
風適法改正とパブコメ募集

パチンコやパチスロといった遊技機の基準となるのが、業界を所管する警察庁が定める「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則及び遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」、通称「規則」と呼ばれるもの。現行規則は2004年から施行されているが、カジノ推進法(IR推進法)の成立を受け、ギャンブル依存症対策を盛り込み来年に2月に改正・施行されることが決定した。

それに先立ち、警察庁のホームページでは「国の行政機関が政令や省令等を定めようとする際に、事前に、広く一般から意見を募り、その意見を考慮することにより、行政運営の公正さの確保と透明性の向上を図り、国民の権利利益の保護に役立てることを目的」に7月11日より規則改正案が公表され、8月9日までの期間パブリックコメントが募集されている。

規則改正案の内容は、噂されていたように出玉関係規制が主なものであるが、出玉情報等を容易に確認できる遊技機に係る規格の追加、パチンコへの「設定」の導入、管理者の業務の追加などについても改正される。


まず出玉関係規制では、パチンコの標準的な遊技時間として4時間試射した場合の基準が新たに設けられ、その際、「獲得できる遊技球の数が発射させた遊技球の数の1.5倍に満たないもの」であることが追加された。

1時間の打ち出しが最大6000発なので4時間なら24000発、その1.5倍となれば36000発の払い出しとなる(打ち出しが24000発なので差玉なら12000発)。4時間で12000発しか増えないとなると、かなりマイルドな仕様になるのは想像に難くない。ちなみに同条件での下限も設定されており、打ち出した玉の2/5を下回るものは認められない。

さらに従来から設定されていた1時間、10時間の規格についても4時間の規制と同程度の厳しさとなるよう見直しが行なわれ、いずれも現行の3分の2程度の水準に抑えられることになる。


パチスロについてもパチンコ同様に4時間相当、1600ゲームにおける基準が新設され、投入分の1.5倍を超えないものとされた。1600Gであれば3枚がけで4800枚、その1.5倍は7200枚となるが、差枚だと2400枚ということに。4時間(といってもかなりゆっくりめだが…)で2400枚ということで、瞬発力は大きくダウンすることになるだろう。

また大当たり出玉規制の強化として、パチンコにおいては1回の大当たりで獲得できる遊技球数の上限が現行の2400個から1500個へと引き下げられ、パチスロも同様に獲得遊技メダル数の上限が480枚から300枚へと引き下げられる。


さらに出玉情報等を容易に確認できる遊技機に係る規格の追加は、かねてから登場するといわれていた「封入式パチンコ」が新たな規格として認めるもの。これは釘等をホール側が一切手を加えることができないため、それに付随する形でパチスロ同様、パチンコにおいて「6段階設定」の搭載が可能となった。

管理者の業務の追加は、「客がする遊技が過度にわたることがないようにするため、客に対する情報の提供その他必要な措置を講ずることをぱちんこ屋等の管理者の業務として規定される」とし、のめり込み防止がホール側の業務として新たに規定されるもの。


規則改正が行なわれると現行規則の機種は撤去の流れになるが、検定取得日(認定日)から3年間は設置できるという経過措置も設けられている。ただしこれは、その期日を過ぎれば撤去しなければならないということでもあり、現行規則のパチンコとパチスロは、オリンピックが開催される2020年をめどにホールから姿を消すことになりそうだ。

なおパプリックコメントは「広く一般から意見を募り」となっているので、パチンコ・パチスロはどうあるべきか、それぞれが思うことを積極的に提出しておくのはどうだろうか。


(宇惨臭蔵)