「超えてはいけない一線」を超えたホールは信用できないその理由とは!?

シリーズ名
ホールサイン解読術 (毎週土曜日更新)
話数
第17回
著者
葛ヤスナリ
ホールで打っていて、たまに「話が違うやん…」と思うことありませんか? レアフラグやフリーズを引いたのに1000枚も出ずに終了する…というのが代表的な例でしょうか。

まぁこういったことは逆もまた然りですし、それもパチスロの面白さの1つだと思うので、たとえ出なかったとしても割り切れます。

ただ個人的に、どうしてもやるせない「話が違うやん…」というのもあります。それはホールのガセイベントです。

誰もが経験したことがあると思いますが、一度でもそう感じると、疑心暗鬼になって足が遠のいてしまいます。今でこそそういう経験は減りましたが、まだイベントが許されていた時代はそんな「聞いてたんと違う…」なんて思いをよくしたものです。


一番酷かったのが4号機時代に、とあるAT機を全台設定6にすると謳っていたイベントに参加した時です。

当時、まだパチスロに詳しくなかった葛少年は友人とともに3時間ほど並び、見事その機種に座れました。打つ前に店員さんから設定6の表示を見せてもらい(当時は設定確認OKのホールも多かった)、意気揚々と打ち始めたものです。

しかし、開店から2時間経過したくらいですかね。その機種というかホール内に不穏な空気が流れ始めます。

葛少年は台の仕様もよくわからずに打っていたのですが、友人がいきなり席を立ち、店員さんに「これ、絶対6ちゃうわ」とまくし立てる様を見て、これはただ事ではないなと気づきました。

友人に聞くと、この時打っていた機種の設定6は、あるフラグを引くとほぼATに当選する仕様なのに、自分の台も周りの台もそれを何回もハズしている。1日打って1回あるかないかの確率なのに、これだけハズすなんて設定6ではありえないというわけです。

結局、今にも爆発しそうなホール内の空気に圧された形でアナウンスが流れました。内容は「手違いでサブ基板の設定を変え忘れていた」というもの。


当時はメイン基板とサブ基板を違った設定にする通称「クロス設定」というのが可能だったんですよね。簡単に言えば、ボーナスや小役などの抽選が行なわれるメイン基板の設定は6にして、AT抽選が行なわれるサブ基板の設定は1にしておく、ということができたのです。

ボーナスに設定差がある機種なら、ボーナスは良く引けるのだけどATには全く入らない…という不思議な状況になります。まぁ設定を知らずに打っていればただの"ムラ"だと思うかもしれませんが、実際に設定を見ていれば話は別。

結果、このホールでは葛少年を始めとしたお客さんにはメイン基板の設定6表示を見せておいて、メイン基板より遥かに重要なサブ基板は設定2にしていたというオチでした。純情だった葛少年が、世の中には手の込んだガセイベントってのがあるんだなと学んだ出来事ですね。


広告規制以降はイベント自体がありませんし、現在あるホールから送られてくるサインは集客を維持するためか昔に比べてかなり信頼度が上がっているように感じます。ただ、そんな現在でも警戒すべきだと感じているホールサインが1つだけあるんですよね。

それはなにかと言うと、「店員さんが口で直接ホールのお客さんに伝える手法」。


最近は店内の告知物に対する締め付けも厳しくなり、ホールがサインを出しづらくなっています。そんな中、なんとかサインを送ろうと店員さんが打っているお客さん全員に、明日のおススメ機種を伝えて回るという光景をよく見かけるようになりました。ただ、この手法はあくまで自分の経験上ですが、ガセることが多いです。

このやり方のすべてがダメだというわけではないんですが、「明日は〇〇が全台設定5以上です」といった具体的な設定配分にまで言及していた場合は、途端に信頼度が下がるんですよね。そもそも、聞かされる側も「設定なんて具体的に言っちゃっていいの!?」って驚くぐらい、踏み込んだ内容じゃないですか。

やっている事は限りなくアウトに近いです。設定という言葉を使うのは、店内の告知物でおススメ機種を暗に示唆するというものとはレベルが違いますから。

キツい言い方をすると、越えてはいけない一線を「バレなきゃいいや」と越えてしまうホールって、お客さんに対しても「中身が違っていてもバレなきゃいいや」と思っているんじゃないか、なんて疑心暗鬼になります。

もちろん、お客さんに伝えた内容を律儀に守ってくれるホールもあります。高設定に辿り着くためのヒントをなんとか伝えようとしてくれる努力には頭が下がる思いです。

ただ、何事もやりすぎは毒。設定配分に嘘がなくても、たまたま挙動が悪かったらお客さんには「話が違うやん…」と思わせちゃうかもしれませんし。


「疑わしきは通わず」を信条としている自分としては、ホールサインも行き過ぎると信用できなくなってしまいますよ。