好きなことを仕事にしているけど、最近は少し見失っていたような気がする…

シリーズ名
ホールサイン解読術 (毎週土曜日更新)
話数
第27回
著者
葛ヤスナリ
子供の頃の夢は小説家でした。今でこそ昔ほど本を読まなくなりましたが、当時は読書が大好きだったんです。

特に高校時代は完全にハマっていて、学校にいる間も授業中から休み時間までずーっと何かしらを読んでいました。周りから見たら完全に「気持ち悪いヤツ」でしたが、本人は真剣に本と向き合っていたんですよ。

授業中に本を読んでいると、当然先生に怒られるのですが、「俺にとっては授業よりも読書のほうが将来のためになるんだ! 」なんて言って反抗したりして。今なら「勉強よりも読書が大事なら高校辞めちまえよ」ってツッコミたくなっちゃうんですけどね(笑)。


当時の担任は熱血漢なタイプで、読書のしすぎで呼び出された時には「絶対殴られる…」と覚悟していたのですが、「お前の人生を揺さぶるくらい好きなことなら、俺の授業中だけは見逃すわ。その代わり他の授業やテストはちゃんと受けろ」って認めてくれたんです。コイツは受け入れないとダメになるタイプだと察してもらえたんですかね。

その後もなにかと目にかけてくれ、自分が授業をサボりだした時には「葛はちょっとおかしいヤツだからしょうがないな」なんてイジって笑いにしてくれたおかげで、クラスでの居場所もなくならずにすみました。

先生、自分は文才があまりにもなく、小説家にはなれなかったけれど、今こうして文字を書く仕事に就くことができたのはあなたのおかげです。お身体の具合が良くないと聞きしましたが、僕のためにもあと30年は生きていてください。


——パチスロとは関係のない話になってしまい恐縮ですが、この高校時代の恩師との出会いが自分の原点です。

いや、読者さんや知り合いから「なんでパチスロライターになったの?」って聞かれると、自分でも「なんでだっけな?」って思うことが最近多くなっていたんですよ(笑)。

変な話、パチスロだけ打っていた方が金銭的には楽ですし、それはこれから先も余程のことがない限り同じだと思います。

それでもライターとして仕事をするのはなぜなのか。


勝てるパチスロとの付き合い方を伝えたいからっていうのはちょっと言い過ぎだし、収入を減らしてまでやるほどの自己犠牲の精神は持ち合わせていません。そもそも、そんなスキルが自分にあるのかも疑問ですしね。

ではなぜか。それはやっぱり、純粋に文字と触れるのが楽しいから。そして、自分を理解してくれた恩師に「物書きになる」と大見得きったから。という自分本位な理由の方がしっくりきます。基本的にクズな人間性なので(笑)。


何にせよ、これが葛ヤスナリのパチスロライターになりたかった理由です。あ、もちろんパチスロを生涯打っていたかったからというのもありますよ。自分にとって、これくらい必死になって打ち込めるほど好きになれたものはないですし。

ただ、必勝本に所属して1年半ほど。知らず知らずのうちに肩に力が入りすぎていたかなと。仕事をさせて頂くなかで、読者の皆さんにお得な何かをお届けしなきゃと考えすぎていたというか…。

もちろん自分ができることといえば、稼働して勝って、その過程で気が付いたことを表現する。そしてそれを見て頂いた読者の方に「葛の話、少しは使えるやん」と思ってもらう、ということには変わりませんし、それが自分のやりたいことでもあります。

しかし、あまりにもそこにこだわり過ぎると、最近出させてもらった動画のように空回りしてしまう(ご覧になられていない方は探してみてください)ので、今後は自分の表現したいことをやるんだと、良い意味で開き直ろうと思います。

なんだか所信表明のようになってしまいましたが、今回は特別編ということでご了承ください(汗)。

来週は最近のホール事情はじめ、GW中の稼働に役立つ(かもしれない)情報をお届けしますね!