前回の貯玉問題の続報。貯玉と再プレイを廃止したはずなのになぜか貯玉できるホール!?
- シリーズ名
- 現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
- 話数
- 第51回
- 著者
- アタマキタ
まず最初に、以前質問を頂いていた貯玉問題の流れをフォローして、新たに寄せられた詳細について見ていきたい。以前の質問の概要は次のようなものだ。
先日、久しぶりに行ったお店で打って会員カードに貯玉をしました。そして翌日再プレイしようとしたら…玉が出てきません。店員に確認してみると、1年程前に貯玉サービスを終了したということでした。
そこで補償について問い合わせてみると、結果から言うと「応じかねる」ということでした。理由としては、事前に店内告知はしたし、廃止後1週間程度は対応していた…というのです。
そして、この内容だと状況が掴みにくかったので、詳細を送ってもらえないか呼びかけたわけだが、早速次のような回答を得た。
【ほかをさんの質問】
ご指摘の不明点につきまして、時系列で以下の通りとなります。
・2013年4月
当該店のリニューアルに伴い会員貯玉カード作成
・2015年某月
貯玉並びに再プレイ廃止(詳細不明)
・2016年12月15日
会員カードに8236玉を貯玉
・2016年12月19日
再プレイしようとしたところ何ら反応がなく、カウンターで確認したところ貯玉再プレイは廃止された旨を通知される
こんな流れです。
追記しますと、当該店はパーソナルシステムを導入しており、自分としてはプレイ終了時点で自動的に貯玉されたと判断したものです。
確かに「貸玉残高並びに出玉レシートは当日内の交換のみ有効」という原則からすれば、後日の交換は受け付けられないという店側の回答も分からないではないですが…。
【回答】
2013年に作成されたカードを所持されていて、そのカードを使って貯玉した…と。しかし店側からすると、2015年に貯玉再プレイを廃止したので、会員カードの役割や機能は無効だと言い張っている。
しかしもしそうであれば、そもそも貯玉機能が残っているというのがおかしな話。2016年に来店された際に8236玉分は貯玉できたというのであれば貯玉できないというのが嘘になるし、当日に関して再プレイできない(要は台移動だな)というのもなかなか厳しい。換金ギャップが大きいというのであれあばそういうこともあるかもしれないが。
そして、ご質問の後半に書かれていた「該当店はパーソナルシステムを導入しており、自分としてはプレイ終了時点で自動的に貯玉されたと判断したものです」という部分はまさにおっしゃる通りで、会員カードをユニットに挿入して貯玉されたのであれば、当日分の取り引きではなく翌日以降も景品交換ができなければおかしな話だ。ほかをさんの主張は筋が通っているだろう。
2016年12月15日に貯玉をして、2016年12月19日に再プレイしようとしたら玉が出てこず、店員に確認してみると「1年程前に貯玉は止めたと言われた」とあるが、それならばなぜ12月15日に貯玉ができたのかという点が問題になってくる。というか、システムを廃止しているにも関わらずユニットで貯玉ができてしまうのは完全に店の落ち度だろう。百歩譲って再プレイができないとしても、貯玉の部分まで無効になるなんて話はないだろう。
もうここまで揃っていて話が通じないのであれば、担当所轄の生活安全課に来てもらうとまで言っても良い事案のように思う。もし認識が違っているようであれば話は変わってくるのだが。
【ちかさんの質問】
地域で「できる」「できない」はあると思うのですが、パチンコは会員特典などで確変や時短の持ち越しが可能だったりします。でも、スロットのARTの持ち越しはありません。どうしてですか?
【回答】
すみません、ちかさん。そもそもの話になってしまうのだが、確変や時短の持ち越し自体は禁止されてるんだ。
一部の地域でそういった行為が実施されているのは事実だが、開店時には保通協型式試験に合格した状況と同じでなければならない…というのが建前。従って、既に何かしらの状態に変化しているというのは、そのルールから外れてしまうということになる。それはスロットもパチンコも同じである。
では、そういっ建前はともかくとして、なぜパチンコにそういう特典があってスロットにないかと言えば、単純な話で、高設定台がART中に閉店されたら設定を下げられなくなるので、怖がってやらないだけだろう。ART状態で閉店させれば永遠に高設定を打てるってことになってしまうからな。
【手羽先王子さんの質問】
以前のコラムで、「ホールと買取場は一体化してはいけない」とありましたが、例えば一つの建物の2階以上がホールで1階駐車場に買取場が併設されてても「一体化していない」と言えるのでしょうか? 地方に行けば行くほど一体化率は高くなっていると思います。
【回答】
おっしゃる通りで、ホールと買取場は一体化してはいけないという割には同一敷地や建物内にあるというケースは多い。しかし好きな場所に勝手に作っているというわけではない。
というのも、交換所の場所は最終的に各都道府県の警察本部が決定しているのだ。ホールも様々な立地条件があるし、買取場が出店するにしても様々な制約もあるだろうから、結局はやりやすい形に落ち着くという部分はあるけどな。
とはいえそれぞれの地域にルールはある。例えば東京都では、「店舗から交換所が見えてはならない」というもの。あたかも換金行為を助長していると捉えられないために…ってことだな。
しかし東京以外のホールだと、セキュリティ上の問題からホールから見える場所の方が望ましいとされている場合が多い。なんだか矛盾しているが、こういった足並みがそろわない事例というのは、この業界では枚挙に暇がない。とかく警察絡みは本当に多いのである。
それでは今週はこの辺で! 質問もどんどんお待ちしておりますよ!
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先日、久しぶりに行ったお店で打って会員カードに貯玉をしました。そして翌日再プレイしようとしたら…玉が出てきません。店員に確認してみると、1年程前に貯玉サービスを終了したということでした。
そこで補償について問い合わせてみると、結果から言うと「応じかねる」ということでした。理由としては、事前に店内告知はしたし、廃止後1週間程度は対応していた…というのです。
そして、この内容だと状況が掴みにくかったので、詳細を送ってもらえないか呼びかけたわけだが、早速次のような回答を得た。
【ほかをさんの質問】
ご指摘の不明点につきまして、時系列で以下の通りとなります。
・2013年4月
当該店のリニューアルに伴い会員貯玉カード作成
・2015年某月
貯玉並びに再プレイ廃止(詳細不明)
・2016年12月15日
会員カードに8236玉を貯玉
・2016年12月19日
再プレイしようとしたところ何ら反応がなく、カウンターで確認したところ貯玉再プレイは廃止された旨を通知される
こんな流れです。
追記しますと、当該店はパーソナルシステムを導入しており、自分としてはプレイ終了時点で自動的に貯玉されたと判断したものです。
確かに「貸玉残高並びに出玉レシートは当日内の交換のみ有効」という原則からすれば、後日の交換は受け付けられないという店側の回答も分からないではないですが…。
【回答】
2013年に作成されたカードを所持されていて、そのカードを使って貯玉した…と。しかし店側からすると、2015年に貯玉再プレイを廃止したので、会員カードの役割や機能は無効だと言い張っている。
しかしもしそうであれば、そもそも貯玉機能が残っているというのがおかしな話。2016年に来店された際に8236玉分は貯玉できたというのであれば貯玉できないというのが嘘になるし、当日に関して再プレイできない(要は台移動だな)というのもなかなか厳しい。換金ギャップが大きいというのであれあばそういうこともあるかもしれないが。
そして、ご質問の後半に書かれていた「該当店はパーソナルシステムを導入しており、自分としてはプレイ終了時点で自動的に貯玉されたと判断したものです」という部分はまさにおっしゃる通りで、会員カードをユニットに挿入して貯玉されたのであれば、当日分の取り引きではなく翌日以降も景品交換ができなければおかしな話だ。ほかをさんの主張は筋が通っているだろう。
2016年12月15日に貯玉をして、2016年12月19日に再プレイしようとしたら玉が出てこず、店員に確認してみると「1年程前に貯玉は止めたと言われた」とあるが、それならばなぜ12月15日に貯玉ができたのかという点が問題になってくる。というか、システムを廃止しているにも関わらずユニットで貯玉ができてしまうのは完全に店の落ち度だろう。百歩譲って再プレイができないとしても、貯玉の部分まで無効になるなんて話はないだろう。
もうここまで揃っていて話が通じないのであれば、担当所轄の生活安全課に来てもらうとまで言っても良い事案のように思う。もし認識が違っているようであれば話は変わってくるのだが。
【ちかさんの質問】
地域で「できる」「できない」はあると思うのですが、パチンコは会員特典などで確変や時短の持ち越しが可能だったりします。でも、スロットのARTの持ち越しはありません。どうしてですか?
【回答】
すみません、ちかさん。そもそもの話になってしまうのだが、確変や時短の持ち越し自体は禁止されてるんだ。
一部の地域でそういった行為が実施されているのは事実だが、開店時には保通協型式試験に合格した状況と同じでなければならない…というのが建前。従って、既に何かしらの状態に変化しているというのは、そのルールから外れてしまうということになる。それはスロットもパチンコも同じである。
では、そういっ建前はともかくとして、なぜパチンコにそういう特典があってスロットにないかと言えば、単純な話で、高設定台がART中に閉店されたら設定を下げられなくなるので、怖がってやらないだけだろう。ART状態で閉店させれば永遠に高設定を打てるってことになってしまうからな。
【手羽先王子さんの質問】
以前のコラムで、「ホールと買取場は一体化してはいけない」とありましたが、例えば一つの建物の2階以上がホールで1階駐車場に買取場が併設されてても「一体化していない」と言えるのでしょうか? 地方に行けば行くほど一体化率は高くなっていると思います。
【回答】
おっしゃる通りで、ホールと買取場は一体化してはいけないという割には同一敷地や建物内にあるというケースは多い。しかし好きな場所に勝手に作っているというわけではない。
というのも、交換所の場所は最終的に各都道府県の警察本部が決定しているのだ。ホールも様々な立地条件があるし、買取場が出店するにしても様々な制約もあるだろうから、結局はやりやすい形に落ち着くという部分はあるけどな。
とはいえそれぞれの地域にルールはある。例えば東京都では、「店舗から交換所が見えてはならない」というもの。あたかも換金行為を助長していると捉えられないために…ってことだな。
しかし東京以外のホールだと、セキュリティ上の問題からホールから見える場所の方が望ましいとされている場合が多い。なんだか矛盾しているが、こういった足並みがそろわない事例というのは、この業界では枚挙に暇がない。とかく警察絡みは本当に多いのである。
それでは今週はこの辺で! 質問もどんどんお待ちしておりますよ!
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