海物語IN沖縄4甘デジのシマでプッシュボタンが消えたあとに超絶連打するばあちゃんと遭遇

シリーズ名
とら × パチ (毎週火曜日更新)
話数
第71回
著者
たいがー山本
まいど! たいがーです。

読者さんらは何をきっかけにパチンコをするようになったのでしょう? 俺はガキの頃に父親に連れていかれたのが最初で、床に落ちている玉を拾っては景品カウンターでチョコレートに交換してもらうということに味を占めたって感じかな。それで、ワケも分からず空き台なんかも打ったりして、そこそこ出たことからもっとたくさんのチョコを貰えることに喜んでいた記憶があります。

でもその後…出禁を喰らっちゃったんですよね〜。

そりゃそうですよ。なぜって、ガキの分際で一人でホールに入って同じ行動をしてたわけですから。もう来たらあかんよとパンチパーマのおっちゃんに怒られてしまいました。

…が、それだけで終わらずですね、数日後、今度は父親からこっぴどく叱られたのです。おそらく、店員さんが俺が一人で来たことを父親にチクったのでしょうね。そんな経緯もあって、「早く大人になってパチンコしに行こう!」という想いが募っていったんだと思います。

今では嫌でも打ちに行かなくてはならない立場ですが、もしタイムマシンがあれば…学生時代に行って俺自身に言ってやりたいですよ!

「パチンコは適度に楽しむ遊びです!」

ん? どっかで聞いたことのあるフレーズやな…。ほな、今日も元気にホールに向かいますか!



2017年05月22日(月)

俺が通うホールが海物語のイベントをするようなので、今回は恒例の梅田巡回はお休み。とはいえ、午前中に整骨院の予約があるので朝イチから飛び込むわけではありません。しかもしっかりとランチをいただいてからの入店でしたし。

こんなに余裕こいてて台が取れなかったらアホですが、まぁあのホールに限っては大丈夫でしょう。

『ん? いつもと変わらんねんけど…』

ホールに入るやいなや、まずは沖海4の羽根デジのシマへ向かったのですが、客付きはいつもと何も変わりません。気になる点と言えば、親の仇のように激しくボタンを強打しているばあちゃんに面喰らったくらいです。

『この光景だけは海のシマって感じやけど…。ちょっとこのばあちゃんのボタン強打はやり過ぎ感が半端ないな…』

基本的に俺の知る海のシマでのボタン強打プロは、リーチ図柄が該当する大当たり停止位置の半コマ手前くらいからドツくのですが、このばあちゃんは何を基準にプッシュしてるのか見当がつきません。まあ、この人はこの人なりに楽しんでいるんやろうと無視することにして、各台の釘状態の方に注意を向けていきました。


やはりイベントと打ち出しているだけに、ほとんどの台でヘソが先週より板2枚は開いた感じです。それならどこに座ってもいいかと思うのですが、既にこのシマには俺のお手打ち台が存在しているのです。それは、ネカセが他よりも良く感じられ、更にワープ入口も若干の開け調整の台です。

念のためその部分をチェックしてみると、先週と何も変わらないことから、今日はこいつに決めた! と、思ったのですが…

『あのばあちゃんの隣って嫌やなあ。しかも、空き台だらけのシマでわざわざ隣に座るのって、なんだか気が引けるわあ』

マジで躊躇しましたが…これは妥協できないですね。とりあえずお隣の邪魔にならないよう静かに着席し、タバコは置いたものの、吸えない環境やと自分に言い聞かせて貸玉ボタンをプッシュしました。


ちなみに俺が選択したのは「ハイビスカスモード」。海物語シリーズでは頑なに海モードでしか打たない俺ですが、先週の稼働からこのモードでのみ打っています。

その理由は「羽根デジではよく液晶のハイビスカスがチカチカとしてくれる」という理由だけ。そもそも海モードでは、常に魚群待ちみたいなところがありますが、このハイビスカスは魚群よりも早いところでチカチカすることが多いのでお気に入りになりました。


とにかく俺は自分のパチンコに専念しようとだけ考え、先程から隣で景気よく弾かれるボタンのことなど一切無視しました。その集中のおかげか、10K入れて試行した回数は262回転。

『このレベルならなんとかなるっしょ。それにしても隣のばあちゃん、俺がここまで回す間に通常時の大当たりを3回も引いてるやんけ…』

隣のことなど一切無視! と思っている割にはきっちりチェックしていたり(笑)。でも、この間にちょっと感じたことがあるのです。

『このばあちゃん、この台のことを全然分かってへんわ。つーか、パチンコ自体を分かってないっぽい。このヒキの強さはいわゆるビギナーズラックかも!?』

そう思ってからは不思議と隣が気になって仕方ありません。その一番の理由が、俗に言う「おやじ打ち」全開だったからです。保留がフル点灯しようが、大当たりラウンドが終了しようが、とにかくハンドルは握ったままの打ちっ放しなのです。あまりにもったいなくて…。

『こういうばあちゃんが居るからホールも甘めな釘調整してくれるんやな。しかし、これでも大当たりしまくるから本人は楽しいんやろなあ』


一方の俺はというと、ハイビスカスモードが少々ウザく感じてきました。シャンシャンシャンというサウンドのたびに「もっと揺れろ!」と念じることに疲れてきたんですよね。やっぱり海モードで静かに魚群待ちしている方が心落ち着くのかもしれません。

…と、思っていたらノーマルビタで大当たりしてくれました!



投資金額15K。これでSTをスルーしてしまうと辛い展開になるなと思っていたら、なんとか3連してくれました。

とりあえずはひと安心。次は早い大当たりを! と打ち続けると…持玉全滅寸前でなんとか当たったものの2連で、ジリ貧の雰囲気が漂っています。

そんな俺を尻目に隣のばあちゃんは絶好調! 時短終わっての保留での大当たりやアイマリン大当たりを2連発するヒキ強っぷりを発揮しています。さらにウリンチャンス時の画面タッチ時はすこぶる奮っていて、シマが揺れるほど力強くガラスを押しはるのです。もうね、ここまで派手にやられるとウザイとかそういうレベルではなく、どうぞお好きなようにとお手上げですわ。


ところが、ここまで一切関知しなかった俺でも口を出さずにはいられないことが起こりました! そして、この時点でこのばあさんは超絶ビギナーだと確信したのです。

「それは押さなくていいよ! ここを押せばいいから!!」

なんとこのばあちゃん、大量の持玉があるにもかかわらず、貸玉ボタンをプッシュして上皿に玉補充をしたのです。

先週あたりからこの方を見掛けるようになったのですが、遊技終了時にホールスタッフを呼んで景品交換しているのを二度ほど目撃。その時はきっとパーソナルシステムのことがよく分からないのかな? 程度にしか思ってなかったのですが、ここで俺はこのホールの悪意みたいなものを感じたのです。

『なんも知らん高齢のビギナーに無駄な金を入れさせよったな。出た玉はここに表示されて、このボタンを押せば500円単位で玉が出ますよくらい教えるのは簡単なことやろがーっ』

この持玉払い出しのことがきっかけとなり、このばあちゃんはやたら俺の方を向いて何やらお伺いをたてるような表情で俺を見てくるようになりました。このばあちゃんが打ってるモードも俺と同じハイビスカスです。俺はリーチ発展からのボタンプッシュで「キュイン♪」と軽快に鳴らしていたのですが、このばあちゃんはボタンを叩きまくるのに、なぜかその時だけはプッシュしないのです。で、そのプッシュ表示が消えて液晶に図柄が表示された途端、狂ったようにボタン連打が始まります。

『もしかして「PUSH」が分かってない? そやなあ、昭和の時代、あの戦争時代も必死で生き抜いてきた人やもんな。英語が読めなくても恥ずかしいことなんてないよ』

見るに見かねてのような格好になってしまい、俺はこのばあちゃんの台にプッシュの表示が出るたびに「ボタン押して!」と声を掛け、そのタイミングが間に合いそうにない時はお節介にもばあちゃんの台に手を伸ばしてボタンプッシュするという行動に出ました。

「キュイン♪」

「ありがとう」

ばあちゃん、満面の笑みで俺を見ます。いや、俺が当てたわけじゃないんだよという説明をするのも面倒なので、俺は「良かったですね」と返すだけしかできませんでした。

とにかくノーマルリーチでも該当図柄が通り過ぎようとすると猛烈に連打するこのばあちゃん。この様を見ているとどこぞの誰かが教えたか、真似をしたんだと思うけど、まあこのばあちゃんは今猛烈にパチンコを楽しんでいるんやなと、自分の台そっちのけになってしまいました。

「きゃっ」

また何が起こったのかと隣に目を向けると、画面にはウリンチャンスが。

『きゃっ、とか言って、このばあちゃんかわいいのお〜』

年の頃は80歳は過ぎていると思われるこのばあちゃん。パチンコで勝って景品を孫に持って帰ってやろうたって、孫も成人してるんやろな〜。家に帰ったら嫁に邪険にされるからホールに来るようになったんかなあ。などと考えているうちに、なんと俺の持玉は壊滅寸前に…。

対して、隣のばあちゃん。ほぼ万発に近い出玉でフィニッシュし、席から立ち上がるのも一苦労でホールスタッフに抱えられながら景品交換に向かっていました。


『おいおい、俺の今日の稼働はボランティアかあ? つーか、ボランティアなら報酬ゼロやのに俺は15Kも使ってるぞ…』

時刻も18時を過ぎ、これはいよいよヤバイことになったな…と考えていたら、俺の耳元で囁く声が…!?

「また色々教えてね。これ、どうぞ」



くぁー! なんてかわいいばあちゃんなんや。たぶん、余り玉でだと思うけど、素直に嬉しいっす! さっきのばあちゃん、もしかして俺のおかげで勝てたなんて思ってないやろな? そんなことより、この後、俺はどうなるんや?

まあ結果から申し上げますと、上皿だけになったところでもうこの勝負を諦めました。ところが、なんの変哲もないサメのシングルリーチで中出目再始動で大当たりしたのです!

『これ、単なる延命処置やろ…。もう諦めて帰ろうと思ったのに』

いやいや、パチンコは最後まで諦めたらあきません! 今日はビギナーの方にパチンコの楽しさを少なからず伝えたはずです。そんな俺をパチンコの神様が見放すわけありません!



ほほ、奇跡ですな。16Rも2回あったので、一気に取り戻しましたよ(笑)。

といっても、日当には全く届いていません。いいんです。今日はボランティア活動して少なくともプラスで終われましたから。


読者さんもホールで高齢のビギナーさんを見掛けたら、ぜひとも積極的に色々と教えてあげて下さいね。我々がこうしてパチンコを楽しめているのは、じいちゃんばあちゃんのおかげなんですから。

ほな、また来週! それまでじゃんじゃんバリバリ稼いでや〜!!


【CRスーパー海物語IN沖縄4 withアイマリンSBB】
大当たり…28回

稼働時間…12:00〜19:30
投資…15000円
回収…22000円(3.3円)
収支…+7000円