旧基準機が規則改正などの力技で撤去に追い込まれたとき、その時はホールもユーザーも地獄を見ることになる

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第52回
著者
アタマキタ
今週は長めのものを2つ回答していこう。今回もスロットの話が入ってしまうが、そこは大目に見てもらいたい。


【大塚明23さんの質問】
質問が3点あります。枠がありましたら回答お願いします。

[1]昨年12月時点でパチスロの新基準比率50%以上(旧基準比率50%以下)というものが出来ましたが未だに旧基準比率90%な店がちらほらあります。そういう店は処分されたりしないのでしょうか? 確か「自主規制」程度の案件だったはずなんで大丈夫っちゃ大丈夫な気もしますが…。

[2]とある店で、愛煙してるタバコの導入(アイスブラスト8mg)をリクエストしたら『導入する予定はありません』と言われました。タバコってそんなに枠を取るもんなのかな…って疑問で(中にはマルボロの全銘柄がないとかもあったり)。タバコって利益が出ないと聞きますし、そういうのも関係してますか? 『利益あがらんものに手間かけるかーい』みたいな?

[3]喫煙マナーとして『くわえ煙草はNG』と言われますが、これがよく分からなくて…。煙草の煙って上に行くから、煙草を灰皿に置くと隣の方の目に直接行く気がします。くわえ煙草の方が、隣の方の迷惑になりにくいような…と思ったりしてます…


【回答】
順に回答していくぞ。まずは[1]について。

パチンコもパチスロも射幸性を抑えていきましょうという方向性は同じで、結果として、いわゆる高射幸機が撤去されていくという流れではある。しかしパチンコとスロットのそれには大きなニュアンスの違いがあるのだ。

パチンコについてはMAXタイプが昨年末をもって撤去となったのは記憶に新しいところだが、これは「射幸性を下げて遊びやすくしましょう」的な軽いノリではない。パチンコ遊技機メーカーの集まりでもある日工組が、検定機と異なる可能性のある遊技機を製造・出荷した可能性があるということを認めた、つまり違法状態の懸念があるという極めてリスクの高い状況、要は緊急性の高い案件だったわけだ。ま、収拾策がMAX全撤去という落としどころになったのは…大人の事情だろうが。

一方のパチスロは、ホール団体である全日遊連が、新基準に該当しない遊技機の取り扱いを「2016年12月1日で全体の設置比率を50%以下、2017年12月1日時点では30%」とする"目標を設定した"ということだ。違法機という扱いではなく、あくまで自主的に減らしていこうという、いわばスローガンなんだよな。そんなこともあって、順調に目標に向かっている…という感じではない。

しかも「沖ドキ」「バジリスク絆」「ハーデス」などの認定作業(機械の検定期間は3年間しかないが、認定作業を受ければ追加で3年間使える)が進んだことで、その部分が固定島になる可能性が高い。しかも新基準に該当する機械が不調ということもあり、ホールは新台を絞っていく可能性が高い。そういう意味では旧基準機を減らしにくい環境が強まっている。

この流れはホールにとって好都合なのだが、パチスロメーカーにとっては極めて不都合である。もちろん、機械が売れなくなるからだ。ま、本格的にヤバくなってきたら、パチスロメーカーのお偉いさんどもは政治家を焚きつけたりして、内規変更やら規則改正なんかを捻じ込んでくるんだろうけどな。そうやって力技で撤去に持ち込むに違いない。その時はホールもお客様も地獄を見るよ。


では続いて[2]の煙草に関して。結論から言うと、煙草を取り扱っているのであれば、たいていの銘柄は入手することができる。つまり、要望が通らないというのは単に店側が怠慢ってことだろう。

もちろん、吸われている人が少ない銘柄を在庫として抱えることのリスクはある。消費期限切れなどで損失が出てしまう可能性があるからな。しかしその程度の損失なら、いつもお気に入りの煙草が買える状況にしておくメリットの方が大きいと思うのだが…。


最後のくわえタバコについて。副流煙が最も良くないということを考えると、手元の灰皿に置くよりはくわえたばこのほうが有効的…なのかもしれないが、とはいえそれもケースバイケースだろう。

しかし一般的にくわえたばこがNGというのは、通路内でのことについてではないだろうか? 突然席から立ち上がる人ってのは結構いて、そんな時にくわえたばこをしていると回避しにくいということもあり、実際問題としてその手のトラブルは絶えないのだ。

通路内で歩きスマホをしている人と席から突然立ち上がった人がぶつかってiPhoneがぶっ壊れて10万円取られた…なんて話もあったよ。タバコだけではなく、色々と注意が必要だろうな。



【take2さんの質問】
スロットは暫くはバジ絆、初代まどか☆マギカ、ゴッド系等の旧基準の鉄板人気機種を全面に押し出せますが、パチンコは完全に(準)新基準機をメインに使うしかありませんよね?
(噂では旧MAXが未だに稼働してるホールもあるみたいですが…)

そういう意味では、『新基準の65%継続のパチは客離れを防ぐために甘く使う』『人気の旧基準機が使える内は、スロは辛めに使う』という傾向になると思うのですが、アタマキタさんはどう考え、どう使いますか?


【回答】
これは店の方針により大きく変わると思うのだが、もっとも一般的な考え方で話そう。まどか☆マギカ<アナザーゴッドハーデス<ミリオンゴッド凱旋<沖ドキ(25&30)<バジリスク絆の順に機械能力は高いとされていて、年内はこの辺の機械が中心となっていくだろう。

しかし、「いかに多くの台数を抱えて客を付けるか」という戦いは既に終わりを迎えている。ワンチャンスあるとすれば…圧倒的な台数のミリオンゴッド凱旋を抱えることくらいだろうとは思うが、何にせよ地域一番店ではこういった機械の入れ込みは既に完了しているはず。決め日に放出をかけたりするなど客の奪い合いはあるかも知れないが、勝ち切った店がこの辺の機械で放出をかけていくことは…もうないのではないか。

そしてホールのもう一つの柱と言えば、ジャグラーシリーズ。今年はさらに2機種がリリースされる…という噂。なんにせよこの辺りの育成は永遠に続くので、前述した機械よりは甘く使われるだろう。

残るは新基準機とアクロス系のAタイプだな。新基準機のパチスロに関しては、個人的にはどれもそれなりに面白いと思っているのだが、やはり前述した機種のスペック性能を上回る、もしくは肉薄するくらいのものが出ない限り、ホールの中心とはなりえないだろう。


そしてこれらをトータルで考えた場合、利益配分を甘い順番に並べると…

[1]ジャグラーシリーズ
[2]アクロス系Aタイプ
[3]バジリスク絆、沖ドキ、ミリオンゴッド凱旋、アナザーゴッドハーデス、まどか☆マギカ
[4]新基準タイプのパチスロ

といった感じになるのではないか。ただし、お店によっては欠品している機械もあるため、それ次第では戦略が大きく変わってくるので注意されたし。


次にパチンコだが、主力はやはり「真北斗無双」と「沖海4」。この2機種は何が何でもお客を付け続けて機械の延命を図ってくるはず。

射幸性の高いMAX牙狼のような機械がなくなってプレイヤーの動向がどうなるかとみていたが、現状でその受け皿となっているのは北斗無双のようだ。そしてそのお客の支持を得ようということで、全国データを見てもかなり甘く使われている。沖海4についてはMAXタイプからの流入というわけではないが、北斗無双同様に甘く使われているぞ。

何にせよパチンコについてはこの2機種の設置台数が重要な鍵を握るが、スロット同様に利益配分から見て甘い順番に並べると…

[1]真・北斗無双
[2]沖海4
[3]慶次、ルパン、エヴァ、ガンツなど
[4]その他の新台及び甘デジ

といった感じだろうか。


そしてこれらがいわゆる『王道戦略』ということになる。実際にホールに行って遊ぶ機会があれば、こういった観点から立ち回ってみるのも良いだろう。勝ちにつながる可能性は高くなるはずだ。

その店がやりたい、実現したいと思っていることに素直に乗っかってみるのも悪くない。特にこれからの半年間はチャンスだと思うぞ。


ということで今週はこの辺で! 最近はたくさん質問が寄せられるなったが、まだまだ募集中!



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