営業中にパチンコ・パチスロの大当たり中の台をリセットすることは違法ではない!?
- シリーズ名
- 現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
- 話数
- 第57回
- 著者
- アタマキタ
先週のコラムで『最終回か!?』と勘違いした人もいるようだが、もう少し続けさせてもらいたい(笑)。つい最近、おばあちゃんライターなる者が話題になったが、そこに触発されて筆が進んでしまったんだよな。
それでは今週は通常営業で進めていくぞ!
【かんがるぅさんの質問】
パチンコやスロットは「技術介入要素が大きい」、つまり単純な運のやりとりではないから「ギャンブルではない!」ということになっていると聞きました。それなら店側がパチンコの止め打ちを禁止するのはそもそもルール違反なんじゃないですか?
【回答】
パチンコで固定ハンドルが禁止されているのは「技術介入できなければならない」という部分を根拠にしている…というのはおっしゃる通り。従って、店側が止め打ち禁止を強要してきた時にそれを盾に反論することは可能だ。
ただし、ホールの入り口などにある遊技約款などで、「当店がプロまたはプロとみなしたお客様の入場はお断りいたします」という文言を見つけることもできるだろう。つまり、止め打ち自体を正当化できたとしても、店側独自の判断としてお客様に退店を求めることはできてしまう。言うなればこれは万能薬みたいなもので、これを持ち出されたらどうしようもないだろう。
もちろんこの部分で争うこともできるだろうが、それは不毛な気も…。もし通い続ける価値があるホールなら、バランスを考えて上手く立ち回る方が賢いだろうな。
【青ウーロン茶さんの質問】
僕は羽モノが好きでよく打つのですが、ストロークが一定になることがありません。ブッコミを狙っていても時間が経つとブッコミの上に行ったり下に行ったり…。羽モノはストロークがとても大事だと思うのですが、ココと決めたストロークを一定に保つことはできないのでしょうか?
ちなみに僕の住んでいる地域は、硬貨等でハンドルを固定しても注意されないので固定しているのですが、それでもストロークが一定にならないのはなぜでしょう? また一定に保つにはどうしたら良いでしょうか?
【回答】
まずはハンドル固定をヤメましょう(苦笑)。
ハンドルを固定しない前提で話を進めるが、羽根物は長時間遊技されるお客様が多いため、ストロークが定まらないという事例が発生しやすい。店としても気を使わなければならない部分なのだが、とはいえ営業中にお客様のストロークをじっと見ているわけにもいかず、すぐに気付いて対処するのは難しい部分だ。
さて、ストロークが不安定になる原因だが、ほとんどが"汚れ"に起因する。多くのパチンコメーカーの台は、発射台からゴム先のハンマーで打ち込まれて飛んでいくのだが、まずここに汚れがたまりやすい。
例えば煙草の灰が付いた玉が発射されると、それがゴムに付着して玉飛びが悪くなることがある。ゴルフで、アイアンの打面に異物が付着しているせいでストロークが定まらないというのと同じ理屈だ。その他にも発射台はもちろん、玉が飛んでいくまでのガイドレールの汚れもストロークの不良に関係してくる。
また叩くハンマーの位置が少しズレているケースもあるだろう。玉の中心を叩いていないせいで変化がかかってしまい、そのせいで軌道が不安手になるのだ。さらに、これはレアケースではあるが、ガラスの閉まりが悪い台などは、歪みが出てしまっていて発射不良となることが多い。
ということで、ストロークが安定しないと思ったら遠慮せずに店員に伝え、掃除をして貰おう。多くの場合はそれで解決するはずだ。
【くろべえさんの質問】
ART中にヤメた人がいて、店員が電源落としていきました。その後しばらくして電源を立ち上げ、リセットしてから開放していたのですが、それは違法なのでは?
ちなみに、入れ替え前日にマイク放送で「入れ替えのために全機種いつもより遊びやすくなってます」みたいなことを話していたんですが、あれも今はいけないんですよね?
【回答】
勘違いしている人が多いようだが、パチスロやパチンコなどで継続大当たり中(ARTや確率変動中)の台について、営業中にクリアすることは違法ではない。
少し前に流行った『打ち止め制』の営業スタイルもそれに該当するのだが、こういった店舗はすべて警察からの許可を取って行なっている。俺も興味があって調べたり警察にヒアリングしたことがあるのだが、違法ではないという判断だった。
それからマイクアナウンスだが、これは受け取ったお客様が「どう感じたか」が重要になる。具体的なコーナー名を挙げ、イベントだとか高設定だとか謳ったり、台番号を言ってみたりすれば完全なクロだし、それで煽られて打ってしまったと言えば、警察からの指導対象になるはずだ。
しかし「いつもより遊びやすくなっている」という言葉に打ち手が引っ張られただけで、そういった事実が存在すれば、それは店側が情報を正当に伝えただけだということになる。仮に、新装開店にあわせて椅子を全部入れ替えていれば、『いつもよりも遊びやすくなっている』と言っても嘘にはならないだろう。
まあね、こんな小手先のテクニックで客を引っ張ろうとはせず、じっと黙って高設定を入れているホールの方が俺は好みだけどな。
【そらたんさんの質問】
いつも行くホールのことなんですが、突然告知もなく1パチにあった機種を4パチに何台か移動させていました。しかもその機種は元々4円にあった機種です。
ほとんどが羽根デジなんですが、やっぱり利益を上げるためにやってるんでしょうか? 今までこんなことはなくて、このホールも危ないのかな…とも思ってしまいます。こういうことはよくあることなんですか?
【回答】
これは良くあることで、心配されているようなことはないだろう。4円に入れたものの動かないので1円に移動、その逆も普通に行なわれている。また、こういうレイアウトチェンジは所轄に1週間以内に変更届というものを出せばよいので、店としても気軽にできるのだ。
ちなみに、自店でもこのような事例はあるが、ほとんどがお客様のリクエストによるもの。究極的には、「週末に打ちたいので4円に設置されている台を週末だけ1円コーナーに設置して欲しい!」という意見があれば、その通りにカスタマイズできるということでもある。
質問を送る
それでは今週は通常営業で進めていくぞ!
【かんがるぅさんの質問】
パチンコやスロットは「技術介入要素が大きい」、つまり単純な運のやりとりではないから「ギャンブルではない!」ということになっていると聞きました。それなら店側がパチンコの止め打ちを禁止するのはそもそもルール違反なんじゃないですか?
【回答】
パチンコで固定ハンドルが禁止されているのは「技術介入できなければならない」という部分を根拠にしている…というのはおっしゃる通り。従って、店側が止め打ち禁止を強要してきた時にそれを盾に反論することは可能だ。
ただし、ホールの入り口などにある遊技約款などで、「当店がプロまたはプロとみなしたお客様の入場はお断りいたします」という文言を見つけることもできるだろう。つまり、止め打ち自体を正当化できたとしても、店側独自の判断としてお客様に退店を求めることはできてしまう。言うなればこれは万能薬みたいなもので、これを持ち出されたらどうしようもないだろう。
もちろんこの部分で争うこともできるだろうが、それは不毛な気も…。もし通い続ける価値があるホールなら、バランスを考えて上手く立ち回る方が賢いだろうな。
【青ウーロン茶さんの質問】
僕は羽モノが好きでよく打つのですが、ストロークが一定になることがありません。ブッコミを狙っていても時間が経つとブッコミの上に行ったり下に行ったり…。羽モノはストロークがとても大事だと思うのですが、ココと決めたストロークを一定に保つことはできないのでしょうか?
ちなみに僕の住んでいる地域は、硬貨等でハンドルを固定しても注意されないので固定しているのですが、それでもストロークが一定にならないのはなぜでしょう? また一定に保つにはどうしたら良いでしょうか?
【回答】
まずはハンドル固定をヤメましょう(苦笑)。
ハンドルを固定しない前提で話を進めるが、羽根物は長時間遊技されるお客様が多いため、ストロークが定まらないという事例が発生しやすい。店としても気を使わなければならない部分なのだが、とはいえ営業中にお客様のストロークをじっと見ているわけにもいかず、すぐに気付いて対処するのは難しい部分だ。
さて、ストロークが不安定になる原因だが、ほとんどが"汚れ"に起因する。多くのパチンコメーカーの台は、発射台からゴム先のハンマーで打ち込まれて飛んでいくのだが、まずここに汚れがたまりやすい。
例えば煙草の灰が付いた玉が発射されると、それがゴムに付着して玉飛びが悪くなることがある。ゴルフで、アイアンの打面に異物が付着しているせいでストロークが定まらないというのと同じ理屈だ。その他にも発射台はもちろん、玉が飛んでいくまでのガイドレールの汚れもストロークの不良に関係してくる。
また叩くハンマーの位置が少しズレているケースもあるだろう。玉の中心を叩いていないせいで変化がかかってしまい、そのせいで軌道が不安手になるのだ。さらに、これはレアケースではあるが、ガラスの閉まりが悪い台などは、歪みが出てしまっていて発射不良となることが多い。
ということで、ストロークが安定しないと思ったら遠慮せずに店員に伝え、掃除をして貰おう。多くの場合はそれで解決するはずだ。
【くろべえさんの質問】
ART中にヤメた人がいて、店員が電源落としていきました。その後しばらくして電源を立ち上げ、リセットしてから開放していたのですが、それは違法なのでは?
ちなみに、入れ替え前日にマイク放送で「入れ替えのために全機種いつもより遊びやすくなってます」みたいなことを話していたんですが、あれも今はいけないんですよね?
【回答】
勘違いしている人が多いようだが、パチスロやパチンコなどで継続大当たり中(ARTや確率変動中)の台について、営業中にクリアすることは違法ではない。
少し前に流行った『打ち止め制』の営業スタイルもそれに該当するのだが、こういった店舗はすべて警察からの許可を取って行なっている。俺も興味があって調べたり警察にヒアリングしたことがあるのだが、違法ではないという判断だった。
それからマイクアナウンスだが、これは受け取ったお客様が「どう感じたか」が重要になる。具体的なコーナー名を挙げ、イベントだとか高設定だとか謳ったり、台番号を言ってみたりすれば完全なクロだし、それで煽られて打ってしまったと言えば、警察からの指導対象になるはずだ。
しかし「いつもより遊びやすくなっている」という言葉に打ち手が引っ張られただけで、そういった事実が存在すれば、それは店側が情報を正当に伝えただけだということになる。仮に、新装開店にあわせて椅子を全部入れ替えていれば、『いつもよりも遊びやすくなっている』と言っても嘘にはならないだろう。
まあね、こんな小手先のテクニックで客を引っ張ろうとはせず、じっと黙って高設定を入れているホールの方が俺は好みだけどな。
【そらたんさんの質問】
いつも行くホールのことなんですが、突然告知もなく1パチにあった機種を4パチに何台か移動させていました。しかもその機種は元々4円にあった機種です。
ほとんどが羽根デジなんですが、やっぱり利益を上げるためにやってるんでしょうか? 今までこんなことはなくて、このホールも危ないのかな…とも思ってしまいます。こういうことはよくあることなんですか?
【回答】
これは良くあることで、心配されているようなことはないだろう。4円に入れたものの動かないので1円に移動、その逆も普通に行なわれている。また、こういうレイアウトチェンジは所轄に1週間以内に変更届というものを出せばよいので、店としても気軽にできるのだ。
ちなみに、自店でもこのような事例はあるが、ほとんどがお客様のリクエストによるもの。究極的には、「週末に打ちたいので4円に設置されている台を週末だけ1円コーナーに設置して欲しい!」という意見があれば、その通りにカスタマイズできるということでもある。
質問を送る