今年の課題はズバリ、アクロスのAタイプ!これらを精一杯動かしたホールには道が開ける!?

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第43回
著者
アタマキタ
前回はパチンコを総括してみたが、同じようにパチスロについても掘り下げてみたい。今年を占うという意味でも重要な情報になるはずだ。それでは、まずはメーカー別の販売台数から。

第1位
Sammy(約15万9千台)

第2位
エレコ(約9万7千台)

第3位
オリンピア(約9万2千台)

パチンコ同様、こちらもグループ会社の販売台数を含まない数値となっているが、系列会社を含めるとユニバ系の販売量が圧倒的に多くなる。

単体でも4位につけているユニバーサルブロスは、沖ドキ!パラダイスの4万台、そしてSLOTデッド オア アライブ5の1.5万台などを中心に約5.8万台ほど売れたようだ。さらに、今年のホールを賑わせたアクロスはバーサスが約1.5万台、クランキーセレブレーションが約1.3万台、その他HANABIの再販も含めて約4.3万台を販売して5位という実績である。さらにマドカ☆マギカ2を3万台販売したメーシーも忘れてはならない。

そういう意味では、どう考えても2016年はユニバグループが圧倒したと言えるのだが、それでも単体の1位がSammyであることは間違いない。ひとまず2016年の機械を時系列で追ってみると…

・パチスロ偽物語
・パチスロコードギアス反逆のルルーシュR2
・A-SLOT北斗の拳 将
・A-SLOT偽物語
・パチスロ北斗の拳 修羅の国篇

このように5機種がリリースされている。これで16万台近くの実績ということで、これはこれで凄いことだな。

そしてこの中で北斗修羅が昨年の販売ランキング1位となっており、約9万台が市場に出回ったと見積もられている。ま、言うまでもないが、現状の稼働という部分では大変厳しい結果となっているんだけどな。

何やかや言われてきたものの結果的に『北斗にハズレなし』という神話は確固たるものとなっていたのだが、ここに来て遂に番狂わせとも言える異変が起きた。これは業界にとっても大きな衝撃だったよ。ま、販売台数というのはあくまでホールの期待度の表れでしかなく、それがユーザーに受け入れられるかは別問題ってことだよな。

<物語>シリーズとして期待の高かったパチスロ偽物語だが、こちらも初動は良かったものの…という結果。そしてこの初動はコンテンツのファンの力で動いていただけだったんだな…というのを如実に感じられるほどの、あっという間の客離れとなった。

そんな中、予想外に良かったのがパチスロコードギアス反逆のルルーシュR2。販売台数は約2.8万台とそれなりに多いし、そして機械の中身が辛い割には良く稼働したと言えるだろう。この辺りがサミーの底力なのかもしれないな。

そしてAタイプの2機種だが、特に印象に残らずに市場から淘汰されていった。厳しい言い方をすれば、版権力だけではゲーム性の深いアクロスなどには適わないということだろうか。もちろんこの2機種を評価するユーザーもいるだろうが、あくまで市場の結果としては、という意味なので悪しからず。


それでは続いてエレコについて見てみようか。

・ミラクル
・アステカ-太陽の紋章-
・SLOTバジリスク〜甲賀忍法帖〜III

エレコは実にこの3機種だけ。ミラクルに関しては設置店舗も少なく印象にない人も多いだろうが、それ以外の2機種に関しては設置も多く、大多数のプレイヤーが打ったことがあるのではないだろうか?

アステカ-太陽の紋章-は筐体が注目を浴びた。「プロジェクションマッピング」という最新の技術が使われており、スロットも遂にここまで来たか…と驚嘆したものだ。そして販売台数は約3.6万台で堂々の第4位! …なのだが、市場の評価は低く客離れが止まらなかった。そういう意味では、パチスロにおいて重要なのは演出や版権ではなく、やはりスペック的な部分が鍵を握っているということなのだろうか。

SLOTバジリスク〜甲賀忍法帖〜IIIについてだが、ホールもさすがにバジ絆に代わりうるとは思っていなかったため、最初からそれほど高い期待を持っていたわけではない。そして案の定、前機を超えるような結果にはならなかった。まあこれは責められないかな。


最後に第3位となったオリンピアだが、販売機種は以下の6機種だ。

・パチスロ戦国乙女2〜深淵に輝く気高き将星〜
・南国物語
・めぞん一刻 桜の下で
・南国物語SPECIAL
・パチスロルパン三世〜消されたルパン〜
・パチスロ ロスト プラネット 2

この中で一番売れたのが約3万台の南国物語。いわゆるパトライト物なのだが、案外遊びやすい高ベースの機械だった。そういう意味ではイメージとは程遠い作りだったが、一部のユーザーからは支持を受けて今でも少なからず残っている。ま、ジャンル的には同タイプの沖ドキに対しては全くもって歯が立っていないという部分は見過ごせないだろう。ちなみに特殊スペックの南国物語スペシャルだが、リノタイプということで注目は浴びたが、結局はリノには勝てず急速に淘汰されていった。

オリンピアで唯一良かったのがパチスロ戦国乙女2〜深淵に輝く気高き将星〜で、シリーズ第2弾としては良い結果を残せたように思う。ただしガルパンなどと同様の高ベース機として受けていた背景を考えると、トレンドが変化してしまった現状としては、この先は厳しいだろう。



ということで、簡単に昨年のスロットの販売状況について振り返ってみたがいかがだったろうか? まあ何というか…2016年がいかに不作だったか、ということだろう。

現在のホールを支えているのがバジリスク絆や沖ドキ、そしてミリオンゴッド凱旋だったりするわけだが、これらの機械と比べると2016年のマシンは1000円でのゲーム数が断然に増え、かなり遊べる仕様になっている。それにも関わらず、そちらにお客様の興味関心が向いてない。


ただし、そんな中で唯一チャンスがあるとしたら…それはアクロスのAタイプスロットだろう。当たり前のことを言うようだが、Aタイプなので瞬間的な純増は極めて高い。そういう部分においては、2枚程度の純増では物足りないユーザーがAタイプに流れているという側面もある。

HANABIで市場の台数を増やしたアクロスだが、その後の機種も爆発的な稼働はしないもののロングテールとなる機種として十分にポジションを得ている感はある。技術介入性も高く、ゲーム性やスペック面でも納得感があるため、ヘビーユーザーにも支持が広がっているのも見逃せない。


ということで総括すると、今年の課題はズバリ、アクロスのAタイプだろう。これらを精一杯動かしたホールには道が開けるのではないかと思う。2017年を迎え、早速そういう戦略にシフトチェンジしているホールも多くなってきているようだ。

特に今年は2016年以上に新台のデキが悪化することは目に見えており(もちろんサプライズがあれば大歓迎だが!)、バジリスク絆や沖ドキなど、すっかり顧客を囲い切った機械だと高設定台に座れる機会は少なくなるように思う。そういう意味でも、今年はアクロス系の機械に気合を入れているホールでAタイプを楽しんでみるのが良さそうだが…いかがだろうか?



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