打ち子やら設定漏洩は皆が思っている以上に蔓延している

シリーズ名
悪☆味の『ちょっといい話(仮)』 (毎週日曜日更新)
話数
第52回
著者
悪☆味
必勝本のコラムでも触れたんだけど、大阪のホールで店長をやっていた人物がSNSを使って打ち子の勧誘をしたという出来事があり、しかもこれが一般のニュースサイトで取り上げられたことから大きな話題となった。ちなみに、当該(元)店長はその事実を認めてはいないようですけども。

それはさておき、誌面ではそこまで突っ込んだことは書かなかったけど、このコラムではもうちょっと踏み込んで、打ち子を題材にいろいろと書いていきたいと思う。


そもそもなんだけど、打ち子やら設定漏洩やらが自分の周りのホールなどに存在するのか? っていうところで、個人的な意見としては『みんなが思っている以上に蔓延している』と思っているんですよ。それは何故かと言えば、自分の目や耳に入ってくる事例がいくつもあるから。

というか、パチンコ屋のシステムを客観的に考えれば、むしろあって当然だろうなと思いませんか? 店長なり、それに近い役職の人なりが、自分だけが知っている設定情報で小遣い稼ぎをしようと考えるのは必然のような気がする。

ある程度のところまで行くも、上がつっかえてそこからなかなか昇進もできず、給料が上がらないのなら、打ち子を使って…と考えてしまう人もいるんでしょう。業界が盛り上がっている時代ならまだしも、市場規模が縮小している現在は特にそうなのかもしれない。

ただ、それをしない人のほうが多いのは、会社への忠誠心だったり、当たり前だけど善悪の判断ができる人が多いから。いや、バレたときのリスクを考えて…というところもあるのかもしれない。


打ち子を使う人というのは、おそらくその行為に対して罪の意識があまりない、もしくは低いと思うんですよ。

会社の商品を横流しするとか、機密情報を売るとか、そういうものとは異なり、設定漏洩はパッと見、直接的な被害者がいないですからね。実際は一般の打ち手が被害者になるわけだし、間接的にはホールだって被害を受ける。

ただ、もともとの設定配分が決まっている場合、ホール側としては設定6を誰が打とうが同じなので、それを打ち子に打たせても、瞬間的な収益には影響がないわけで。

だからといって、それを許していたら救われないので、前述した大阪の件もそうだけど、徹底的に調査してしかるべき措置をとると同時に、再発の防止に努めなければならない。


先述した元店長は懲戒解雇処分となり、警察に被害届を提出して告訴状を用意している、というのが会社の発表だった。元店長は不正の事実はなかったと否認しているらしいので、その真意を含め、全体像を調べてもらうというのは当該ホールの責任でしょ。だって、このままだったら、単に店長が職を失っただけで終わってしまうわけで。

そうなると、一緒に不正な利益を得ていただろう打ち子はなにもお咎めなし? それに、今回は援助交際的なニュアンスもあったけど、そこはスルーで良いの?

もしかしたら業界の立ち位置的にも、警察を介入させるということに対して、抵抗があるのかもしれません。でも、今回に関してはしっかりと追及すべきでしょ。

本格的に警察が介入するとなれば、過去に打ち子を使っていたかどうかだって調べるだろうし、それが発覚すれば打ち子にも捜査の手は伸びる。設定漏洩する人間にも、打ち子をやる人間にも、こういうリスクがあるんだということを思い知らせないといけないんだから。

で、今回の件とはまったく別の話なんだけど、たとえ警察が介入しなくても『打ち子』には色々なリスクがある。来週のコラムではそのあたりを中心に綴っていきたいと思います。