押忍!番長3の評価は……心から面白い!ガチも良いけど、やはり「パチスロは見せ方が全て」だと思う

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第60回
著者
ラッシー
ちょっと前までART機に対してネガティブな印象を持っていたが、やっと心から「面白い」「打ちたい」と思える機種がポツポツと出てきた。

そこで感じたのは、やはり「パチスロは見せ方が全て」ということ。これだけではピンと来ない方もいると思うので、今回はそれを語っていくとしよう。


最近のお気に入りは「押忍!番長3(以下、番長3)」だ。

ゲームシステムは従来の番長シリーズから大きく変更され、ベルがかなり重要な役割を担っている。正直なところ初めて打ったときには「こんな大胆な変更をして大丈夫なのだろうか」と不安になった。だが、実際にホールで打ってみると、これが面白い。

俺が番長3で語りたいのはART「頂JOURNEY」中について。通常時もゾーンとなるベル回数が存在したり、特訓がアクセントになっていたりと語るべき要素は多々あるが、今回はあくまで頂JOURNEYについてだ。


——叩きどころがハッキリしている!

すでにご存じの方も多いだろうが、1セット目と3セット目(厳密に言えば1日目と3日目)は番長ボーナス(BB)当選のチャンスとなっている。ちなみに6日目と10日目も同じようにチャンスとなるようだが、これを目標にするにはちょっと頑張る必要があるので、今は置いておこう。

BB消化中は頂JOURNEYのセット数上乗せを期待できるだけでなく、BB中に獲得した全てのベルが頂JOURNEYの対決カウンター(ベル回数)に加算される。一度頂JOURNEY中にBBを引けば、BBの重要性に気付くハズだ。


頂JOURNEYに突入したら、まずは1日目でBBを射止める。もしスカしたらどうにか3日目まで繋ぎ、3日目でまたBB当選を狙う。初当たり時の目標が非常に明確で分かりやすい。

轟大寺ステージへ移行すれば、BBカウンターによる対決発展が確定する。この対決を制すればBB確定となるわけだ。

対決カウンターからの対決ならば、たとえ敗北したとしても諦めがつく。しかし「勝利=BB確定」となるBBカウンターからの対決は、簡単に落としてはいけない! このヒリヒリ感は、なかなか他機種では味わえない。

もちろん対決中はベルのヒキが重要。毎ゲームで「ベル来いや!!」と願いながらレバーを叩くことになる。叩きどころが至極分かりやすいのだ!


ちょっと熱く語ってしまったが、このことを普通のテンションで言うと「ARTの1・3セット目は擬似ボーナスが当たりやすく、セット数上乗せしやすい」ということになる。特定のセットだけ上乗せのチャンスとなる機種は他にもたくさんあるだろうが、番長3はその過程と見せ方が非常に上手い。

BB当選のチャンスを、頂JOURNEY始まってすぐの1日目と3日目に配置したのも素晴らしい。ART駆け抜けという悲劇が割と頻繁に起こる昨今で、ARTが始まってスグに大きなチャンスが用意されているのは喜ばしいことだ。

ちなみに番長3の他にもART中の見せ方が非常に上手い機種がもう1機種があるのだが、その機種についてはまたの機会に。その機種も内部システムこそ複雑だが、見た目は非常にシンプルで分かりやすく、アツいポイントがハッキリと目に見えるという特徴を持っている。


ここまで番長3について書いてきてアレだが、「見せ方の上手い機種」と言われて真っ先に浮かぶのが「銀河英雄伝説」だ。ずいぶん古い機種になるが、あれほど「上手い」と思った機種はなかなかナイ。

特筆すべきは言わずもがなART初期ゲーム数の見せ方だ。

「銀河英雄伝説」のART初当たり時は、まず状況に応じテーブルが決定。テーブルは通常テーブル・天井テーブル・特殊テーブルの3種類だ。次いでテーブルを参照して7揃い回数が振り分けられる。そして7揃い1回につき、ART33Gor99Gを獲得する。

たとえば「7揃い12回」が選択され、全て33Gだったなら、ARTの初期ゲーム数は396Gとなる。これを7揃い→33G上乗せ→7揃い→33G上乗せ…といった感じで、どこまで続くか分からないように見せている。

一般的な初期ゲーム数不定のART機なら、唐突に「396G!(バーーーン!!)」と表示されることだろう。いきなり3ケタゲーム数を叩きつけられるのも興奮するが、あの「どこまで揃い続けるんだろう」というドキドキ感は斬新だった。

たとえ同じ上乗せゲーム数でも、あえて時間をかけてゆっくりと興奮させる。名機かと問われれば意見の分かれる機種かもしれないが、あの「G.Sラッシュ」のことは一生忘れないと思う。


ちなみに当コラムでお馴染みの「パチスロ蒼穹のファフナー」も見せ方の上手い機種の1つだ。

あのルガーランス役モノから放たれた玉が回転体のVに入るか否かは、レバーを叩いた時点ですでに決している。いじわるな書き方をすれば「ヤラセ」だが、それを忘れさせるほどの興奮度。V入賞に大きな恩恵があるからこそ、あそこまで興奮できるんだけどね。

すでに決まっている演出と分かりながらも、あそこまで人を興奮させるのはスゴい!


パチスロ「モンキーターン」の継続を賭けたレースもそう。継続or非継続を呆気なく告知する機種も多いけど、あれは本物のボートレースのようにアツくなれる。これもレース前から主人公の勝敗は決まっているけど、それでもアツくなれるんですわ!


「ガチ抽選が良い」なんていう人もいるかもしれないけど、俺はガチじゃなくても良いと思っている。重要なのは見せ方。たとえ結果がすでに決まっている演出であっても、それを感じさせない見せ方になっていればイイ。

前に当コラムで書いたかもしれないけど、いくら法則性を作り込んだって、プレイヤーが気付かないようなら失敗ですよ。最近のプレイヤーは昔よりシビアで、初打ちから面白いと思わせないと「また打ってみよう!」となってくれない。

まずは目に見える分かりやすさ、見せ方が必要なんじゃないかな。単純にザワザワさせとけば良いってモノじゃないからね。