アナタも他人事ではない!? ホールで実際に起こった事件簿

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第46回
著者
アタマキタ
補償問題

今回の質問は、大きく言えばどちらもトラブルにまつわるもの。昔と比べれば格段に減ってはいるが、パチンコ店でのトラブルは避けようと思っても避けがたい部分がある。是非、今回の事例を教訓にして、楽しいパチンコライフをおくっていただきたい。



【ぼにゃーさんの質問】
仕組みについての質問になってしまうのですが、確変の振り分けがヘソと電チューで異なる機種で、電サポ消化前に残っているヘソで確変突入1回転目で当たってしまい、通常に転落してしまうケースがよくあります。もしそのヘソが消化される前に電サポが消化できていたら、電サポを抜けた後で当該ヘソ保留で当たるのでは? と気になってしまいます。この仕組みと、そういったことに関わるホールのトラブルもあるように思うのですが教えていただきたいです。


【回答】
あ〜、それ、俺もCRゴールデンゲート BLACKverでやったばかりだよ(苦笑)。やっとこさ65%引いて確変にぶち込んだのに、まさかの左保留一発目で即落ち。時短100回も付かないという、とっても残念な結果に…。こういうのはトラウマになるレベルだよな。

右打ち中に発射を止めたり、左側に玉が流れてしまった場合にもそういったリスクが高まるが、メーカーが対策をしていないわけではない。例えば大当たり中に電チューが開放したり、電チュータイプではなくダイレクトに右スタート口に入賞したりする機械(CR逆転裁判など)も増えている。また、保留0個になったら回転秒数が異様に長くなるように設計し、ヘソの残保留を回さない工夫もされてはいる。とはいえこのような悲劇を全て防げるわけではないよな。


システムについてだが、スタートに入賞した時点で抽選が行なわれるのはヘソも電チューも変わりはない。しかしその抽選は当たりorハズレというものではなく、乱数が振り分けられると思ってもらいたい。簡略化して説明すると、大当たり確率が1/399の機械であれば、スタート入賞の時点で[1]〜[399]の番号が均等に振り分けらる。そして[1]であれば大当たりになり、[2]〜[399]が振り分けられればハズレだ。

ちなみに、この番号は状態が通常から確変に変わった場合も変化しない。ではどうやって確変時に当たりやすくなるかというと、通常状態では[1]のみが当たりだったが、確変状態に変わると[2]〜[10]も大当たりになるのだ。つまり通常時にヘソに入賞し[2]の乱数を受け取った場合、その消化が通常時であれば単なるハズレだが、確変状態に変わった場合は当たりになるというわけだ。

ということでぼにゃーさんの質問に戻ると、確変中にヘソで当たった場合、確変中のみ大当たりになる乱数(先程の例だと[2]〜[10])の可能性もあるし、ヘソでも大当たりなった可能性(先程の例だと[1])もあるということになる。もちろん、確率的には前者の可能性が高いが、「もしかしたら…」という気持ちは捨てがたいよな。


次にトラブルについて。発射台やハンドルの故障で玉が出なかったり盤面にブドウができてしまったりすると店員が呼ばれるわけだが、こういった時にミス起こりやすい。対処は店舗で大きく異なるが、台トラブル時はスタートにサービス玉を入れる店も多いだろう。それを機械的にこなしていると、ST中なのに平気でヘソに玉を入れちゃうスタッフが出てくるんだよな。

もちろん、うちの店では、それは絶対にやってはならないと指導していて、決着がついた後、つまり左打ちになってからサービス玉入れるのがルールだ。それでも予期せぬトラブルは起こるのだが、万が一電チュー保留切れで通常に落ちても、確変突入時の獲得期待値までは必ず補償している。これでほぼ100%のお客様が納得してくれてるよ。

というわけで、もし店側の整備ミスなどでこんなことが起こったら、しつこく補償しろと言った方が良い。具体的な補償玉数は、確変時の獲得期待出玉から足りない分を引いたものとしておけば、正当性もあり相手も納得するものだと思う。



【おにくさんの質問】
先日、良く行くホールの通路を歩いていたら、遊技していた常連Aさんが急に立ち上がった際にぶつかってしまいました。すると常連Aさんが物凄い剣幕で突っかかって来て右手を殴ってきたのです。運悪くコーヒーを持っていたのですが、その拍子に常連Aさんの隣に居た常連Bさんの服に少量のコーヒーがかかってしまったのです…。

すると2人の常連さんに同時に激昂され、常連Aさんからは「出禁になってもいいがこいつはゆるさない!」と凄まれ、常連Bさんからは「クリーニング代を出せ」と責められました。たまらず店員さんに事情を話したのですが、どっちかが折れないといつまでも話がこじれるということで、渋々常連Aさんに謝罪し、常連Bさんにはクリーニング代の相場の倍のお金を支払ったのです。

しかし、あとから考えてみると、ぶつかってしまったのは僕の不注意でもあるので納得できるのですが、コーヒーの件に関しては納得できません。その時はパチスロでかなり出していたので、話をこじらせて出禁になったら悔やんでも悔やみきれないので仕方なく自分が折れたのですが…。

僕の目には、店員さんは激昂してる常連さんに肩入れしてるようにしか見えませんでした。アタマキタさんであれば、このような場合はどのように対処しますか?


【回答】
うちの店でも最近ちょっとした事件が2件ほどあった。ひとつは、スマホをドル箱に入れてたケース。機械トラブルの際に台を開け、対処が終わった台を閉める際に、はずみでそのスマホを巻き込んで割ってしまったというのもの。当然店側の過失であり、割合は10対0で店が悪いといった状況だった。

ところがそのお客様は何を思ったか、補償すると言われたからと、そのまま最新のiPhoneを買ってきてしまったのだ(苦笑)。ところがこれでは保険での支払いが、適合外になってしまう。

保険では現物の使用期間なども見て補償金額の設定をするのが普通。破壊されたスマホに新品と同等、またはそれ以上の価値があるとは考えにくく、これは完全にやり過ぎだ。お客様は渋々iPhoneを返却し、補償内で買える端末に替えたようだ。

もう一つは今回の件に似ているのだが、台の横に置いてある空き缶を整理しようとスタッフがホールを巡回していたところ、運悪く手を引っかけてしまってお客様のシャツに少量かかってしまったという。そしてそのお客様のシャツは高級ブランド品で、Tシャツ1枚で5万円近くするものだった。当然これも全額支払うことになる。


ホールはこういったケースを想定して保険に加入しているのが一般的なので、思わぬトラブルがあっても案外対応しやすい。しかし今回のおにくさんのようなケースは、客同士ということになるから…ホールとしては非常に面倒なケースと言える。

とはいえ、文章を読ませていただく限りでは、おにくさんはむしろ被害者で、本来なら1円たりとも出す必要がないように思える。ではどうしてこうなってしまったかというと…これは相手の勢いというか、凄みに圧倒されてしまったということになるのだろう。

本来なら、普通に通路を歩いていたおにくさんに突然ぶつかってきたAさんが一番悪いはず。さらに右手を殴ってきたという点を見ても、突き詰めれば刑事事件にもなりかねない案件だ。そしてその殴られた結果としてコーヒーをこぼしたのだから、Bさんにクリーニング代金を支払う義務はAさんが負わねばならない。


色々と捲し立てられるとどうしても動揺してしまうが、そういう時ほど冷静さが必要になる。上記のような正当性を主張してもラチが明かないのならば、警察に介入してもらうのが一番だ。店員に警察を呼んでくれと言えば、対処してくれるはずだ。

そしてその訴えが事実であれば、店内のカメラを見て状況を確認すれば、自ずと解決するだろう(パチンコ店の店内は、トイレの個室以外はほとんどのところはカメラで追えるようになっている)。警察が介入してくれば、ホールは必ず資料を提供するだろうし、大抵のことは解決するだろう。

今回のおにくさんは災難だとは思うが、もしもこういったトラブルに巻き込まれた時は、輩に屈せずに頑張ってほしいと思います。



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