打ち子疑惑のあった店員&客に、別の店員とトラップを仕掛けたら見事に引っかかった!

シリーズ名
悪☆味の『ちょっといい話(仮)』 (毎週日曜日更新)
話数
第55回
著者
悪☆味
このネタも今週で終わりにしようと思うので、最後は実際にこんな打ち子たちがホールにはいましたよ、という例をいくつか挙げていきましょうか。それと同時に、打ち子を使っているホールかどうかを見分ける方法も考えていきましょう。


まず都内でおそらく最も有名な某チェーン店の話。あっ、有名というのは打ち子がいるということで有名という意味です。

このチェーンは全体的に打ち子関連の噂が絶えなかったんだけど、その中でもS駅にある某店はあからさまで酷かった。


4号機時代は新台入れ替え初日に打ちに行って、その実戦データを最速で雑誌に載せるっていうのが、いわば恒例行事みたいになっていたんですよ。

で、そのデータ採りのために編集部員がある新台の導入ホールを調べていたところ、M店に導入されるのが分かったので、そこで実戦することに決めたらしい。台確保が最優先のため、新台実戦の際には抽選ではなく並び順入場のホールへ行くことが多く、M店も並び順入場だったからそこにしたようです。

詳しい時間や人数などは忘れてしまったけど、スタッフ数人で『まぁさすがに大丈夫だろう』という時間にM店に行ってみると、すでに複数人が並んでいたと。

とりあえず、列の後ろに並んだものの、どうしようかと悩んだらしいんです。これから他のホールに移動しても新台を確保できる保証はない。しかも、それがマイナー機種だったために、導入ホール自体が少なかったようなので。

それにしても、雑誌関係の人間でもなさそうなのに、なぜそんなマイナー機種を打つために、こんな早い時間から並んでいるのだろうか。そんな風に思っていたらしい。当日はイベントでも何でもないし、やっぱり新台狙いのお客さんなんだろうか? それならちょっとマズいかも。そう思いながらも、結局そのまま並んで開店を迎えたそうです。


いざ開店してみると、前に並んでいた人たちは全員、新台でもない『キン肉マン』を確保したそうです。

編集部員としては新台を確保できたので良かったわけですが、なぜキン肉マンに行ったのか。まぁそれはご想像どおりで、夕方にキン肉マンは全台設定6という発表があったんですって。

俺は某店が打ち子関連で有名だったのを知っていたので、その話を聞いても驚きませんでしたが、その編集部員は前のお客が誰も新台を取りに行かなかったから呆気にとられたそうな。まぁそりゃそうだよね。


ちなみに、某店の打ち子事情ですが、その後さらに酷い状況になりました。

どんな感じかというと、開店前の入場整理券の配布が終わると、近くにある喫茶店とかで打ち子グループが作戦会議をするんです。

なんの作戦会議かって? それは、他の打ち子グループよりも多くの台を確保するために、開店後、誰がどこに走るかなどを決めるため。ええ、同じホールに2つの打ち子グループが存在していたんですね。

これはあとから聞いた話なんですけど、どうやら店長と繋がっている打ち子グループと副店長のグループというのがあったらしい。当然、そんな状況になればもう店員同士も把握しているだろうし、ぐっちゃぐちゃですよね(笑)。その当時の店長さんとかは、まだ働いてたりするのかなぁ。


さて、そんなあからさまなパターンは稀ですが、打ち子を使っているホールをどうやって見抜くのか。これはね、結局自分がそれなりに通っているホールでないと見抜くのは難しいんですよ。

歩合ではなく給料制で雇われている打ち子なんかだと、まったく面白くなさそうに打っているとか、朝イチからハマっているのに台移動もせず黙々と投資を続けるとかで違和感を感じることはあるだろうけど、それで確証が得られるわけでもない。

それに、打ち子のシステムにもいろいろとあって、たとえば閉店まで打ち切らずに、ある時間になったらヤメるように指示が出ていたり、決まった枚数を獲得したらヤメるルールになっていたり。

そういった場合は、より見抜くのが難しくなる。まぁ、いつも同じ人間を使っていればさすがに気づきますけどね。


ただ、自分が通っているホールであれば、多少は見抜きやすくなると思いますよ。

とにかく普段からお客さんの顔を覚えるようにしておくこと、特に高設定らしき台をツモっている人に注目する。で、そのホールの状況と照らし合わせて、その台をツモる必然性があったのかを考える。たまたまツモるということもあるけど、たまたまは何度も続きませんからね。

基本的に、打ち子は無駄な台を1Gたりとも打たないので、そこが大きなポイントかなと。逆に目くらまし的な感じで、わざわざお金を使って高設定を探すフリをされたら、これはもうお手上げです。


ちなみに、俺自身も打ち子を見つけて、そのホールで働いている知り合いの店員に言ったことがあるんですが、そのときに打ち子を見抜く切っ掛けになったのは、朝イチの台選びでした。

というのも、俺は前日に下見をしてデータをチェックしていたんですけど、他に閉店チェックをしている客はいなかったんですよ。にもかかわらず、翌日の朝イチにひとりの客が携帯の画面を見ながら台を選んでいた。

おかしいでしょ?

俺も前日のデータは携帯にメモっていたので、そのお客と同じような動きをしているのですが、なぜ下見をしていない客がそれをするのかと。つまり、その客は裏で繋がっている店員から送られてきたであろうメールを見ながら、台番号をチェックしていたんです。

そのことを知り合いの店員に教えて、あるトラップを仕掛けてもらったんです。それは『打ち子を使っているのはコイツだろう』という情報漏洩元の店員に対して、嘘の設定表を見せる。実際は設定1の台のところに、設定6と書いておくという単純なものです。

案の定それが打ち子にも伝わって、その日は何も知らない打ち子がまんまとその設定1を夜まで打っていたんですって。何度も首をかしげながら(笑)。


まぁ、面白そうに書いてはいますけど、その打ち子を見つけるまでの間は、俺だって間接的な被害を受けているわけですからね。

やっぱり、打ち子なんてものは完全になくなってもらいたいと思いますわ。