ジャグラーのREG先行台はダメだと分かっているけど打ってしまう『2つの理由』
- シリーズ名
- 町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
- 話数
- 第59回
- 著者
- ラッシー
ナゼこんなことになるのだろう。
ワケが分からないよ。
頭上のデータ表示器を眺める俺の目は、生気を失っていたに違いない。さながら廃人のように。
打った機種は「ニューアイムジャグラーEX」。総ゲーム数3733Gで、ボーナス合算出現率は約1/143。設定4をやや上回っているくらいか。
なぜこんなことに。
いや、これは予想していた通りの結果だったのだが…。
遡ること今から1年半ほど前、俺はとある番組にゲスト出演することになった。MCの女性に立ち回りを教える指南役という立ち位置だった。
詳細は省くが、その女性が良いジャグラーを見つけたと言ってきた。台のデータを見てみると、たしかにボーナス合算は設定6を凌駕している。だが…
俺 「う〜ん…悪くはないけどね」
女性 「エエっ!? ダメですか?」
俺 「俺の経験上だけど、思いっきりREGが先行してるジャグは出ない(キリッ)」
女性 「…そうなんですか?」
俺 「たぶんずっとREG先行のままだよ(カメラ目線)」
女性 「はぁ…とりあえず打ちます」
俺 「…(打つんかいっ!!)」
およそ2時間後ーー
女性 「うあぁぁぁぁ…」
俺 「ほら、言わんこっちゃない(ドヤァ)」
女性はモノの見事にREG回数だけを重ね、それはそれは綺麗に負けていった。
「ジャグのREG先行台は閉店までREG先行のまま」
オカルトである。でも実際に思いっきりREGが先行しているジャグを打って、幸せになった記憶がない!
「REG出現率は6以上なんですぅ〜」とか言いながら、じゃぶじゃぶとサンドに紙切れ(と化したモノ)を注ぎ込んだツラい記憶ばかりが蘇る。
そして俺は学んだ。「思いっきりREGが先行しているジャグは、打ってはいけない」と。やはりBIGもバランス良く当たっている台がホンモノの高設定なのだ! と。だから指南役の俺はMCの女性にも忠告した。
だが……
実際は俺も座ってしまう! 惹きつけられる! 説明のしようはない!
これまで幾度もダマされ、幾度も欺かれ、辛酸を舐めてきたにもかかわらず!
ダメだと思っていのに、なぜ座ってしまうのか。負けて帰る夜道、月を見上げながら冷静に分析してみた。思い浮かんだのは2点。
[1] REG先行のまま閉店を迎えるなんてやっぱりオカルトだと思っている
[2] もしココからBIGの連打でREG回数をマクって勝ったら気持ち良いだろうなぁ…という欲望
[1]はもちろん低設定っぽい台は対象外。ボーナス合算出現率が設定5・6相当で、かつREG出現率も設定6以上。こんな状況であれば、悪くても中間設定以上の可能性は高いハズ(甘いけど)。だとすればBIGが付いてきても不思議ではない。
そして[2]。自分のヨミがビシッとキマって、めくるめく連チャンでマクったときの気持ち良さよ。ついつい「今回こそはこんなことが起こるのでは…」と思ってしまう。
冒頭の「ニューアイムジャグラーEX」は俺が座るとき、総ゲーム2275GでBIG6のREG11。ボーナス合算出現率は約1/133だった。そして打ち終えたとき、総ゲームは3733GでREG出現率が約1/207。つまり、1500Gほど回してREGが7回、BIGはたった2回である。
もしかすると万物が光速を超えられないように、REGが大きく先行している台では、BIG回数がREG回数を超えることはないのかもしれない。これはビッグバンのときから、すでに決まっていることなのかもしれない。
思い切りREG先行の台は、もう打たない。実戦後、心に誓った。
だが多分また打つのだろう。そう遠くない未来。今週…いや、明日かもしれない。
そして数十年後、年金を受給する歳になっても、それは繰り返されるのだろう。
ワケが分からないよ。
頭上のデータ表示器を眺める俺の目は、生気を失っていたに違いない。さながら廃人のように。
打った機種は「ニューアイムジャグラーEX」。総ゲーム数3733Gで、ボーナス合算出現率は約1/143。設定4をやや上回っているくらいか。
なぜこんなことに。
いや、これは予想していた通りの結果だったのだが…。
遡ること今から1年半ほど前、俺はとある番組にゲスト出演することになった。MCの女性に立ち回りを教える指南役という立ち位置だった。
詳細は省くが、その女性が良いジャグラーを見つけたと言ってきた。台のデータを見てみると、たしかにボーナス合算は設定6を凌駕している。だが…
俺 「う〜ん…悪くはないけどね」
女性 「エエっ!? ダメですか?」
俺 「俺の経験上だけど、思いっきりREGが先行してるジャグは出ない(キリッ)」
女性 「…そうなんですか?」
俺 「たぶんずっとREG先行のままだよ(カメラ目線)」
女性 「はぁ…とりあえず打ちます」
俺 「…(打つんかいっ!!)」
およそ2時間後ーー
女性 「うあぁぁぁぁ…」
俺 「ほら、言わんこっちゃない(ドヤァ)」
女性はモノの見事にREG回数だけを重ね、それはそれは綺麗に負けていった。
「ジャグのREG先行台は閉店までREG先行のまま」
オカルトである。でも実際に思いっきりREGが先行しているジャグを打って、幸せになった記憶がない!
「REG出現率は6以上なんですぅ〜」とか言いながら、じゃぶじゃぶとサンドに紙切れ(と化したモノ)を注ぎ込んだツラい記憶ばかりが蘇る。
そして俺は学んだ。「思いっきりREGが先行しているジャグは、打ってはいけない」と。やはりBIGもバランス良く当たっている台がホンモノの高設定なのだ! と。だから指南役の俺はMCの女性にも忠告した。
だが……
実際は俺も座ってしまう! 惹きつけられる! 説明のしようはない!
これまで幾度もダマされ、幾度も欺かれ、辛酸を舐めてきたにもかかわらず!
ダメだと思っていのに、なぜ座ってしまうのか。負けて帰る夜道、月を見上げながら冷静に分析してみた。思い浮かんだのは2点。
[1] REG先行のまま閉店を迎えるなんてやっぱりオカルトだと思っている
[2] もしココからBIGの連打でREG回数をマクって勝ったら気持ち良いだろうなぁ…という欲望
[1]はもちろん低設定っぽい台は対象外。ボーナス合算出現率が設定5・6相当で、かつREG出現率も設定6以上。こんな状況であれば、悪くても中間設定以上の可能性は高いハズ(甘いけど)。だとすればBIGが付いてきても不思議ではない。
そして[2]。自分のヨミがビシッとキマって、めくるめく連チャンでマクったときの気持ち良さよ。ついつい「今回こそはこんなことが起こるのでは…」と思ってしまう。
冒頭の「ニューアイムジャグラーEX」は俺が座るとき、総ゲーム2275GでBIG6のREG11。ボーナス合算出現率は約1/133だった。そして打ち終えたとき、総ゲームは3733GでREG出現率が約1/207。つまり、1500Gほど回してREGが7回、BIGはたった2回である。
もしかすると万物が光速を超えられないように、REGが大きく先行している台では、BIG回数がREG回数を超えることはないのかもしれない。これはビッグバンのときから、すでに決まっていることなのかもしれない。
思い切りREG先行の台は、もう打たない。実戦後、心に誓った。
だが多分また打つのだろう。そう遠くない未来。今週…いや、明日かもしれない。
そして数十年後、年金を受給する歳になっても、それは繰り返されるのだろう。