裏モノの話を聞かなくなった今は、昔に比べたら健全かもしれない

シリーズ名
回胴皇帝的必勝塾ドッカーン (毎週木曜日更新)
話数
第67回
著者
スロカイザー
先日、小腹が空いたので視界に入ったマクドナルドのドアを開けた。

この店で私が注文するメニューは大体決まっており、安めのハンバーガーのセットでサイドメニューはチキンナゲットだ。いつものように無料スマイルを振り撒いている店員さんに己の食欲を伝えようとしたら、「裏メニュー」なる文字が目に飛び込んできた。

大々的に宣伝しているのに裏メニューとは何ぞ、と禅問答のような気分を感じつつも、とりあえず気になったのでそれを注文。


私が頼んだ裏ダブルチーズバーガーは、ガーリックチリを加えたいつもよりスパイシーなハンバーガーとなっていた。なるほど、裏はトッピングが変わるのだな。

牛肉と唐辛子の相性の良さはいうまでもなく、舌鼓でセッションが行なえるほど。一時期、マクドナルドは健康を意識した新メニューの開発に血眼になっていたが、ここ最近は違う。ようやく「健康を意識している人は、そもそもマクドナルドに来ない」という真理に気づいたのだろう。

いつまでこの裏メニューがあるのかは知らないが、しばらくお世話になりそうだ。


さて、裏というとアウトローなイメージがあったりして、中二心をくすぐるというもの。「裏コード、ザ・ビースト!!」に鳥肌がたったのは私だけではないハズ。そして、そのザ・ビーストの活躍を見て、何とも言えない気持ちになったのは私だけではないハズ。

また、パチスロも裏とは無縁というわけではなく、裏モードやら裏ボタン、裏コマンドなど、様々な裏が存在する。黄門ちゃま喝の裏挑縛りは楽しかった。

そして、忘れてはいけないのが、解析値を超えたハマリと連チャンを繰り返す、裏モノの存在だ。ようするに違法改造したパチスロだ。今ではさっぱり話を聞かなくなったが、パチスロといったら裏モノというイメージが強かった時期もあった。

かなり昔の話にはなるが、地域によっては必ずといっていいほど一機種は裏モノが存在しており、設置してある機種が全て裏モノなんてところもあった。

ただ、一番驚いたのはそんなホールは目立たないところにひっそりと建ってる…というのではなく、駅前に堂々と出店しており、すぐ近くに交番があったりしたことだ。ホント、色々と異常だった。だが、楽しかった。まぁ、私の住んでいるところが、裏モノ天国とまで呼ばれていた神奈川だったせいもあるが。

パチスロ必勝本も裏モノ特集の企画があったほどで、読者に情報を求めていたこともあった。「裏と聞いて取材してみたが、どノーマルだった」なんて笑い話も、企画に携わっていた人から聞いたことがある。


最近「パチスロは健全な遊びです」、「大人の娯楽です」という文言をよく見かける。たしかに裏モノの話を聞かなくなった今は、昔に比べたら健全かもしれない。だが、1時間で2〜3万円ぐらい失う恐れのあるギャンブルであることは変わらない。正直、パチスロは表でも裏みたいな存在だ。

私はそんなパチスロを否定しているのではなく、そんな胡散臭いパチスロが好きだ。旧時代的な嗜好かもしれないが、怪しい連チャンが大好きだ。いつまでも、この業界は胡散臭くあり続けるべきだとすら思っている。


以上、そんな考え方が通じなくなる時代になり、若干寂しさを覚える古い人間のスロカイザーでした。ああ、血が沸騰するようなギャンブルがしたい。