人間関係が上手くいっていないときは”しがらみ”になるが、逆のときは心強い存在となる

シリーズ名
あさってにむかって打て! (毎週水曜日更新)
話数
第50回
著者
担当編集・しゃっく(以下、し) 「今回は、相談する相手を間違っていないか…についてはほとほと心配でなりませんが、読者さまからこのようなお悩みが届いておりましたので、ご紹介させて頂きたいと思います」


嵐さん、こんばんは。僕の悩みを聞いて頂けますでしょうか?

僕は昨年の春にいまの仕事に就職しました。自分の好きな仕事だったので、自分なりに一所懸命に頑張ってきたつもりなのですが、職場での人間関係が上手くいかず、最近はことあるごとに辞めようかどうか悩んでしまいます。特に上司と合わなくて困っています。

嵐さんも、パチスロライターを好きで続けられてきたと思うのですが、辞めようかどうか悩んだことはありますか? 何かアドバイスを頂けたら助かります。
(PN:惣介)



「ということなのですが、どう思われます?」

「アタクシはいままで辞めようと思ったことは一度もないのですが…たしかに人間関係が上手くいかないのは本当に辛いですよね。特に会社勤めの方は、嫌でも毎日顔を突き合わさなければいけないワケですし」

「そうですよね。しかも、惣介さんは入社1年目で立場も強くはないでしょうから、自分の意見を周りに伝えることも難しい状況かもしれませんし」

「ただ、せっかく好きなことを仕事にできたワケですから、個人的には頑張って踏み止まって頂きたいと思いますね」

「そうですね。好きなことを仕事にできるというのは、本当に恵まれていることだと僕も思いますし」

「それに人間関係を上手く作り上げることは、どんな仕事においても重要だと思うんです。例えば、我々パチスロライターの仕事は立場的にはフリー、いわゆる個人業に分類される職業ですが、実際には出版社の編集さんとか、動画であればカメラマンさんやディレクターさんといった制作サイドの方々とか、共演者の方々との関係があってこそ成り立つもの。そこで良好な関係を築く努力をしていかないと、個人の力だけで仕事は上手く回っていきませんから」

「僕も編集の立場から正直に言わせて頂きますと、あまりよく思っていない人にわざわざ仕事を振ろうとは思わないですからね」

「だよね。そうした"しがらみ"によって、実は才能があるにも関わらずなかなか世に出られない…という人は、どんな仕事でも出てくる問題だと思います」

「そうでしょうね」

「ただ、人間関係というのは、上手くいっていない時は"しがらみ"になってしまうことも多いですが、逆に上手くいっているときは自分を後押してくれたり、応援してくれる存在に変わるもの。例えばしゃっくの場合でも、自分がよく思わない人には仕事を振りたくないけど、逆によい印象の人とは一緒に仕事をしたいと思うわけでしょ?」

「そうですね。新企画を立ち上げるときには、仲良くしてもらっているライターさんの名前が真っ先に脳裏に浮かびます。発注するかは別として、ですけどね」

「これはあくまでも我々の狭い世界での一例になってしまうとは思うのですが、どんな仕事にもそういった側面はあると思うんです。だから惣介さんも、いまは辞めるという選択肢をいったん心の奥底に引っ込めておいて、まずは人間関係の再構築を頑張ってみてはいかがかと。例えば、上手くいってないな…と思われる方と、いままでとは違う角度からコミュニケーションを取ってみたり。折しも、先日から『プレミアムフライデー』という試みが全国的に始まったようですから、それを口実にご飯やお酒に誘ってみる…とか」

「たしかに、プライベートな時間を共有することで、人間関係の距離がグッと縮まることはありますよ」

「いま、惣介さんが周りの人とどういう距離感で、どういう状態なのか…というのが分からないので具体的なアドバイスをすることは難しいですが、これからの季節は花見や新入社員の歓迎会など、イベントごとも多くなる時期ですし、そういった"普段とは違う場"を上手く利用して、新しい付き合い方を模索する方法はアリだと思います。そして少し仲良くなってみたら、お互いの共通の趣味とかが見つかるかもしれませんし…もしそれがパチスロだったら、もう鬼に金棒でしょう(笑)」

「一緒に打ちに行けるような仲になれば、もう大丈夫でしょうね」

「そこまでやってみて、それでもダメなようなら、その時に初めて自分の好きな仕事と人間関係を天秤にかけて、続けるか辞めるか…を真剣に選択してみるのはいかがでしょうか? 別の仕事に就いたとしても、また人間関係が問題となって立ちはだかる可能性もゼロではありませんし、今回のことはその時に向けての練習でもある…と思って、まずは現状を打破する努力をしてみるのもいいんじゃないかな、と」

「嵐さんにこんなことを相談して大丈夫か…と不安でしたが、意外とまともなことを言ってくれたので僕も安心しました。よく考えたら、嵐さんって人にこびへつらったりすることに関しては天才的ですもんね」

「社交性が高い…とか、もうちょっと良い言い方はないもんかね(苦笑)」